11月24日、かえるネットにいがた(党新潟県青年後援会)と民青新潟県委員会は、長岡市内で雇用問題をテーマにした学習会を開催し、県内から16人が参加しました。
講師の党国民運動委員会の筒井晴彦さんは、「世界の流れから雇用を考える」というテーマで、ILO総会では「デイーセントワーク」(人間らしい労働)の実現が議論され①十分か所得②労働者の権利③社会保護④ジェンダー平等を保障することを世界によびかけていること、G20も「質の高い雇用」を提唱していること、「労働者はコストではなく財産である」という考え方が当たり前になっていること、アジアでも最低賃金を大幅に上げていることと比較して、「日本では、デイーセントワークの実現が大きく遅れているし、安部政権がやろうとしている労働法制の規制緩和は、世界の流れから逆行している。」と述べながら、
「日本では、民青のみなさんが全国青年大集会を開催して、若者の非正規問題を社会問題に押し上げたことに確信をもってほしい。みなさんが声をあげてきたことが『ブラック企業規制法案』につながった。現場の労働者や青年たちの運動と共産党の共同提案だと思う。この法案を成立させよう。」とよびかけられました。
講演終了後の交流会では、「リストラや派遣切りとかリアルに感じなかったけど、わかりやすくて自分の身に入ってきた。」「施工管理技士をしていたが、3時に起きて、夜12時まで仕事していたが残業代はゼロだった。体を壊す前に辞めた。海外での働き方初めて知った。ヨーロッパでは、質の高い働き方をもとめていることがわかった。」
「G20で非正規問題を話し合っていたことは知らかった。安部政権がやろうとする雇用破壊は世界の流れから逆行していると思った。」「鉄工所で働いていたが、有給休暇を取ると皆勤手当が引かれる制度があった。有給の理由もしつこく聞いてくるし、賃金はまったく上がらなかった。」「長岡市役所で働いている人もサービス残業だ。生保課は24時まで仕事している。」など、感想や切実な実態が交流されました。
筒井さんは、「ブラック企業規制法案は、ホワイトな企業が損する社会を変えないといけないという思いもあってつくった。ブラックをあぶりだすのではなく、政治の責任でルールをつくっていくことが大事だ。中小業者も、福祉関係者もいっしょに苦しみの原因をさぐること、おおもとを考えていくことが大事だと思う。」とまとめで発言しました。
福祉現場で働く青年は「筒井さんが『福祉施設の雇用問題は、政治の責任』と言ってくれて嬉しかった。社会が良くならないといけないと思った。」と感想をよせています。
かえるネットと民青では、来年1月、3月と連続で学習会にとりくむ計画です。