It's just me,myself and I

横浜育ち、米在住23年の女性のくだらない日記の中に、日米のギャップ、バークレーでの生き方、パイロットの毎日が見られる。

ゴルフだぁ

2007-09-12 | Weblog
アメリカではたくさんの人達がゴルフをするので、いつもプレイしてみたいなと思った。仕事のスケジュールのせいもあって、なかなか挑戦する事が出来なかったんだけど、ついにスケジュールを調整してゴルフのレッスンを受けることにした。 今日から毎週水曜日、6回、グループレッスンだ。  コミュニティーカレッジのプログラムで、Continuing Educationといって、大人たちのためのクラスがたくさんあるのだ。 費用は89ドル。 プロに個人で習うと、1時間で60ドルとかするので、グループしか出来ない。 毎週水曜日なんていうと、そのせいで旅行などもできないけど、とにかくゴルフを楽しみにしていたので、うれし~。
イアンも自分なりにゴルフするんだけど、どうして彼に教わらなかったかというと、今から何十年もゴルフをするんだったら、やっぱりプロに教わりたいと思ったのだ。 間違ったやり方を教わってしまうと、あとで困るので。 

クラスには12人くらい生徒がいて、先生はブッチという黒人の50代くらいの、すこし太ったおじさんと、クレッグというアジア系の日に焼けたお兄ちゃんだ。 説明などを聞いていると、ブッチの方がはっきりしてて分かりやすい。 クレッグはもごもごと、声も大きくないので分かりにくい。 2人ともプロだ。 ちょっとしたコツなどの説明の後に、ドライビングレインジ(打ちっぱなし?)で、練習。 先生が歩いてきて、フォームなどを直すんだ。 いやぁ、それにしてもこれだけ生徒がいると、ちゃんと教えてもらえないなぁと思った。



終わってしまった

2007-09-10 | Weblog
今日はいよいよ帰る日だ。 いつもの船のレストランで朝食をとって、自分達の階が呼ばれてから、降りるんだけど。。。。。。並んだ列が長くって、30分以上並んでから降りた。 じゃぁ、みんなが降りるのを待てばよいと思うかもしれないけど、そうするとその2時間以上待つことになったりするんだ。 しかも降りてから、タクシーに乗らなきゃいけないし。 私達はマイアミ空港に行って、私はデトロイト、彼はミネアポリスに出発だ。 飛行機は混んでいたけど、ただ乗り成功。 これで家でゆっくりできる。 私はこの後も10日間休みがあるんだけど、彼は2日間仕事がある。 

クルーズっていいわぁ

2007-09-09 | Weblog
*前日のブログに船の写真を追加した。


今日は一日中海の日。食事はビュッフェスタイルもあるし、座ってオーダーするという選択も出来る。 私達はなるべくビュッフェではない方で食べるようにした。 ウェイターがつくので、何でも持って来てくれるし、食べ物もビュッフェより手の込んだものが出てくるので。 ディナーなどでは、時々。。。”う~ん。 海老の料理もいいけど、ステーキもいいなぁ。”と思う時は、両方オーダーしたりした。 1皿以上オーダーしてもいいのだ。 全てクルーズの費用に含まれている。 チップも、レストランではしなくてよくて、別途に一人40ドル払うという事になっているのだ。 ディナーはいつも同じグループ、(見知らぬ人達)で食べるので、顔見知りができる。 私達以外は4カップル、みんな結婚をしている人達だった。 あるカップルは2人とも、13人兄弟の一番上というモルモン教徒の人達で、とても興味深かった。 若い奥さんは、自分が1人目の子供を産んだときに、自分のお母さんも自分の一番下にあたる妹を産んでいたという。。。。。とても変わった話。 楽しそうだけど、大変そう。

