この数年、嵐のように襲ってきたものはコロナ過であり食品価格の高騰だ。
世界に目を転じればロシアによるウクライナ侵攻もある。
そしてじわじわ進んでいるのが日本農業の迷走と食生活の劣化だ。
日本がかろうじて自給出来ているのが米と野菜くらいだろうか。
その米さえも農家は自由に作れない。
所得補償して農家に作りたいだけ作ってもらって、余ったら輸出すればよいのだが、逆にアメリカから毎年36万トンも輸入している。
どうもやることがトンチンカンだ。
これから推進すべきは、「自然の摂理に従った農業」だ。
それは「有機農業」もしくは「減農薬農業」であろう。
だいたい肥料や農薬も大部分海外から輸入している。それらが思ったように入らない。
十分に入ってこないのならば否応なく減らす努力をすべきだろう。
消費者は形の良い野菜などにこだわってはいけない。
少々不ぞろいでも当たり前に売れるのであれば、流通は規格にこだわらないだろうし、おそらく価格も安くなる。
農的循環社会を目指すためには、生産者、流通業者、消費者が手を携えて小さな選択を繰り返すことがおおきなうねりになるのだ。