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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

スターウォーズ・エピソード2 アタック・オブ・ザ・クローン

2008-08-16 09:19:20 | 映画(さ)
評価点:72点/2002年/アメリカ

監督:ジョージ・ルーカス

言わずもがな、「エピソード1」の続編。

十年後、アナキン(ヘイデン・クリステンセン)は強力なフォースをもち、マスターであるオビ=ワン(ユアン・マクレガー)に対する不満を持っていた。
一方パルパティーン最高議長は非常事態下のため、共和国の全権を掌握、分裂した星に対して連合軍を出撃させる。。。

▼以下はネタバレあり▼

壮大な世界観にのせたありきたりな人間関係、という構図は、ついに破られることはなかった。やはり設定がもったいない気がする。

結論がもう出てしまっている(=三部作)ので、その分損している面はあると思う。
もうそれは変えようがなく、ダーク・サイドにアナキンがいかにして引き込まれてしまうか、ということが焦点になってくる。
そういう意味では「大した驚きもない」展開である、ともいえるかもしれない。

ストーリーの部分はやはり驚きに欠ける。
アミダラとアナキンの恋模様も少しありきたりかもしれない。

けれどやはり映像と音楽、世界観や設定はかなりうまい。
一つの時代の流れが完全に構築されている。
長編小説のような圧倒的な迫力がある。
ある意味で多少のマイナス面は目をつぶれるかもしれない。
やはり映画史において無視できない存在であることは確かだ。

でも歴史絵巻的な展開はやはり工夫が必要かも知れない。
そして前作もそうだったけど細かい設定が生かされていないのが残念だ。
ちょっとしたことが伏線としてあれば、ストーリーに深みが増すはずなのに、と思われて仕方ない。

でも全体としては良くできていると思う。
やはりシリーズの大きさが辛口にさせてしまうのか。

もうひとつ言っておかなければいけないことがある。
もちろんアナキン役のヘイデン・クリステンセン。
これは全くのはずれだったと言っておく。絶対にキャストミス。
かっこよくないし、「恐さ」がない。
ゆくゆく悪の道に入っていくと言う影の部分が、役者として持っていないのだ。
これはむずかしい注文であるだろうけれど、絶対にはずせない不可欠要素だ。
彼のせいで映画を壊しかねない。

決してナタリーとキスしたからではないので注意。
それも多分にあるけど。。。

(2002/06/30執筆)

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