まぁ、こんな感じで、食って寝る、食って歩き回って楽しんでから、寝る、というのがクルーズだ。カジノに行ったり、ショーを見たり、コメディショーがあったりと、イベント満載。 今日も、2回くらい、”アイ ラウ ユー、イアン” と言う声が聞こえて、笑う。 接客もみんなフレンドリーで、丁寧だし。 あ~、とっても楽しいなぁ。今度はヨーロッパ、アラスカ、ハワイの小島などのクルーズをやりたいなぁ。 え、高いんだろうと思うかもしれないけど、500ドルから1000ドルで行ける。 中には14日間の旅で、600ドルというのもあった。 クルーズ会社は、船上のカジノや、アルコール飲料などで、利益を得るという考えを持っているんだと思う。

クルーズ3日目

2007-09-08 | Weblog
午後の1時にメキシコのカリカという港に到着。 船を降りた所で、レンタカーの手配ができる。 実は、すでにインターネットで予約済み。 それが、23ドルでレンタカーできちゃう。  同じ車を、予約なしで手配したら、70ドルはかかるそうだ。 ラッキー。 ここからは、スペイン語を使うことになる。 外国でレンタカーって少し心配だけど、こうでもしないと、タクシーなら何やら大変だと思った。 ちょっとした所に行きたくても、タクシーが片道30ドルなど、やたらと高いのだ。 イアンの運転でアクマルという海岸にシュノーケルをしに行った。 入場料一人7ドル、シュノーケルレンタルが一人10ドル。 まぁメキシコにしては高いけど、観光地なので。 門の近くに止めた車の横でイアンが私に日焼け止めを塗ってると、”すみません、日焼け止めは海の水が汚れるのでつけないで下さい。”と言われた。  ???そんな話聞いたことがないけど。。。。仕方がないので日焼け止めを塗るのをやめたら、つけた分はシャワーに行って落としてくださいって言われたぁ!! え、じゃぁどうやって日焼け止めをすればいいの?と聞くと、自然の材料で作られた日焼け止めを門の所で売っていると。 いくらか聞くと、”13ドル。”。。。。 ふざけんなぁ。 金儲けでやってるのか、本当に自然を守りたくてやってるのか、分からん。 普通の日焼け止めで、7ドルくらい、彼らの日焼け止めはそれよりもずっと高い。 それがあほらしかったので、日焼け止めは買わなかった。 イアンは賢く、船の中で日焼け止めをすでに塗ってあったので大丈夫。でも赤くはならなかったから、よかった。 

シュノーケルはとっても楽しかった。 た~くさん魚が見れた。  水中に大きい岩がたくさんあったせいもあるだろう。水は温かかったし。 でもここは岩場だったので、シュノーケルを借りたまま、他のビーチに行ったりもした。

レンタカーを借りたとき、ガソリンは満タンに入っていなかった。 だから、65%くらいまで入れて返す約束。 これが厄介だった。 ガソリンスタンドへ行くと、いかにもインチキな事をしそうな兄ちゃん達が待っていた。  スペイン語で、”満タンではなくていいから、メモリが1つ上がるくらいだけ入れてほしい。”と言うと、”わかった、わかった。”と言いながら、気付いたときにはもう入れ始めていて、ほぼ満タンまでいれられてしまった。 アメリカだったらセルフサービスの所がほとんどなので、自分でガソリン入れられたんだけど。 まぁ、6ドル分くらい入れたかった所が、14ドルになったわけで。 でも実際のお金の問題ではなくて、外人の観光客をだますというやり方が気に入らなかった。 

ガソリンのお釣りが何ドル分か、メキシコのお金で返ってきたので、それを使おうとクルーズの人達のために置かれたショップでネックレスを買おうと思ったら、2ドルくらいだろうなと思ったネックレスは実は18ドルと言われた。  手作りで、どうって事ないネックレス。 そんな物アメリカでも10ドルは払わないって物なんだけど。 全てが観光客用にできてるから仕方ない。 他にショップはないし。 という事で、メキシコはまぁまぁの印象で終わってしまった。 もっと時間があれば本当の良さを経験できただろう。

