東京電力福島第1原発事故で、原発から半径20キロ圏内の「警戒区域」に取り残された犬や猫などを保護して飼い主に戻すため、民間動物愛護団体「UKCジャパン」(京都府)が7日、愛護団体として初めて区域内に立ち入りを行った。もともと、人に飼われていたペットだが、長期の“野生化”のためかスタッフから逃げ回った。同団体理事長の細康徳さん(50)は「動物たちは人間への不信を強めている」と指摘した。(小野田雄一)
この日の保護活動には8台のワゴン車と23人のスタッフが、捕獲用のわなや網などを用意して参加した。
UKCジャパンの記録などによると、スタッフは午前9時半すぎに福島県南相馬市の検問所から警戒区域に入った。
以前は水田が広がっていた道路脇には、津波でできた池が至る所に残り、ススキや雑草が生い茂っていたという。防護服を着用した作業員たちが道路の復旧に当たる脇を、野生化した牛や豚が通り過ぎる中での保護作業となった。
塀飛び越え姿消す
大熊町の道路脇で発見した雑種とみられる2匹の茶色い犬は、2匹ともやせ細り、うち1匹は後ろ足を引きずって歩いていた。車を降り、捕獲用の網を手に犬を取り囲むと、1匹がけがしたもう1匹を守るようにスタッフの前に立ちふさがり、激しくほえたという。
餌を投げるとすぐに食べるが、決して近づいてこない。細さんは「とりあえず居場所は把握した。今回は離れよう」と、その場を離れた。
楢葉町内では、スタッフがドーベルマン風の中型犬を発見。塀に囲まれた民家に追い込んだスタッフが、入り口に網を張って包囲を狭めた。しかし、犬はスタッフの脇を駆け抜け、約1メートルの高さの塀を跳び越えて姿を消したという。
この日の立ち入りは計5時間。わなで猫3匹の保護に成功したほか、犬や猫など約10匹の居場所を確認した。
数百匹餓死の恐れ
区域内に取り残されたペットの保護はこれまで、国や県、市町村など行政側が実施してきた。環境省によると、11月13日時点で計658匹の犬や猫を保護したが、なお数百匹が取り残されているとみられるという。本格的な冬が迫り、餓死や凍死する動物が増加する恐れがあるため、同省が今月5日、民間団体に動物保護を目的とした一時立ち入りを許可する方針を示していた。
UKCジャパンは東日本大震災後、動物の保護活動を続けており、警戒区域の指定前に保護したペットや避難する飼い主から預かったペットは、約600匹に上る。今後は、9~11日にも「警戒区域」に立ち入りを実施する予定だ。
細さんは「今回は、犬や猫がどこにいるか分かっただけで十分。次回からの参考にできる」とした上で「取り残された犬や猫は人間への強い不信感を持っている。何度も通って信頼感を取り戻し、1匹でも多く飼い主の元に戻したい」と話した。
↑引用ここまで。。。
今朝の、フジテレビ特ダネでも、このことが放送されていました。
後ろ脚に怪我をしていると思われるわんこが、
後ろ脚を地面につけることができないまま、ぴょんぴょんと走り去る映像も流れました。。。
ああいう子達こそ、すぐに保護してあげたいです。。。
今回の立入り保護は、
基本的には「飼い主さんから依頼があったペット」なのですが、
衰弱している子も保護することが認められています。。。
そんな線引きするのではなく、
保護出来る子はぜーーーーーーんぶ連れて出ても
良いことにして欲しい。。。
UKCさんは、次回は、今週の土曜日(12月10日)に、再度大規模な保護活動をするそうです。
他の団体にも早く許可が下りて、みんなの力を集結して、
お腹もすいて、寒くて凍えている子達を救い出して欲しいです。。。