外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日付不明まとめ書き日記2021年10月下旬~11月上旬

2021-11-10 01:17:18 | 日記

 

 

今回はまとめ書き日記。

 

 

某月某日

ガストで生ビールを頼んだら、柿ピーの小袋が付いてきた。これは今回が初めてだ。半額のクーポンを使ったのに。ガスト、太っ腹だ。

 

柿ピーがあるなら、おつまみは頼まなくても良かったかな(その分で2杯飲める)

 

 

しばらく機嫌よくビールを飲んでいたが、暇つぶしにタブレットのメニューを眺めていた時、衝撃の事実に気が付いた。グラスワインが199円(税抜)になっていたのだ。

 

 

つい最近までは99円だったのに、ショック・・・199円でも普通より安いが、やはり一気に2倍になると心理的にキビシイ。これからはビールはガストで、ワインはサイゼリヤで飲むことにしよう。

 

 

サイゼリヤのグラスワインは今のところ税込100円。無敵の安さだ。

 

 

この時は新メニューの「ブロッコリーのくたくた」(250円)を食べてみたが、なかなかおいしかった。手前にある怪しい表紙の本はトルコ人の女性作家エリフ・シャファクの処女作「ピンハン」。イスラム神秘主義をテーマにした小説のようだが、難しい単語がガンガン出てくるため、遅々として進まない・・・

 

 

 

某月某日

やよい軒で食前酒を飲む。

 

やよい軒は定食屋なので、足を踏み入れることは、ほぼなかったのだが(めったに外食しないから)、17時からのディナータイム限定で、レモンサワーとハイボールが税込90円だという情報を見かけたので(この記事)、試しに入ってみたのだ。

 

あそこは入口の券売機で食券を買い、席に着いてから給仕の人に渡して注文するシステムだ。まず券売機をじい~っと眺め、いくつかあるサイドメニューの中から牛肉のすき焼き小鉢(250円)を選んだ。合計340円。

 

夕食時には早かったせいか、薄暗い店内は閑散としていたが、2,3人いた他の客は全員食事をしていて、私の席に食券を取りに来たおばさまには、「え、これだけでいいの?」という怪訝な顔をされた。こういう注文の仕方をする人はあまりいないのだろう。ダイエット中だと思われたかしら(たぶん違う)

 

 

 

 

レモンサワーも小鉢も美味しかったのだが、やはり定食屋よりファミレスの方が私向きかな・・・

 

 

 

某月某日

「シャワーを浴びる日」なので、シャワーを浴びる。

 

私はお風呂に浸かることはめったになく、ほとんどシャワーですましている。お風呂にゆっくり浸かるのは、年に数えるほどだ。お湯に浸かるのは好きなのだが、浴槽にお湯を溜めたり掃除したりするのが面倒なのだ。シャワーを浴びるのも面倒なので、汗をかかない季節になると、2日に1回しか入らなくなる。2日に1回ですら億劫で、嫌々入っているのだ。この状況は嫁入り前のレディー(?)として、良くない気がする。何とかしなければ・・・(沈思黙考)

 

色々考えた末、自分の中のシャワーに対する認識を変えることにした。これまでは「シャワーを浴びるのは好きだけど、面倒」と考えていたのだが、これを改めて、「シャワーが好きだから毎日浴びたいのに、貧乏だから(事実)光熱費節約のため、1日おきにしか浴びられない。なんてことでしょう~」と思い込むことにしたのだ。

 

この発想の転換に成功した結果、「シャワーを浴びる日」が待ち遠しくなった。毎日シャワーを浴びたいのにそれが出来ないと思うと、浴びたくなるのが人情だ(私だけ?)。私は暗示にかかりやすいタイプなのかもしれないが、もしこれを読んだ人の中にシャワーが面倒だと思っている人(お金持ちは除く)がいたら、ぜひ試していただきたいものだ。

 

 

これは友達経由でゲットしたアレッポ石鹸(話とは無関係のただの自慢)

 

 

 

某月某日

トイレの片隅に設置された小さな手洗い場の蛇口から、けっこうな勢いで水が漏れていることに気づく。

 

私は用を足した後、台所の流しで手を洗うことにしているので、この蛇口はずっと使っていなかったのだが、一体いつから水漏れしているのだろう。そういえば、最近水道代がやけに高い気がする・・・

 

力を込めて締め直そうとしてみたが、蛇口は全然反応しない。辺りを見回しても元栓らしいものが見つからない。不動産屋さんに連絡したら、とりあえず見に来てくれることになった。ここの不動産屋さんは家族経営のこじんまりした会社で、何かあった時は親身になって素早く対応してくれるのだ。

 

不動産屋さんを待つ間、部屋を見渡して少し考え、酒の空き瓶を奥の部屋に隠した。酒を飲むのは私の勝手ではあるが、酒瓶がゴロゴロしていたら、相手を不安に陥れるかもしれないからだ。隠すに越したことはないだろう。干してあった下着は畳んでタンスに仕舞った。

 

しばらくして、息を切らせながら社長が登場した。(うちはエレベーターのない建物の最上階にある)

 

出入りの水道業者に連絡を取ったところ、別件で出かけていて、何時に来れるか分からないということで、とりあえず社長が応急処置をしてくれることになったのだ。

 