クルーズ2日目

2007-09-07 | Weblog
朝起きてイアンの一言。。。。”あ~風邪引いたぁ。 調子が悪い。 ” いやだわぁ。 クルーズ始まったばかりなのに。キーウェストに到着。 午前8時から午後2時までしかいない。5日間くらいの短いクルーズでは行く所も限られてるので、キーウェストはそんなに特別な所でもないけど、しょうがない。 ま、私達と違ってフロリダに住んだことがない人には楽しいかもしれないけど。 で、パッキングで何を忘れたかって言えば、避妊ピル。 ん~。 やっかいだ。 ミシガンではいつもWalgreensというお店で処方箋の登録をしてあるので、キーウェストまで来てWalgreensを探すはめに。 30日くらいおきでしかピルを買うのに保険が効かないんだけど、どういうわけか大丈夫で5ドルで済んだ。 やった~。 保険なしだと35ドルくらいなので大違いだ。それにしてもWalgreensで登録してると便利だぁ。キーウェストの通りにはお店がいっぱい並んでいたんだけど、中には襟つきのシャツが一枚470ドルなど、びっくりな値段のお店も。  

そのうち、天井のない車両がたくさん付いた車で船に帰る。 その運転席には、チップを入れる缶みたいのがあって、”チップありがとうございます。”なんてサインも。 アメリカはどこに行ってもチップ、チップでやりすぎと思う。 イアンと、”私達の仕事の方がよっぽど大変で、いつも抜群の接客を心がけているけど、私達はチップの要求なんかしないのにねぇ。”とブツブツ言っていた。 いや、パイロットはお給料がいいから、と思うかもしれないけど、50人乗りくらいの副操縦士の1年目は、月に1700ドルもいきません。  

 

ついにこの日が来た

2007-09-06 | Weblog
ギリギリマンの私は前日にパッキングせず。 イアンは仕事を終えてから深夜にデトロイト到着。 で、すっごい疲れていたので、午前1時半にはパッキングする気持ちになれず、朝までパッキングをしない私。 ははは。苦笑。 で、朝5時半出発の所を4時45分に起きて、少し焦りながらパッキング。 これじゃ、忘れ物するわね。  私はなぜか、いつものただ乗りの様にきちんとした服。。。。黒のロングパンツに襟付きのシャツの様なのを着てしまって、イアンは普通の客になる機会がいつもはないので、派手な色のショーツをはいてた。 そういうのは普段は着て飛行機に乗れないので、よっぽど嬉しそう。 私はとにかくマイアミに時間通りに着きたかったのでうれしい。 

マイアミ予定通り到着。 イェーイ。 ここで乗ったタクシーの兄ちゃんはちょっと運転荒くて、苦笑。 

船は午後4時まで出発しないのに、港には11時半には着いてしまった。 わ~、私達はいつもギリギリなので、こういうのには慣れてないわ。 それでも12時半までには搭乗させてくれた。 わ~い。 そして、ちゃんとランチのビュッフェ(Buffet)も用意されていた。 お~。 ソーダやアルコールは値段に含まれていないので買わなければいけない。 ミルクはただ。 私達はミルク好きなんでオッケー。 

部屋は。。。。なかなかいいじゃん。 みんな部屋が狭いと不満そうに書いてあったけど、私達は満足。 ベッドの布団もナイスだし。 窓! やっぱり窓はいいわ。 ランチを終えてから、出港まで2時間はあったので昼寝。  ははは。 疲れていたんです、とっても。 あまり寝てないから。 気持ちよかった。 出港前には避難訓練もあった。 乗客全員、ライフベストを着用してラウンジに集まった。 とにかく船にいるだけで嬉しい。 

チャチャチャのダンスレッスンにも行ってきた。 楽し~。 私達は結構うまい方だったわ。 先生がちょっとゲイっぽくて、明るくて、はっきりしてて、よかった。 多分クルーズのショーなどに出てくるダンサーの一人なんだろうなぁ。

