secret boots

ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

ソード・フィッシュ

2009-01-15 07:39:57 | 映画(さ)
評価点:75点/2001年/アメリカ

監督:ドミニク:セナ

最新映像技術を取り入れたアクション。

ハッキング技術に長けた主人公は、ある日美女から呼び出される。
呼び出した男(ジョン・トラボルタ)が告げたことは、莫大な金を用意するから、ハッキングを手伝え、ということだった。
断りたい主人公だったが、娘の親権を取り戻すためには弁護士費用が必要だった。
渋々手伝うことにするが、男の言う正義があまりに偏っていることに疑問をもつようになる。

▼以下はネタバレあり▼

「マトリックス」を越えた、というフレコミだった映画。
しかし僕には比べるべき点が見つからなかった。
内容というかジャンルというか同じものさしで測るものではないからだ。

この映画の最大の見所は、冒頭にある。
映画のノウハウを語るトラボルタから始まり、
フィード・バックするとそこは銀行強盗の真っ最中。
そのまま人質に仕掛けられた爆弾が爆発する。。。
この一連の流れが非常に巧く作られているためすんなり映画にのめりこめる。

またもう一つの特徴として主人公と視点人物とが違う事である。
(注:ここでいう視点人物とは観客が感情移入する登場人物のことを指している。)
当然視点人物が主人公であると考えている観客たちは、最後に誰が勝つか、予想できない(できるけど)。
そして結末で最後に笑ったトラボルタがその主人公である事に気づくのだ。
このギャップがおそらくこの映画で散々言われる「ミス・ディレクション」であろう。

しかしこのミス・ディレクションを売りにするなら、もっと伏線やどんでん返し的な展開を用意していてほしかった。
どうにも中途半端な印象が残ってしまった。
トラボルタが生きていたという件の伏線がなさ過ぎる。
唯一完全に騙されたのはハル・ベリーが、トラボルタ側だったということくらいだ。
それ以外は巧さは感じなかった。

全体的なできは予想以上によかった。
時間的な構成もうまいとおもう。

(2002/03/07執筆)

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