Viva! Cantabile

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コロナ禍の中で

2020年10月26日 | Weblog
 こんなことは初めて。定期的に練習場所として借りている施設が使えないのです。
今年の四月、コロナ禍対策による公民館の閉鎖で、合奏部の各団体は活動場所を失ったのです。また、音楽ホール等の発表場所も閉ざされました。
昨今のIT技術の進歩で、在宅ワークやオンラインミーティングが話題を呼んでいます。
私の所属するサークルでも、リモート合奏という手段を検討しましたが、合奏はお互いの息づかいや、動きを察して発音し、空間に広がる共鳴音を感じながら音楽を育んでゆくものなのです。リモートでは決して醸し出せない生演奏の楽しみがそこにあります。
その上、スピーカーから発する無機質な音や、伝送速度の差から生ずる音ズレでは心地よいハーモニーは得られないのです。何よりも、ハイテクに馴染めない高齢者にはまったく無縁の代物と言えます。
社会人サークルに必要なこと、それは「心のふれあい」の場です。練習の合間に交わす雑談や解散後の茶話会は、趣味を共有する仲間の憩いのひとときなのです。
六月後半になって、制限付きながらも念願の公民館が解放されました。
マスク着用で換気とアルコール消毒を励行しながらも活動を再開できたことは救いですが、市民文化祭の公演中止をはじめ、予定していた今後のイベント開催は未だ見通しが立ちません。
数十年に一度といわれる世界的パンデミック「新型コロナウイルス」。思いのほか手強い相手のようです。
世界中の叡智を集め、一日も早い「普通の生活様式」の復活を願うばかりです。

(MCカンタービレ S・TOHYAMA 甲府市文化協会機関誌「文協甲府」第42号寄稿文)