彼はまず、外の共有スペースにある元栓を閉めようとしたが、固くて閉まらなかったので諦めた。次に、使い古しのタオルを蛇口に巻きつけて水漏れを止めようとしたが、効果はなかった。まあ当然だろう。彼は次に布テープを取り出し、それで蛇口をぐるぐる巻きにした。しかし、テープの端から水はどんどん漏れている。

 

「ラップで巻いてみたらどうでしょう」と私が試みに提案してみたら、社長は「ああそうだな、巻こうか」とあっさりうなずき、いったん蛇口からテープを外して、私が渡したラップを巻き、その上から新たにテープを巻いた。そして、テープの上から何重にも針金を巻いて、力の限り締め付けた。こういう作業はけっこう大変だと思うのだが、手を抜かずに全力を尽くしてくれている。

 

色々巻かれてミイラのようになった蛇口に、彼はさらに古タオルを巻きつけて作業を終えた。作品完成である。

 

2人でしばし観察したところ、タオルから漏れ出る水の勢いは当初よりずいぶん弱くなり、ぽたぽた滴る程度になっていた。まさか、あのぐるぐる巻き作戦が功を奏すとは思ってはいなかったので、私は内心驚いた。社長、すごい~

 

応急処置は終了ということで、社長は帰って行ったが、しばらくしてから電話があり、翌日に水道屋さんが来て修理してくれる旨伝えられた。おそらく早朝になるという。起きられるのか・・・

 

 

某月某日

朝9時前にチャイムが鳴らされ、嵐のように水道屋さんが登場した。元気そうで声の大きいおじいさんだ。

 

彼は来る前に私に電話したそうで、「どうして電話に出なかったの?!」と怒られたが、寝ていたから全然気づかなかった。そもそも、寝たのは朝5時頃だったのだ。急いで布団を片付け、寝癖でメドゥーサのようになった髪を梳かし、マスクをする。寝る前に飲んだ酒がまだ抜けていなかったが、マスクをすれば酒臭さがマシになるかもしれない・・・

 

おじいさんも前日の不動産屋の社長と同様、水道の元栓を閉めようとしたが、やはり閉められない様子だった。

 

彼は社長が巻いたタオルやテープなどを外して蛇口を眺め、「パッキンがダメになっているから取り換えなきゃだめだな」と言って、古い蛇口としばらく格闘した末に、新しいものと取り換えてくれた。所要時間は全部で15分ほど。かなり優秀なのではないだろうか。

 

「下のアパートでも同じような水漏れがあったんだよ」と彼が言ったので、「ここは何もかも古いですからねえ」と相槌を打ったが、考えてみたら、古いのは建物だけではない。水道屋さんも不動産屋の社長も年配だし、私は中年だし、他の住民もみな中高年なのだ。人間も古いんだよな、ここは・・・

 

おじいさんは「次はちゃんと電話に出てよ!」と念を押しながら颯爽と帰って行った。私は「はい」と返事してにこやかに挨拶し、ドアを閉めてから二度寝した。次からは夕方に来てくれればいいな・・・

 

 

(おまけの食べ物写真)

 

 

マルエツで見かけた「スフォリアテッラ」。スフォリアテッラ(sfogliatella)はナポリの郷土菓子だ。こんなものが日本のスーパーで買える日が来るとは。マリトッツォに続くヒット商品になる日が来るだろうか?

 

 

(参考)

ナポリのお菓子...あまいスフォリアテッラのちょっとにがい歴史と 名店3選

https://buono-italia.com/20170909-3/

 

 

(終わり)

 

 

 

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2 コメント

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ウンム・キタト・ミチさんへ (Zhen)
2021-11-15 22:30:38
何ともアンニュイな空気感が良いです。

冒頭の写真、立て掛けられたモップに洗剤か何かの空きボトル、それに野良っぽいネコが日常そのもの。

「ブロッコリのクタクタ」と赤ワインに続き、レモンサワーと小鉢、これでもかってアンニュイな空気。

僕には、この類の文書が書けません。何となく、わかって頂けると思いますが、いつも「やる気マックス」的になってしまう。まぁ、脳ミソ筋肉なので、しゃぁないか。

あと入浴、僕は入浴に幸せを感じるとともに、この感覚が唯一日本人である証じゃないかと思っています。

最後の「スフォリアテッラ」妙に食べてみたくなりました。

では、また。
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Zhenさんへ (ウンム・キタト・ミチ)
2021-11-16 15:27:20
酒のことばかり書いてしまいましたが、アンニュイだったかな・・そういえば、私は大学生の頃から友達に「michiちゃん、アンニュイね」と言われていましたし、今は既に年金生活者のような暮らしぶりです~

Zhenさんと私は思考パターン・行動様式が全然違うと思われますので、当然文章も全く別のものになりますね。私は逆にZhenさんのような、高いエネルギーを発散する力強い文章は書けないです~

私が日本人である証し・・・日本語ネイティブで英語が苦手なところかな~

このスフォリアテッラを食べた妹は、「普通にクリームが入ったパイで、焼き立てだったらもっと美味しいかも」と言っていました。やはり本場で焼き立てを食べるべし~
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