色見えで うつろふものは 空の花? 2011-02-07 | 日記 あした(朝7:30) カラスの寝どころなるや とぞ見えし 雲に 卵 置きたるやうなる日の姿 をかし 午の刻(11:00) 空に 薄鼠色の花 咲く やがて 少し 紅さす 申の刻(16:00)になりて 山吹の色 重ねたるやうなる・・・春の野の花見ゆ 日 沈みゆく山際 やがて雲は 薄紅の花となりて散る ♪・・・色見えで うつろふものは 世の中の 人の心の花にぞありける・・・(古今797恋)♪
めちゃ セコイや なる木ありて・・・ 2011-02-05 | 日記 北区 飛鳥山の麓の 音無橋なる 石神井川に架かりたる橋の上より 眺むる高き木 和名に アケボノスギとやいひて 中国湖北省に源を発せし 「生きた化石」なり 現つ世には めづらしからずもあらず 過ぎし日 生物学の博士なる人 こは「めーちゃセコイや」と覚えよ・・・とぞいひけること のみぞ 覚えし・・・
鬼やらひ・追儺(つひな)・鬼打ち・方相氏(ほうさうし) 2011-02-03 | 日記 けふ如月3日は 旧の元日 鬼やらひ・追な などいひて 鬼を疫病と成し いにしへは 方相氏 盾と矛を持ちて 悪鬼を打つ形して 内裏四門を巡りけるとか・・・ 今は 節分・豆まきなどとて 大豆いりて 歳男 そをまく ♪・・・きのふといひ けふと暮らして 鬼やらひ 流れて早き 月日なりけり・・・(本歌・冬341古今)♪
かぐや姫 会ひたり 2011-02-01 | 日記 あはれ をこなる名付きたる 「ボケ」とや 人々いひたる木ありて 見上ぐ 秋に葉を染め散らし 今はまばらに 数葉のうこん(黄色)の葉にては 寒の宿りにもならず その木の傍らにある 桜の基より 少し上がりたる枝に かぐや姫 会ひたり ひかりの錦を身にまとひ ♪・・色もなき 心を人に染めしより うつろはむとは 思ほえなくに〈恋729古今〉・・♪ とぞ・・・クラっ(^。^;)
吹く風に 荒れたる空の 山は不二 2011-01-31 | 日記 きのふ五つ(午前八時) 朝な朝なあらはるる面影に 恥づるやうなる 富士の峰 八つ(午後二時)になりて にはかに かき曇り 半時(はんとき)ばかりありて 空 寒気に乱れむ とぞ思ふ 申(さる)の刻(午後四時) 西の方 阿弥陀如来の はつかに見えし夕べかな (見えた?)
日本橋浜町公園を散歩する・・・ 2011-01-28 | 日記 日本橋浜町に 米屋の若旦那にて 楚々とした いと清げなるをのこ 住みをり 浜町河岸にある公園にて かやうなる楠の木のあるは 今は昔 かのをのこの 斯くあらんかしと 祈りて 「ヴォーグ」なる雑誌に映りしモデルに入れ込み 末は 連理の枝となり ひとつものにつながり 木理の 異木同枝なるを形成するによりてなむありける (同級生の実話・・・だったかな?)
梅開くかと見ゆる空に 棲むまものあり 2011-01-26 | 日記 睦月二十四日は 一粒万倍日 梅咲きたるか とや見ゆる 薄紅色したる夕空なり 迫りては まもの 踊りたるやうなれば 二十三日は「小つち」 空に 花摘むまもの出来たるかと・・・ ♪・・・君ならで たれにか見せむ 梅の花 色をも香をも 知る人ぞ知る・・・♪
けやき フラクタルの美 2011-01-24 | 日記 「大和は国のまほろば たたなづく青垣・・」など歌へるが そは春か 夏か つねに葉あるをいふか・・・ けやき(欅)丈高く 際だちて伸張るによりてなむ けやけき(目立つ)木 なぞいひたるを 秋に葉を落とし 冬に風を吹き抜かす まことに け高き巨木の 倒れずにあるは かくあるによりてや・・・ これに巣をかけたる 雉鳩のかしこきさま・・・枝は 一向 一位(紫松)の葉を重ねなしたるに似たり
月の都を出でしかど うき身はなれぬ ありあけの月 2011-01-21 | 日記 昨日二十日は望月(もちづき)にて けふは十六夜(いざよひ)・・・ 陰暦十六日以後の月は 空にあるままにて明けぬ 「ありあけの 月ぞ残れり・・・」とかや・・・
カラスの取り分 2011-01-18 | 日記 時折徘徊せし裏道にある柿の木 今年も実を落として 道行く人 靴を汚しありく この柿の木に 悪しき性悪のカラス居て 下行く人に ねらい定め 咥(くわ)えたるぐず柿を 落とす この因業なるカラス 見上ぐれば 目 合ひたり
鼠走りする空 2011-01-17 | 日記 暁の雲 ねずみ居るかと見ゆ 光 いと麗し 少し右に 目をやりたれば 鼠色(ねずいろ)の空なり 更に 西を見れば 冬の綿菓子 きめ細やかに ほはほはと 浮かびをり 風和らぐ日和なれば 良し ならねば 風吹いて 去ぬるか・・・
正月 ブタをおだてて樹に登らしむる話 2011-01-15 | 日記 都の乾に住みける例の婆 昔 田舎にてノテなる人と呼ばるる曾婆の子にして 今年齢八十五 オランダ瓦の邸にて 千枝の下に 清き落ち葉衣を身にまとい 仙人の態して 丈三丈の「ぐれーぷふるーつ」なる異国の樹を守ぼりつつ住みをり 「な恐れそ いざ登らむ この果実 尤(ゆう)なる者捕りてみよ」など 正月われに言葉かけしによりて われ「!」 枝打ちしつつ 試してむ ♪・・・あけぬれば 日入り射すこそ木の間より 落ち葉衣と身に映りけれ・・・♪ デカイ・・・(・_・;)
かう龍(天にのぼりし・・・) 2011-01-13 | 日記 獅子・・・ ワニ・・・ 龍の腹・・・ 昔 睦月に 幼き人一人残して去にしひとあり 友なりきひとなり 天にのぼりて龍となるか? 幼き人を見守るるか?
北限の果実 2011-01-11 | 日記 我が庵の乾の方角に住みたる婆ありてこの逸樹守りをり こは齢四十にして幹の周り二尺三寸 丈三丈なり 年ごとに実をあまたつけ枝を増し すくすくと伸張る大樹に育ちぬ 婆様の邸は都の北なり アメリカとか申す異国の熱暑に生ひ立つ「ぐれーぷふるーつ」なる種を実生より慈しみ置きぬ 今年の実 いと甘露にして二百あまりを打ち落としぬ