嬉々是好日 L`Atelier de Megummy since2000

行く先々でMIX犬疑惑を掛けられているビーグルならぬ、ぴーくる姉妹との徒然や、常が旅の途中な日々を綴っている備忘録

節目

2013-03-02 | W.コーギー嬉々是好日





今日はね、おばあちゃんの四十九日だったの。

人間って簡単に忘れてしまう生き物なのか、わたしの自助作用が催しているのか。

それとも「四十九日」という一つの節目を迎えることは。

残された人間にとって、明日へ繋げるための己の心を顧みる日なのかなぁ~…。

などと…。


本来ならばご住職にお願いするところを。

まぁ、イロイロとあったので。

わたしが御勤めさせて頂くことになって。

改めて我が家の、特に両親のね。

「とりあえずやればいいくらい」な感覚と、自分タチの考えている信仰が。

あんまりにも乖離していて。

そりゃ、住職じゃなくてもウンザリするよと。

おばあちゃんやご先祖様たちを前にしてね。

「この2人、ど~するんですか?」と問うた本日。


それでも、どうにかこうにか。

わたしに出来得る最大限の気持ちで送ることが出来たのは。

わたしにとっても有難いことだって感謝で合掌。


昼過ぎから出掛けた先のね。

明治時代のお雛様に…。

お隣に立ってたおばあちゃんから。

「あなたにそっくりねぇ~」なんて言われたことに現を抜かし。






全部で37飾りのお雛様が集う不思議空間に。

ただただ、溜息と。







繊細な細工の櫛笄やら正絹の織や色彩の…。

一見、沈んだ色合いが写真に写すと新しいものよりも発色するのは。

それだけ天然の素材で色を出してるからなのだろうね。

この紫なんて、特に。

多分、紫貝で染められてるものだと思うのね。

そんな職人の業に。

きっと、このお雛様を誂えた明治の頃。

このお宅に女児が誕生した時の喜びそのものなのだろうなぁ~と。

暫し、想いを馳せてみる…。


時を経て今尚残る受け継がれていくものの御縁を。

人の手を介して…。

間近で感じることが出来た。

貴重な空間だなぁ~と…。


こんな風に嫋やかに、たわやかに在りたいと。

そんな風に思った節目な日でした。