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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

マジで要らないもの

2021-10-19 21:20:03 | 毎日コラム
日本の住居可能な地域のほとんどはアスファルトが敷かれている。
アスファルトが街をつくり上げてきたといっても過言ではない。

日本は自動車産業が長らく基幹産業だった。
そして今現在でも、それは続いている。
だが、それが果たしてどこまで続くのか、それは誰にも分からない。

そして、いまドローンをめぐる技術革新が急速に進んでいる。
アメリカでドローンによって商品を宅配をするというのは数年前に話題になり、日本では「そんなん危険じゃないの?」という懐疑的な見方が強かった。
それはそのはずだ。
アメリカにはなくて、日本にはあるものが、街を覆い尽くしているのだから。

それは電信柱である。
日本のイノベーションを押し進めるためには、そしてあらゆる技術革新を日本でも押し進めるためには、電信柱を早急に取り除く必要がある。
街の景観というような情緒的な問題ではない。
災害が多い日本で、頻繁に倒壊して停電になるようなものは、時代錯誤である。

日本の景観は電信柱によって守られ、そしてそれを世界遺産として保護したいのだろうか。

私はドローンによる物流や交通を押し進めたいという意味ではない。
だが、先進国の街は、ドローンが飛び交うのが当たり前になる時代が、やがて来る。
それは自分に孫ができる時代というような遠い未来ではない。
技術的にはすでに完成されている。

そのとき日本は地べたを這いずり回るような物流しかない国であれば、加速する世界に追いつけないだろう。

かつて日本には水道管もガス管もなにもなかったところに、急速にインフラを押し進めてきた。
もちろんそれまでの街並みは失われた。
街は時代とともに変わる。
変わらなければならないときに、不要なものを淘汰する必要があるだろう。

結局そういう捨て去ることが、新しい何かを生み出すことができる街なのだと思う。


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