McCoy's Country Store ■ blog

横浜本牧の小さな小さなアメリカン・アンティーク雑貨屋ののんきな日々・・

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映画と帽子

2020-06-13 13:41:49 | ● 帽子の話


1939年公開の大ヒット映画「風と共に去りぬ」は黒人の描写の仕方に問題ありの映画といった見方もある映画ですが、ここにきて動画配信サービスのHBOマックスが配信を停止したというニュースがありましたね。思い出して久しぶりに映画を見たけれど、帽子好きの私にはやっぱり舞台となった時代の帽子に興味津々といったところ。映画「若草物語」でもいかにも見られそうなこの写真のような帽子は特にボンネットと呼ばれて、リボンを顎の下で縛って被るもの。19世紀の女性のお出かけ用帽子といったところでしょうか。





ボンネットの原型のようなものは18世紀にすでにあったけれど、デザインや素材も進化して19世紀半ばには上の写真のように華やかなボンネットも。20世紀になるとすっかり影をひそめてしまったけれど、「風と共に去りぬ」が上映された翌年にはシアーズのカタログに「スカーレットオハラ風ボンネット」が登場したとか。映画が庶民のファッションに与える影響は大きいようですね。映画の中の特に印象深い帽子といえば、1930年代が舞台の「俺たちに明日はない」でフェイダナウェイがかぶった小さなベレー。「ティファニーで朝食を」でヘップバーンがかぶっていたスカーフ付きの大きな黒い帽子。シックなジバンシーのドレスにとてもマッチしていて素敵でしたね。そして1970年代のダイアンキートンの「アニーホール」のソフト帽をズボッととかぶったような帽子。影響されて同じような帽子を被った人がどれほどいたことでしょう。たくさんの人が真似したくなるような素敵な帽子が出てくる映画がそろそろ出現してもよろしい頃ではないでしょうか?期待しています!

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