ひとり旅

法律で食べていくことになった趣味人の日記です。

新司法試験合格発表

2006-09-21 22:49:42 | 学修日記
平成18年新司法試験の結果

学部で通ってた大学よりローで通ってる大学(院)のほうが合格率が高くてびっくり。
まあ実際のところ、一期の人たちは明らかに優秀だし、
我々と一概に比べることはできませんけど。
しかし先生方の指導が変に偏らず適切で、
勉強するのにいい環境であることは証明されたように思います。
希望が見えてきました。先輩方ありがとう!

話は変わって…

小泉首相が違憲判決に疑問

相変わらず「愛国心」を強調する人たちの論理はよくわかりません。
法律論で負けたからといって「法律以前の問題だ」なんて、負け惜しみにしか聞こえません。
まあ私は「国旗や国家に敬意を表するのは人間として当然だ」という
考え方そのものにも大反対なんですが。

もともと国家は人間が作ったものであり、国家が人間を作ったのではありません。
で、なぜ国家なんてものが存在するかというと、(俗物的な意味に限らず)我々の利益のため。
力を結集して、我々の生活をより良くしていくためでしょう。
この前提からいえば、国家が我々の生活を悪化させるものであれば
そんな国家はないほうがいいということになります。
逆に、国家が我々に利益をもたらしてくれるのであれば
愛国心なんてものは自然に湧いてくるでしょう。
どちらにしても、これを強制するのはお門違いです。

安倍氏はまさに、「愛国心は国民それぞれが自然に備えるべきもの」であると言いました。
しかし、それならなぜ愛国心を法で強制しようとするのか。明らかな矛盾です。
法律によって備えられた愛国心なんて、明らかに「不自然」ですからね。
私からすれば、いい政治をすれば愛国心は自然に備わるものです。
すなわち、この問題に関して義務を負うべきは我々ではなく政治家なのです。

愛国心を法律に明記しようと躍起になっている人たちは、
法律万能主義に陥っているのではないか。
法律は国民を縛るもの。必要がないのなら、存在しないほうが絶対にいい。
自然に備わるべきものを、なぜ法律で強制する必要があるのか。
政治家が自分たちの無能さを棚に上げて権力を振りかざしているようにしか見えません。
法律で強制しなければ愛国心を持たせられないような
魅力のない国づくりをしている政治家こそが、責められるべきではないのか。
私はそう思います。