
評価3
「イヤミス」の女王湊なかえらしからぬ、陸上への夢を断ち切って高校の放送部員としてラジオドラマ作りに取り組む青海学院高校の1年生・町田圭祐を主人公に展開する文化部青春小説。
なんせ湊かなえだけに、
「どこかで大どんでん返しがあるのでは!?」
と期待半分、不安半分で読み進むも・・・普通の青春物だった(笑)。
私の子どもも文化部だったが、文化部の中でも
「あの学校は強い。あそこは弱い。」
などという強弱の評価を普通につけていることに不思議な思いをしたことがある。
コンテストなどの評価によって順位が決まるのだからスポーツ同様「勝ち負け」にこだわって活動している文化部も当然あるわけだ。以後、文化部を軽く見る見方は捨てたと言って良い。
さて本作だが、もう少し波乱万丈さが欲しかった。
例えばケガの傷も癒えた圭祐が陸上部と放送部の二刀流に挑戦するとか・・・
ま~放送部のコンテストの裏側がわかったので、それこそ「強い!盛岡一高放送委員会」を追いかける参考にしたいと思います!