夜の歓迎ショーみたいのは、クルーズディレクターのJorge(ジョージ)のコメディーの様な挨拶で始まる。 前に座っていた私達はマイクで話かけられて、職業を聞かれたイアンは、’使い捨てライター修理人’といって会場を笑わせた。 ジョージは、”ライターが使い捨てなら、なんで修理しなきゃいけないんだ?”とコメディーを続けた。 最後にはイアンはステージにまで上げられて、シャンペンまでもらった。 ジョージは観客みんなに、”みなさ~ん、イアンを見かけたら、ラテンなまりで、”アイ ラウ ユー、イアン。(I love you, Ian.
)”(Love なんだけど、ラテンなまりなのでVを発音しない。)って、言って下さいねぇ。”
と言っていた。 その後は、エレベーターの中、階段、レストランなどと、いろいろな所で知らない人達に話しかけられた。アイ ラウ ユー、イアン。。。って。 

とにかくとっても楽しい。

クルーズ

2007-09-05 | Weblog
で、アメリカではクルーズなんてした事がないので、目的地は結構どこでもいいなんていい加減な感じでクルーズを探してみた。 私のバケーションに合わせてイアンもスケジュールのリクエストを出して、6日からのものを探した。 航空関係者は割引とかあるんだけど、逆にインターネットで普通に探したほうが安かった。 会社は、カーニバル、船の名前はイマジネーション。  マイアミ発で、止まるのはキーウェストとメキシコのカリカという港。 一人370ドル、空港から港までの交通費が一人30ドル。 窓付きの部屋だ。 みんな部屋なんて寝るときしかいないんだから、窓なんていらないという人が多い中、私はやっぱり窓付きがいいなぁ~ と思ったのでその分高め。 でもこの場合は60ドルも違わない感じ。 クルーズの当日に空席待ちでマイアミへ行くのはとても嫌だったので、航空券 を普通の人達みたいに買ってしまった。 これもインターネットでねばったので、一人80ドルくらい。 片道チケット。 だって、マイアミに着かなかったらクルーズのお金が無駄になっちゃうもん。


恵まれた時間を大切に

2007-09-05 | Weblog
9月05日。 いやぁ、なんて大変な遠征だったことか。  家に帰ってもぐったりって感じ。 自分の家はやっぱりいいなぁ。 それにしても昨日の副操縦士、エドガーには少し考えさせられる事があった。

彼は32歳。 うちの会社に勤めてから4ヶ月くらい。ニューヨーク州のバッファローに住んでいる。 奥さんと19ヶ月の赤ちゃんがいる。 遠征2日目かなんかに、実は赤ちゃんは生まれつきの病気があって、週に6回くらいセラピーに行かなければならないという。セラピーは、Physical Therapy, スピーチ(言語)セラピー、Feeding therapy (食事)、などなど。 どうしてこの病気を持って生まれたかと言うと、遺伝子の関係だそうだ。 親それぞれが、2000人に1人くらいの変わった遺伝子をもっていて、たまたまその2人が子供を作ると、筋肉が普通に発達しないという症状を持って生まれるそうだ。 親になる人間としては、もちろん健康な赤ちゃんを産んで、”普通”な生活をするのが夢なわけで、病気を持った子供を産んだ奥さんは、精神的にしばらく苦しんで、うつ病状態になったりしたらしい。 彼は、”こういう事もある。 この天使の様な赤ちゃんを一生愛していきたい。”と自分に言えたそうだ。 彼は新米パイロットなので、2日半家にいて、4日間働いて、また2,3日家に帰るという不安定なスケジュール。 奥さんは子供の面倒で忙しく、精神的な余裕もなく、夫婦の仲をケアする事もなくなったという。 結婚というのは、ただでさえアップダウンのある大変なものなのに、障害を持った子供を育てていきながら、夫婦仲を充実させるのは想像以上なものの様だ。 奥さんはとにかく彼にもっと家に帰ってきて欲しい、でも彼は出来るだけの事はしている。 その上。。。。フロリダに住んでいる彼のお母さんが白血病で、大変らしい。 まれなタイプの病気で、骨髄移植をしても、失敗で手術室で死亡する確率も30パーセントほど、成功しても何らかの後遺症を一生背負って行く可能性が半分以上という何とも厳しい状態だそうだ。 お母さんは体が弱っているので、手術はせずChemo Therapy で直していきたいと希望をしている。。。。。結局お母さんに残された時間は限られてしまっている。 闘病中も体が弱いので何かの病気にかかりやすく、私たちの4日間遠征中にもお父さんから電話があって、肺炎になりそうなので入院したという事。 一回入院すると3週間くらい滞在することがほとんどらしい。。。。エドガーは仕事が終わった後に、一生の誓いをした奥さんの所に帰るのか、残り時間が少ないお母さんの所に顔を出すのかという決断に迫られていた。 もちろん、自分のリラックスの時間などなく、彼の事を気の毒に思うのと同時に自分は本当に恵まれているなぁと思った。 エドガーがこんな状態なので、この遠征の後は17日間働かずに、クルーズに行ってくる。。。。なんて言い辛かったけど、聞かれたので話した。 普段から自分は本当に恵まれてるなぁと感じるが、実にそれを実感した4日間であった。 これを普通と思わず感謝しながらこの時間を過ごしたい。 ありがたや~。

