本当にキツイ1ー2時間以外は、普通の顔をして生活をする。 でも笑顔ではない自分に気付いて、無理矢理笑顔になってみる。 ずっと悲しい顔をしてたら、幸せはやって来ない。
大丈夫、大丈夫。
昨夜シアトルからボーイング工場への15分くらいのフライトを乗務した。事情を知るお友達は「落ち込んでる時に、飛ばない方がいいんじゃない? 集中できる?」って言うけど、出来る!!
楽しかった!!! 最近飛んでないのに上手かったし。 ははは。
15分のフライトのはずが、雲が低くて最初のトライでは滑走路が見えず。ええぇえーーーーー!!!? 普通は夜間は滑走路のライトが明るいので、雲があっても見えたりするんだけど、今回の雲は厚い!!! ライトなんか全く見えない。夜中の1時半、
Go around thrust! (ゴーアラウンドパワー)
と言ってパワーを上げて機首を上げる。夜中のボーイング工場の上をうちのボーイングがものすごい騒音で上昇を始める。このゴーアラウンドは、急にパワーや機首を上げて、徐々に車輪やフラップを上げて行きながら、高度やゴーアラウンドのルートも見なきゃいけないので、事故の起こりやすいシチュエーションだ。 苦手の人が多い。 私得意っすよ!
でもゴーアラウンド時のコックピットはとにかく忙しく、知り合いのハービー機長と私だけ、乗客もFAもいない機内で、二人で笑った。 こんな夜中にゴーアラウンドをやってるのがおかしくてしょうがなかったのだ。
管制は、
Say your intentions.
(この後どうしますか。)
燃料もあるし、も一回!!!
というわけで、また私、アプローチをさせて頂いた。 さっき全く見えなかったのに、10分後に見えるはずがないじゃん!と見えない事を確信していたら、地上から200フィート(65メートルくらい?)のギリギリのタイミングで滑走路が見えた!!!!!!!! そのままタッチダウン!
嬉しい〜。
という事で、ここからタクシーでシアトル国際空港まで1時間(高速の道路工事)くらいかけて戻って、ホテルで仮眠を取った。