『長寿犬日記』のち『めり姉日記』

『21歳1ヶ月15日で天使になった長寿犬めりちゃんの日記』のちに『めり姉の日記』になりました☆

めりちゃんの意思

2008-06-02 03:14:01 | めりちゃん日記
前回書いたように、準備も下調べもしていなかっためり家。

まずすることは、火葬場を探すことでした。


めり家の地域のペット火葬事情をみてみると驚きました。

ワンボックスカーや小さめのトラックが家の前まで来て、

その中で火葬を行うというところがとても多かったのです。
(もちろん無煙無臭らしいです)

なので、住所が書いてなかったり、中には連絡先が携帯電話だったりしていました。

火葬場を造るには行政の許可がいるのですが、

そういった業者は移動式な為、許可がいらないそうです。




なぜか、「その日のうちに。」という思いで、パパ、ママ、めり姉で検討していました。

車がないので迎えに来てくれるところの中から

あるところに決めようとしていたのですが、

なぜかたくさん涙があふれてきました・・・


そして、そこはやめることにしました。


そんな話をしているときに、いつもいつもお世話になっていた

お隣のMさん夫妻が、お庭に咲いていたお花を持って、めりちゃんに会いに来てくださいました。


「いい顔してるね」と誉めて撫でてくださいました。


そして、火葬場の話になると、「乗せていってあげるよ」と言って下さり、

今度はすんなりと別の場所に決まりました。

予約の為の電話の途中、涙で話が出来なくなったママに代わって

火葬場の方とお話しをしてくださり、3時に予約をしました。


それから、めり姉がめりちゃんに持たせてあげるためのお花を買いに行き、

大好きなチーズケーキも買ってきました。




お昼頃にめり弟が帰って来ました。

その頃には、もう、ちょっと冷たくなってたよね。





2時ちょっと前、家を出発。

その時に、めりちゃんを含めた私達兄弟をとても可愛がって下さっていたご近所の方にお会いすることができました。

めりちゃんのお顔を見ていただけて良かったです。


車中では、いつも草津に行くときのように、

後部座席の真ん中に横になってめりちゃんがねんねし、

その両脇にパパとめり姉が座りました。



火葬場に着くと、なんとそこはめりちゃんとよく行った湖の

いつも遊んでいた場所のすぐそばでした。


一組だけの為の火葬場。


木々に囲まれたとても静かな場所。


火葬場の方々はめりちゃんの年齢を聞いて驚くとともに

きれいな毛並みのふわふわなめりちゃんを誉めてくださいました。


丁寧に最後のお別れの時を進めてくださり、

たくさんのお花とおやつを持たせて、

さくらmamaさんに頂いたとてもかわいいバンダナを巻いてあげました。


バンダナを巻いて、たくさんのお花に囲まれためりちゃんはとってもかわいかったです。


「また逢おうね」と約束したので、またいつか、逢える日が来ると思います。



一時間ちょっと経ち、再びめりちゃんのもとへ。

そこには、お骨になっためりちゃんがいました。


思わず「あっ、めりちゃん」と言ってしまったほどに、

紛れもなくめりちゃんでした。


横向きにねんねしているかのように

とてもとてもきれいに並べて下さっためりちゃんのお骨を

丁寧に説明してくださいました。


よく知ったカタチの頭から鼻にかけてのお骨には、

歯がきれいについていました。

21才でも全部揃っていたので、びっくりされました。


あんよのお骨は、弱っていると割れてしまうのですが、

めりちゃんのあんよは割れることなく、きれいな形が残っていました。

そして、とても丈夫な骨ですねと誉めてくださいました。


首からしっぽの先まできれいに並んで、だんだん小さくなっていくお骨。

めりちゃんはしっぽの先がキュッと曲がっていたのですが、

やっぱりお骨もそうなっていました。


そんなところにも、めりちゃんを感じる事が出来ました。



そして、人間と同じようにお骨揚げをしました。

足から入れて、最後に頭と喉仏をパパが入れた後、

業者の方が粉になったものも一粒残らず入れて下さいました。


最後に大きな百合の花までくださり、見送って下さいました。


とても優しく丁寧な対応をしてくださった火葬場の方たちは、

なんだかめりちゃんの獣医さんと同じ雰囲気を持った方々でした。




雲ひとつない晴れた日に。

大好きだった場所のそば。

他の人がいない静かな場所。

優しい方々の丁寧な対応。

それら全部を、めりちゃんが選んだんだね。







小さくなっためりちゃんは、みなさまから送っていただいた

たくさんのお花に囲まれています。

ありがとうございました。







ずっと、このブログを続けようか、やめようか迷っています。

でも、今はまだ、書きたいことがあります。

もうしばらく、お付き合いよろしくおねがいします。