自民党総裁選の当初は、小泉進次郎候補が断トツでこれで決まりみたいな感があった。
しかし、だんだんメッキが剥げてきた。
フランスオリンピックのメダルみたいなものだ。ケチったせいで金がいつの間にか銀になるとか。
あるいは、熟成不十分のウイスキーをマーケットに出して悪酔いさせてしまった、ともいえる。
選挙対策本部長になったが、幹事長代行くらいのポストで下働きをした方が熟成度が増すと思うのだが。
高市早苗候補は、当初20人の推薦人を集めるのに苦労したが後半の伸びは著しい。
推薦人が集まれば党員票はかなり集まるという読みがあったのだろう。
自民党党員票約100万人のうち幽霊会員が20万人で実質80万人。
そのうち半分40万人が神道政治連盟や旧統一教会系の組織票と業界団体。
残りの個人票の半分はかなり右の保守層で、かって自民党を支えていた穏健保守層は20万人位だという。
自民党の総裁選で今のようなやり方を続けると、かなり右寄りの層が乗っ取る可能性がある。
石破茂候補を押し上げたのは、党内野党で比較的自由に正論を言えたことと、地方回りを続けていたことだ。
だから穏健保守層の人気が高かった。
裏金問題が無ければ自民党総裁になることは無かっただろう。
しかし総裁になったらこの裏金問題に口を拭って解散総選挙に打って出た。
これが吉と出るか凶とでるか、その帰趨は有権者が判断することになる。