ハレノヒ

日々の生活の、あわのようないろいろ。

りんごのある風景

2010-11-21 16:30:05 | にちじょう
今の時期、仕事が結構暇なので土日休みになったりします。
天気もいいし、ちょっと福島市方面へ。



好きなパン屋さん「Saku le pain」でしこたま買い込んだ後、以前何度か
行ったことのある「あんざい果樹園」に立ち寄る。
夏に来たときもいい雰囲気だったけど、このりんごの手押し車(?)が
ものすごくかわいかった。







若い(といっても30代くらい?)の夫婦が継いでやっている農園、
だったかな、たしか。
裏手に自宅があって、そこの一角を陶器のギャラリーにしてたりとか、家の前の庭
に農機具やなんかがなんとなく置いてあるののが、凄く絵になる感じで。
かといって、そういうものがアンティークショップで高いお金を出して
買ってきたというわけではなくて、本当に昔使っていたものを捨てずに
とっておいて、自然に風化しましたという感じがする。(実際のところは
はわからないけど。もしかしたら凄い高価な物なのかも…。)
店頭でかかってたフリッパーズギターの曲だけはちょっとわざとらしかった
けど、それ以外はわざとらしくない感じがとても絵になる空間で。

自然を相手にしていて、さらに果物というとたとえば野菜類よりもより
出来不出来がシビアな気がするけど、ここに来るといつも、なんだか
うらやましい感じがする。
遠くの山には雪が積もって、でもこのあたりはそこまで降雪はなさそうで。
庭では子供たちが、いまどきの子なのに穴を掘ったりするあそびに夢中。
そんなのんきなことはいってられないんだろうけど、実際は。
でもはたから見ると、自分たちのやりたいようにできて、かつ家業を継ぐ
ということにも成功していて、家族もいて、ああ、いいなぁと。

わたしのやりたいことってなんだろう。
わたしの欲しい場所ってなんだろう。

とにかく穏やかな休日でした。

キリンジを見に行く

2010-11-03 23:28:40 | にちじょう


キリンジの郡山公演、行ってきました。

いやぁ、行って良かった。
スタンディングのライブも数年ぶりだし、キリンジは初めてだし、
会場になったライブハウスも初めてだし。(わたしが地元で青春時代を
過ごした頃には、ここはまだなかったので。)
都内だったら大きなライブハウスとかホールでやるんだろうけど、今日は
たぶん200~300人くらい?そんなにいなかった?
結構空間に余裕があったような。

待ってる間はひとりで退屈なので、まわりの客層観察。
男性客多し。カップル率高し。(恋人なんだか夫婦なんだかきょうだい
なんだかはわからないけど)
年齢層は思った通りやや高め。わたしは34歳ですが、余裕で若手。
女性客はなんというか、図書委員みたいな感じの人が多い。


なんか、淡々と…決してつまらないとか退屈だとかいうんじゃ
ないんだけど、今まで自分がよく行ってたライブは、始まる前から
身構えてて、ダイブだモッシュだというのも多かったし、異常なまでの
高揚感というか、そういう感覚だったんです。
だけどキリンジは、まず二人が登場した時でさえ、さほど高揚せず。
実物を目の前にするのは初めてなのに、そのフォルムだとか大きさだとか
全く「おおー!」という感じがなく。なんか凄く見慣れた感じがしてたのが
印象に残ってます。(いやでも、泰行かっこよかった…。)

だけど曲が始まるとすばらしかった。
アルバムの曲全てプラス「あの世で罰を受けるほど」「星座を睫毛に引っかけて」
「ブルーバード」「もしもの時は」「ムラサキ☆サンセット 」「愛のcoda」
「十四時過ぎのカゲロウ」そして「エイリアンズ」などなど。
(順不同。あと一曲、なんて曲だったか思い出せないのがあった)
(あ、思い出した「嫉妬」だ。)

たくさんある曲の中で、このチョイスは、嬉しい。
ありがちではあるけど、「エイリアンズ」はやはりすばらしい曲だなぁと
再認。

車を停めてた徒歩五分程度の駐車場まで、大きな通りに沿って歩く。
こういう感じのライブは、ひとりがいいや。
あんまり感想だとか批評だとかを、がやがや言い合いたくはない。
ひとりで反芻しながら、夜の街の中。
冷たい空気が思った通りに気持ちがいい。
そして、公共交通機関で帰らなくていいのも、車行動のすばらしさ。
まわりの雑音に気をとられることなく、すかさずipodをつなぐ。

また来てくれるかな。
また見に行きたいな。