珠洲の海に朝びらきして漕ぎ来れば長浜の浦に月照りにけり 大伴家持
大伴家持は越中の国府から能登半島の西海岸を北上し、突端の珠洲に到着。翌朝早く珠洲の港を船出して南下、国府近くの長浜まで帰って来た。
この歌は一日の行動を淡々と述べている。家持は何を詠いたかったのだろう?
約1300年前の船旅は楽なものではなかったろう。朝、珠洲を立ってやっと越中の国府近くの長浜にたどり着いた。
その時に見た月はなんと心に沁みるものであったか。
私はどちらかというと朝日を見る方が好きだ。
日本ほど四季に恵まれた国はない。
この繊細で美しい自然、田園風景があったから「美しい情緒」が育まれてきた。
ところがこの自然を忘れて損得勘定しか考えない人間が増えてきたようだ。
我が家の敷地と隣接する雑木林の間に境界が無い。
鳥のエサ箱にアライグマが闖入した。
なんとなく最近の裏金議員に顔が似ている。あたりを窺う表情だ。
この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥に我はなりなむ 大伴家持
家持はたいへんな酒好きでおそらくこの歌も酒を飲みながら作ったのかもしれない。
家持には、虫や鳥は楽しく暮らしていると見えたのだろうか?
何も考えず虫や鳥のように「ただ生きる」ことの大事さを願ったのだろうか?
木立性ベゴニア
剪定した枝を水耕栽培していたが根が出てきたので鉢栽培に移す。
栽培環境が良いのか花が咲き始めた。