McCoy's Country Store ■ blog

横浜本牧の小さな小さなアメリカン・アンティーク雑貨屋ののんきな日々・・

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頭にスヌード

2021-09-20 15:20:18 | ● 帽子の話


今では輪になっているエリマキのことをスヌードと呼んでいるけれど、歴史を紐解くと、ネット状のヘアバンドのこと。この帽子はアメリカ製で戦前の1940年代のもの。




坂崎重盛著の「絵のある」岩波文庫への招待を見ていて見つけた挿絵。永井荷風の「断腸亭日乗」に1940年8月の日記の中に書かれていたもの。「ちらし髪に網をかけて包む異形舌平目の如しリボンにてしばるものもあり。」
アメリカでも同じ時期にこのようなネットが流行っていたのを知っているので、これを見て私はびっくり!戦時中は戦争に行ってしまった男性に変わって女性が工場で働くようになったのはアメリカも日本も同じで、機械に髪が巻き込まれないようにネットを被る必要があったのでしょう。どうせ被るならば少しはおしゃれ心を満たしてくれる方がいいでしょうというのでリボンなども付けていたのでしょう。







ここからが日本とアメリカと違うところ。これは全体のシルエットは髪をすっぽり包むスヌードだけれどネットではなく柔らかいレーヨン生地に金色のリベットが装飾されている。これはもちろん工場では被られてはいなかったでしょう。ね?






これはもっと手が込んでいる。ジャージーを三つ編みにしたものが縁にトリミングされていてゴージャズ。あのリリー・ダッシェさんのデザインだもの。1941年製作。一番上の写真の、ベレーの後部にネットが取り付けられているデザインは今日でもいけそうじゃないですか?











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ガーデンフラッグの普通サイズは約30センチX45センチ。大きなサイズはハウスフラッグと呼ばれています。クリスマスなどのイベントや、季節のお花などのガーデンフラッグを四季折々に掛け替えて、生活をエンジョイしましょね。




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19世紀の帽子!

2021-03-08 12:24:48 | ● 帽子の話


フランスからやってきたキャンディー入れは、赤ちゃんの洗礼式の様子がエッチングで描かれています。荘厳な雰囲気の中、華やかな喜びに満ちた微笑ましいものになっています。作られたのは20世紀初頭。赤ちゃんは1839年から1902年までの実在の人物らしい。気になる女性たちの帽子は、当時の帽子の主流だったボンネット。





今ではボンネットは赤ちゃんの帽子と思われているでしょう。頭をすっぽり隠すようなデザインで顎の下にリボンで結んで被るのがボンネット。リボンやリースがふんだんに使われた服にマッチするように華やかな被り物になっているでしょう?





赤ちゃんを抱っこしている女性(赤ちゃんのおばあちゃん?)が被っているのはこのイラストのようにモブキャップとかシャーロット・カーディキャップでしょうか。上からレースのベールをかけていますね。






日本では草履の時代、ハイヒールを履いている!(当たり前!)





クリスタル製のボンボン入れ。蓋は銀メッキでした。

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やっぱりユニーク*60年代の帽子

2020-08-08 12:34:00 | ● 帽子の話


巣ごもりしていた時期に帽子の整理をしていて見つけた帽子。ぺったんこになっていたのを修復したらなんとこんな山高な帽子!これは紛れもなく1960年代の帽子。それにしてもなんでこんなに山高?1950年代の帽子の流行にヒントがありそう?50年代の帽子は頭に張り付くみたいに小さな帽子が特徴的だったので、その反動で上に飛び出しちゃったのでしょうか?他の帽子も見てみましょう。




左はダービーハット風、右はカウボーイのテンガロンハット風。どちらも山高ね。






時代の人、クレージュの帽子は身長が20センチは高く見えそう。





帽子を被っているというより頭に乗せているといったところ。
*上4点の帽子は「VINTAGE HATS & BONNETS 1770-1970」より*






1963年のファッション雑誌マッコール。女性のファッションがエレガントだった頃。この後ヒッピーの登場した頃から、ファッションの世界もユニセックスが登場したり、シンプルなものがもてはやされる風潮になってきましたよね。で今は帽子のテイメイキ?みんなが同じ帽子?さて10年後はどうなっているのでしょう。




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映画と帽子

2020-06-13 13:41:49 | ● 帽子の話


1939年公開の大ヒット映画「風と共に去りぬ」は黒人の描写の仕方に問題ありの映画といった見方もある映画ですが、ここにきて動画配信サービスのHBOマックスが配信を停止したというニュースがありましたね。思い出して久しぶりに映画を見たけれど、帽子好きの私にはやっぱり舞台となった時代の帽子に興味津々といったところ。映画「若草物語」でもいかにも見られそうなこの写真のような帽子は特にボンネットと呼ばれて、リボンを顎の下で縛って被るもの。19世紀の女性のお出かけ用帽子といったところでしょうか。





ボンネットの原型のようなものは18世紀にすでにあったけれど、デザインや素材も進化して19世紀半ばには上の写真のように華やかなボンネットも。20世紀になるとすっかり影をひそめてしまったけれど、「風と共に去りぬ」が上映された翌年にはシアーズのカタログに「スカーレットオハラ風ボンネット」が登場したとか。映画が庶民のファッションに与える影響は大きいようですね。映画の中の特に印象深い帽子といえば、1930年代が舞台の「俺たちに明日はない」でフェイダナウェイがかぶった小さなベレー。「ティファニーで朝食を」でヘップバーンがかぶっていたスカーフ付きの大きな黒い帽子。シックなジバンシーのドレスにとてもマッチしていて素敵でしたね。そして1970年代のダイアンキートンの「アニーホール」のソフト帽をズボッととかぶったような帽子。影響されて同じような帽子を被った人がどれほどいたことでしょう。たくさんの人が真似したくなるような素敵な帽子が出てくる映画がそろそろ出現してもよろしい頃ではないでしょうか?期待しています!

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黒い麦わら帽子

2020-03-01 15:22:57 | ● 帽子の話


麦わら帽子といえば、自然な素材の色を思い浮かべるでしょう。でもこのシックな帽子は黒く染めたブレードから作られている。






1963年からしばらくイギリスで過ごしたという方から頂いた帽子。イギリスについてすぐにお母さんが帽子屋さんで買った物とか。まだ帽子が女性の必需品であった時代ね。





ヒモ状になったものをブレードと言います。このざっくりしたブレードはかなり古いものでしょう。





高校の美術の教科書で見たようなこの絵はヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」。1434年の作品。この男性が被っている帽子は黒く染められた麦わらのブレードで作られているらしい。





(左)19世紀末の帽子。レースのような繊細な麦わらのブレードで作られている。(右)これも19世紀末。スポーティーなデザイン。
*今年の夏はシックな黒いストローハット、よろしんじゃないでしょうか?*








いつもインスタで見ている大好きなワンちゃんが来店!わっち君です。














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ガーデンフラッグの普通サイズは約30センチX45センチ。大きなサイズはハウスフラッグと呼ばれています。クリスマスなどのイベントや、季節のお花などのガーデンフラッグを四季折々に掛け替えて、生活を楽しんでみましょう。




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