暁の雲(平安語調平成日誌)

花をめで 鳥をうらやみ 霞をあはれびつつ
露をかなしぶこころ ここに記す
秋の月を見るに 暁の雲に会へるがごとし

良相寺の隣家に生い立つボケの木は・・・

2013-03-30 | 樹木・植物・動物・有職故実

良相寺の隣家に生い立つボケの木は 二丈の大樹にて

濃き薄きかい混ぜて清らなり

('∀`)

概ね ボケてふものは 身の丈六尺・・・
これは あるべうもなく古めきて 花に紛ふて天をつく・・・(^^)
♪・・・ボケの花 散り交ひ曇れ老いらくの 来むといふなる道まがふかに・・・♪(本歌 古今349 在原業平)

暁の雲

2013-03-29 | 樹木・植物・動物・有職故実



春は 霞に明けて 形ある雲なき朝多きに
この日 やや澄みて 風もあり
花は 昨夜の雨に濡れたり
しばらく 遠隔の地へ旅立つ者ありて 早朝に送る
♪・・・梅の花 しだり柳に織り交へ 花にそなへば 君にあはむかも・・・♪(万葉1904)
(*´∀`*)

春嵐の空

2013-03-19 | 樹木・植物・動物・有職故実

甲申 十九日 

彼岸入りより吹く 春の大嵐は

牛 辰 申 寅 など
様々の方より来たりて 灰塵を巻き上げ
やがて すべてかいまぜ 子の方を指して飛びゆきぬ
♪・・・人はいざ 我は忘れずほどふれど 春の嵐にありしあふこと・・・♪(本歌和泉式部日記51) 

太郎冠者 咲く

2013-03-17 | 樹木・植物・動物・有職故実

二月の花よりもうつくしきもの

この年は 寒気に萌える兆しありて
いま咲かむか など言ひて待つ

弥生なかばに やうやう咲く

♪・・・春の日を負ひていましむ太郎冠者

いまさらめくも いま盛りなり・・・♪
(*´∀`*)

いと良き陽に(*´∀`*)

2013-03-12 | 樹木・植物・動物・有職故実
弥生 丁丑(ひのとうし)朔
陽にさそはれて出づ


女「あれはなにか?」など問ふ


「ミモザなり 遠国より来たる木にて雅びたる花と我思ふ」


女「いまだ 見も 知らざる花なり」

「戯れ言か?・・・」

女「さればこそ戯ればむ」などと言ひて見入りてあり
♪・・・陽に出でて 花ぞ問ふとや人は知る 思ひ絶えせぬ心づかひを・・・♪(本歌 和泉式部日記52)