外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

封鎖下のヨルダン~イルビッドの住民たち~そして世界各地の小ネタ

2020-03-21 09:21:26 | 新型コロナウイルス

 

今回もコロニャ(新型コロナウイルス)関連の話。しばらく続けることになると思う。

 

感染拡大を阻止するために外出禁止令が出されているのは、イタリアだけではない。ヨーロッパではスペイン、そしてフランスがイタリアに続いき、ドイツ等にもこの動きが広がっている。中東でも、不要不急の外出禁止、移動制限、国際便の運航停止・国境封鎖に踏み切る国が相次いでいる。

 

わたしがかつて1年半余り過ごしたヨルダンでは、21日の朝7時からイタリアよりも厳格な外出禁止措置が取られることになった。

 

ヨルダンでは、これを書いている時点では死者はまだ出ていないものの、感染者数はじわじわと増えつつある(20日の発表では69人)。現在外国から一斉に帰国した数千人が検疫のためホテルに隔離されている状況なので、これからどんどん増えると思われる。産油国ではなく、経済状況が年々悪化しているヨルダンは、当然のごとく感染者の増加を非常に恐れている。

 

そういうわけで、ヨルダン政府は全ての学校の休校、国際便の全路線の運航停止、陸・海の検問所での人的移動停止、集会やモスク・教会での礼拝禁止、映画館やスポーツサロンなどの閉鎖等を実施。17日には、不要不急の外出禁止、県をまたがる移動の禁止等のさらに厳格な措置を発表した。

 

しかし、2日ほど様子を見て、この程度の制限では人々が外出を止めないことを悟った政府は、外出禁止を徹底させるべく、さらに厳しい措置を決定。21日(土)の朝7時から、全ての商店が無期限で閉鎖され、許可なく外出禁止令を破った者には1年以内の禁固刑が科されることになった。食料品やその他の必需品の購入に関しては、24日(火)の朝に発表があり、店が開いて買い物に行ける時間帯が告知されるとのことだ。この政府の発表の後、人々が各地のスーパーや商店に押し寄せ、大混雑だったようだ。今後3日間は全く買い物に行けないわけだから、当然だろう。

 

ヨルダン政府がこの戒厳令を敷く前、外出禁止令を守らずに出歩いている北部イルビッドの住民たちの様子を示す地元テレビの映像がSNSで拡散していた。

 

これですわ。

 

ヨルダンの民放のテレビ局「ロウヤ」のニュースで、外出禁止令が順守されているかどうか、イルビッド特派員が中継でレポートした場面らしい。この映像・写真はその後SNSから削除されている。ヨルダン政府の所業か。

 

こういうのもあった。アンマン2か所とイルビッドの中継

 

こういう動画も

 

画面右側の男性に「政府」、左側の人に「イルビッドの住民」と書かれている。

 

 

ヨルダン人を含めて、アラブ諸国のSNSユーザーの間では「コロナジョーク」というジャンルが確立しつつある気がするが、もちろんコロナを笑いのネタにしているのは、アラブ人だけではない。

 

下はフェイスブックの香港関係のページから拝借した漫画。(元ネタはここ

 

レベル高いわ、香港。

 

 

スペインでは、外出禁止措置を迂回するためにティラノザウルスも出現したという。

 

なお、現地の警察は「ティラノザイルスも外出禁止」と発表している。

 

 

20日の段階で3983人の感染が確認され、117人が死亡しているイギリスでは、(猫好きの間で)影の首相との呼び声が高い首相府のネズミ捕獲長ラリーが、ツイッターで以下のような声明を出している。

 

 

My message is clear:

- Work from home if you can

- Avoid gatherings in small spaces

- Don’t hoard food and supplies

- Self isolate if you show symptoms

- Give cats extra treats

「私のメッセージは明確だ。

-可能な限り自宅勤務を行うこと

-狭い空間に集まるのを避けること

-食料や物資の買いだめをしないこと

-症状が出たら自主隔離すること

-猫にいつもより多くおやつをあげること」

 

 

(おまけ)

井の頭公園を最近散策した時の写真。

 

 

 

この騒ぎが収まって、皆が自由に心置きなく外出できる日がなるべく早く来ますように・・・

 

(終わり)

コメント (2)
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