ドキドキ

2007-09-04 | Weblog
遠征四日目。あ~なんてやっかいな遠征だったことか。  こんな遠征ばっかりやってたら老けちゃうよ。 朝の9時ころにシンシナティーを出発するので、ゲートでその準備をしていると。。。。シンシナティー空港を歩く見慣れた顔。 は? ぞっ。   Fadi (ファディ)だ。 なんでぞっとしたかというと、彼はトレーニングの部署にいるけっこう上の方の、教官兼試験管兼機長の人で最近はオフィスにいて飛ぶことも少ない。 彼が飛ぶ時というのはたいてい。。。。。チェック(試験)なのだ。  え~聞いてないよぉ。 しかもこの遠征はとても大変だったので、とても疲れているのに~~~~~。 1年に一回ラインチェックというのがあって、普通に運行している様子を試験管の人がチェックに来るのだ。 Fadiは他の航空会社でCRJを飛んだこともある人で経験も多い。だいたい35歳くらいで、180cmくらい。 超まじめそう、髪の毛は全部そってあって、皮膚は白人みたいな感じ、中東の人で、少しなまりがある英語、話し方はとても丁寧。このチェック、普通の運行ならと、簡単そうに聞こえるかもしれないが、
教科書どおりになんでもやらなきゃいけないので、いろいろと気をつける事が多い。 ラインチェックを些細なことで落ちる人もけっこういて、その後は辞めていく人達もいる。。。。  こうやって、Random (ランダム、抜き打ち?)に試験管が乗ってくるのだ。 でもよく聞いてみると、今日のは、スタンダードチェックといって、年に一回の試験ではなくて、うちの会社のパイロットが会社のやり方に従って飛んでいるかというチェックだと言われた。 でも試験管がコックピットに座って見学するのは緊張する。 しかもスタンダードチェックって事は、この後(2ヶ月以内に)また年に一回のラインチェックもしなければならないって事? いやだわぁ。すっごい嫌だわぁ。 

Fadiはどんなに小さい事でもなんでもメモる人なので、やる事1つ1つをゆっくりと、考えながらする。 ”僕の事はコックピットにいるハエだと思って気にしないで飛ぶように。”とか言うけど、ハエにしてはでかすぎて、しかもほとんどすぐ隣に座っている様なもの。 

