今回の遠出は
すこし前に南会津から桧枝岐方面へ行ったときに
時間が足りなくて尾瀬(御池)まで行かずに折り返してしまったので
ぜひその先へ、ということで、最終到達点を日本海に定めてみました。
わたしの場合いつもたいていそうなんだけど、
地図を見て道路をたどってみると
下郷→南会津→桧枝岐→尾瀬(御池)→奥只見と行くと
新潟の魚沼から柏崎へ出られるんだなと知ったので。
(自分の中で行けると判断するための条件は、
とりあえずちゃんと舗装された道路であるということだけ)
桧枝岐村手前。
奥会津は川がきれいだよなぁ
今時期は紅葉がきれいだし、天気もいいしなぁなどと
この時点ではのんきなもの。
そのあとの尾瀬(御池)から山を越える道は
本当にきれいでした。
日本全国の紅葉を追いかけてるわけではないので
わたしの知っている範囲なんて狭いものなんだけど
それでも今まで見た中では一番といってもいいくらいに。
ですが、ここは磐梯吾妻スカイラインのような観光道路という感じではなくて
道幅が狭くて景色を眺める(撮影する)用の退避スペースなどもほとんどないから
写真は無し。
便数は少ないけど会津バスの路線バスも通るので、対向車に、常に気を抜けないのです。
が、そこから先がわたしにとっては地獄でした…。
奥只見湖畔に入ったらもう、これも今まで走った中で一番の悪路。
いや、もちろんちゃんと舗装されてますけど
奥只見湖が入り組んだ形をしているので、それに沿って走るこの国道352号は
細かなカーブとアップダウンの連続。
途中沢の水が道路の上を流れる「洗い越し」というものが何か所も。
(橋があったり道路の下を川になって流れてるんじゃなく
道路がV字になっていてそこを伝って湖の方へ水が流れている。
ちなみに洗い越しのところにはガードレール様のものがないので
もしそこに立って下を眺めたら、たぶんものすごく怖い)
もうだいぶ銀山平まで近づいたあたりにある「グミ沢トンネル」なんて
照明ないんだもの…真っ暗なんだもの…。
そうだね、「酷道」に類する道だったんだね…ちゃんと調べないからこんな目に…。
車酔いする人でも自分で運転すれば大丈夫って結構言うし
実際私もふだんはそうなのです。
でもここまでの道だと、そうはいかなかった…。
最終的には5分走って20休憩という状態で、なんとか銀山平まで。
よくこんなところまで来たよ、わたし。
途中バイクも結構すれ違ったけど1人だけ自転車の人もいて
でも体力は別にしてむしろ自転車の方がいいかもなぁ、立ち止まれるし、写真も撮れるしとか思ったり。
いやでも、車酔い以外の道路状況は楽しんでるんですよ、これでも。
このまま進んで新潟県に抜けるか
さもなくば今来た悪夢のような道のりを福島県まで戻るのか。
どちらかしかないという状況は、今考えるとわくわくするし。
銀山平は船の発着場所。
(ちなみにここまで来ればもう車酔いの心配はなし)
奥只見ダムとの間の遊覧船があるみたい。
あとはお土産屋さん兼食事処と、キャンプ場など。
この船の格納庫みたいな建物がすごく大きくてかっこよかったんだけど
写真に撮ったの見たら、いまいちそうでもなかった。
本当はこのあともう少しだけ車酔いを我慢して
枝折峠という道を通って魚沼へ抜けるつもりだったんだけど
こういう看板が…
転落死したらいやなので、素直にシルバーライン戻る。
これもまた写真がないんだけど
このシルバーライン、全長22.6kmのうち18.1kmを占めるというトンネルが素晴らしくかっこよかった!
もともとはダム建設工事用だった道路とトンネルを一般化したものらしく
トンネル内部の壁面がぼこぼこしてて、路面もがたがた。
天井からは湧水が降ってくるという野趣あふれるトンネルで、
立山黒部アルペンルートの関電トンネルみたいな感じ。
トンネルだしカーブも多いので停まって写真を…ってことができないのが残念。
シルバーラインに魚沼川から入って、このトンネルだけ何往復もしたいくらいかっこよかったなぁ。
で、そのあとは家の造りだとか除雪車のための道路整備だとか
魚沼市の雪国としての本気度を見学しつつ、目標の日本海へ到達。(柏崎市鯨波)
本当はお昼くらいまでには到着して
ゆっくり海でも眺めるかねと思ってたのに、この時点で14時を過ぎて、しかも曇天の暴風。
まぁこういう時期に日本海側に来たことなかったから
鈍色のそらと荒れる海とって、いかにも日本海側っぽくてよかったといえばよかったんだけど。
だいぶ予定が狂ってしまったので
今回立ち寄った道の駅は
・道の駅ゆのたに 深雪の里
・ちぢみの里おぢや
の2か所のみ。
・西山ふるさと公苑
・越後出雲崎天領の里
の2か所は、目の前通過したけどもう疲れてたので寄らなかった。
(北陸道から見える風車が!と思って期待して行った風の丘米山は閉鎖されてた…)
そして新潟中央IC迄ひた走り、磐越道にて帰路に。
(新潟市内をGoogleのナビ頼りに走ってて、住宅地とか高速の高架わきの細い道とか
たらい回された挙句に、中央分離帯のある右折できない造りの道路を右折しろと言われたので
カッとなってナビOFFにした)
総走行距離:360㎞
走行時間(車酔い休憩含む):13時間半
酷道352に関してはたぶんもう二度と行くことはないでしょうが
奥只見ダムとシルバーラインのトンネルは、また見たいなぁ。