実際に木製プロペラにノッチを取り付けます。動力回転時には上手くシャフトに掛かり、空転時(滑空時)には上手く外れて、出来るだけ空転の抵抗とならないように、取付穴をあけ、取り付けネジを選び、先端を加工します。一個一個、手作りのため、プロペラごとに微妙にノッチの位置や、ノッチの穴の大きさが違うので、ノッチとプロペラはセットにしておきます。ノッチを取り付けるためのネジは一旦外して、その穴に少しだけ、瞬間接着剤を流し込みます。これで、かなり飛ばし込んでもネジが緩むことはありません。(ネジが緩む前に、飛行機が何処かに飛んで行ってしまいますので、、、、)
プロペラシャフトからの回転トルクをプロペラにつたえるために、空転金具などが使用されますが、今回は閂方式にします。閂の役目をするノッチは0.8ミリのピアノ線から自作します。私はライトプレーンで使用するピアノ線は0.2ミリ~1.4ミリくらいの太さの物を使用しています。1.2ミリ以上のピアノ線の加工は中々苦労します。
回転している時の抵抗を減らしたいので、接触面積が少なくなる様に、前後にビーズを取り付けます。ビーズは50%~60%位を削り取り、ドーム状にしてプロペラの前後に接着します。
何日もの手間と時間をかけ、さらにはパーツまで自作して改良した木製プロペラも、運が悪いと?簡単に壊れてしまいます。ある意味、消耗品なのに性能に直結するため時間と手間をかけて改良するのですが、やはり壊れるときは壊れますので、予備が必要になります。そんなわけで、本日はB級クラスのライトプレーンで使用する木製プロペラの予備の製作です。先ずは、プロペラシャフトのセンターを出して真鍮パイプを埋め込みます。
60年以上前にはスケールのUコン機が盛んに販売されていました。その後もスケールのUコン機は販売されるのですが種類が減り、スタント機と呼ばれるアクロバット飛行ができるUコン機の人気に押されスケールのUコン機はその数が減少しました。私が子供のころ雑誌を見て、欲しくて欲しくてたまらなかった アサマ模型製の09クラスのゼロ戦Uコンスケール機はとうとう手に入らずじまいでした。カタログには載っているものの実際にはほとんど流通していなかったようです。それから50年ほど後に、やっと手に入れることができました。このキットは09クラスより一回り大きい19~29クラスのスケール機キットです。