。。。。全てがうまく行って、あとはデトロイトへの下降、侵入、着陸という時。 デトロイトは晴れで、交通の量も少なかった。 210ノット(時速390キロ)で飛べというのが、15分くらい前の管制官からの指示。 でもこうやって滑走路に近づいてきて、しかも交通量が少ない時にはこの時点で自分から速度を落とすのが普通。。。。なんだけど、1年前のFadiとの経験で、彼は管制官からの指示なしで速度を落とすなという事を言っていたのを思い出したので。。。。。そのまま210ノット。 しかもすぐに滑走路へ向かってのターンが指示された。 滑走路へ向かっての真っ直ぐいく距離が16キロという事が多い中、今日は超短い真っ直ぐ線(Final Approach)で、6キロくらい。 その距離が長いほど、安定した進入ができるのに。。。。。 まじ~? ここから速度を落として、高度を落として、車輪やフラップを落とすというのは大変な事だ。  それも結構うまく行って、”ウァオ、私ってプロだわ。 ”なんて思いながら後は着陸だけ。 。。。。それが、最近うちの会社では1000フィートから1500フィートまでの所にタッチダウンするという事に重点を置かれているので、ただナイスなタッチダウンならいいとはいかないのだ。 以前は滑走路の最初の3分の1とか、最初の3000フィートでのタッチダウンならよかったのに。 プレッシャーがかかる。普段は、飛行機が軽かったり、追い風があったり、少し速度が速かったりで、距離が伸びて2300フィートくらいの所にタッチダウンしても、”あ~伸びちゃった。 ”くらいで終わらせるが、今日はそういうわけにはいかない! 少しでも速度を速くして入ってしまうと、タッチダウンをする地点が伸びてしまう。。。。そして失格という事も。。。。。頭の中で、”1500フィート以内、1500フィート以内、1500フィート以内。 ”と繰り返す私。  でもただ単に、角度を低くして進入しても失格になってしまう。 地上50フィートで、パワーを完全に下げて、タッチダウンは。。。。1000フィートを越して。。。。。。1500フィート!!!! やったぁ。  その直後は、”こんなのが私にとっては当たり前よ。。。。 ”なんて澄ました顔をしながら、心臓は、”うぉーーーー!!!!” とドキドキしてた。 パイロットという仕事は常に誰かが自分の知識や技術の評価をしているので疲れるというのが本音。  早く家に帰りたい。  

山だぁ

2007-09-03 | Weblog
遠征3日目。
今日はモンタナ州にあるKalispelという都市に飛ぶ。 山がたくさんある所にある空港で、ハイキングやキャンピングなどのアウトドアの活動が出来るという事で有名だ。 イアンと私もここへ来てハイキングをしたいと言っていたのだが、この夏はもう遅いかも。 モンタナ州に入ったところで山がたくさん見えてきて、しかも高い!! そしてこの辺には特に大きい大都市もないので、管制官もおっとりしているというか。。。。空港から15キロ位の所で,
それよりも何キロも前の下降し始めるはずの所でも指示がないので、副操縦士に下降の計画について聞いてみてとお願いすると。。。。。”あ、Kalispel 見えますか?” 見えるに決まってんじゃん。 真下だよ。  ”あ、Cleared for the visual approach.” (進入してもいいですよ。)な~んか、はっきりしない指示だ。 この地点でまだ10000フィート、空港は3000フィートの所にある。 山も近くにあるし、高度は高すぎだし。。。指示はほとんどないし。。。。まぁ小さい飛行機を飛んでいるかの様で楽しかったけど。 こういう所で、テクニークに違いが表れる。 人によって進入のやり方に違いがあるから。 無事着陸。 我ながら上出来。  

ミネアポリスに帰る飛行機は重量オーバーで、乗客を乗せてゲートを出てからエンジンをかけてしばらく座っていなければならなかった。  高度の高い所にある空港から、ほとんど満席の飛行機で、猛暑の時に離陸するときはよくあることだ。 ミネアポリスの到着は30分近く遅れて乗客は不満そうだった。 ミネアポリスからはオハイオ州のシンシナティーへフライトをして終わり。

写真は、イアンが自分でやったBacksplash。ちょっと、ありえないくらい素晴らしいでしょ。クリックして、大きくしてみてね。