鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
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Astley's - No.109 Medium Flake

2020年08月18日 | パイプタバコ
2020年 8月

今回は Astley's - No.109 Medium Flake

前回の F&T Cut Virginia Plug のところでも触れましたが この Astley(アストレー)も
ロンドンのタバコニストでありかつてはジャーミンストリートにその店を構えていたようです
Astley's
Astley's was both a brand and name of a famous London tobacconist. The first shop was founded in 1862 and was located at 109 Jermyn Street, just down the road from the Charatan's shop. They sold meerschaum pipes and later classic pipe shaped briar pipes. The owner of this shop was Mr. Paul Bentley whose family owned and ran the shop since the 1930's. The shop closed some time ago, and the name of the brand was bought by Mordechai (Moty) Ezrati, who also owns the James Upshall pipe brand.

でお決まりのように 今は ドイツのコールハスがそのブランドのタバコを製造しています。
やはりこのブランドも バージニアタバコが中心となった品ぞろえであり
コールハスの バージニアタバコに対する熱意を感じますね。

前回 F&T Rattray Wessex HU-Tobacco そしてこの Astley と
コールハスが製造しているブランドを挙げましたが
思い起こせばその他にも ロバートマッコーネルとか アシュトンブランド
このコールハスがカバーしていますから

今やヨーロッパのみならず 世界的にも STG マクバレン に匹敵するほどの一大勢力
となっているようです
Dan Tobacco も含めてこのコールハスのドイツ勢
アメリカのC&D イギリスのSG を含め 今や世界のたばこ事情はこれらの会社により
動かされているといっていいかと思います

詳しい事は分かりませんが 私が喫うタバコは ほとんどがこれらの会社の製造しているものばかり という事になる様です・・・。


Astley で人気のブレンドは
No.44 Dark Virginia Flake 
No.109 Medium Flake 
この2つになりますが   

当初は こちらのブレンド 普通のバージニアブレンドかと思っていましたが
よく見ると


実はこちらも ダークバージニアのブレンドとなってます・・・。
この#109 と #44がこのブランドの超人気商品なので どうやらこのブランドは
ダークバージニアの人気が高い ということのようです。
コールハスのラインナップを見ても ダークバージニアがらみのブレンドが異常に高いのも
そのへんの製法上の強みが見て取れるようです

ラットレーにしてもそうですが ブライトとレッドバージニアを加圧加熱して作られる
ダークバージニアに特化して作られるブレンドはコールハスの面目躍如というところでしょうか


このブレンドいつものコールハスの包装になりますが



中から出てきたフレイクは ダークな色合いのやや湿気のあるフレイクでした
見た目は ラットレーの Marlin Flake を連想させますが
実は味もよく似た感じのブレンドでした。



感想

MF(マーリンフレイク)とよく似た味わいになりますが
甘さ的には MFの方が強いと思います
こちらはもっと甘さが抑えられた感じで よりナチュラルなダークバージニアの味わいかと
おもわれます。


シトラスの軽い味わいがまずやって来ますがごく軽いもので
その後にダークバージニアの落ち着きのある深みのある甘さがやって来ます
アーシーなタバコ感もたっぷり感じられ ダークフルーツの例の煮込んだような味わいと
少しナッティな香ばしさも感じる所となります。

この辺りが このブレンドの旨さとなりますがそこのところはダークバージニアの特徴と
なります タンジィなレッドバージニアの酸味というのではありませんが 少し酸味のある穏やかでぼんやりとした甘さを感じることになります

この辺りの味わいは なかなかマイルドでコクを感じますから このブレンドの素晴らしい所になります。
強さ的には メディウムという事ですが アーシーなタバコ感もしっかりと感じられ
味にコクもありますから MFとおなじように美味いタバコだと思います

MFにはペリクが少し入っていますが このブレンドにはその存在はありません
しかし 酸味は結構感じますので 甘さが少し控えめな事を考えると
MFよりはよりナチュラルな喫い味のブレンドかと思われます
美味いと思いますね 私は前回の F&T CVPよりは自然な甘さが好きですね

MFの方が甘いのですが このタバコにも MFと同じような 
リコリスーアニス のような甘さを少し感じます 
そのへんの甘さがこのブレンドにも感じられますが
MFよりもわずかに感じる程度となります そのへんが違いになります

ダークバージニアの中に時折強く感じるのは 香ばしさのある少しナッティな味わいです
この味わいが実によろしいです この部分がスペシャルな味わいとなり
このブレンドの旨さを引っ張りますね

CVPの時も少しそういった味わいを感じましたが この味わいはダークバージニアの特性
なのかと思われます 少しバーレィのような独特の香ばしさを感じる所になります


同じ様なダークバージニアの Wessex Campaign Dark Flake (Brigade) と比べると
あちらの方は 味もコクも強いのですが 少しハーシーで
このブレンドに比べると少し疲れてしまいます
その点このブレンドは実に癖もなく喫い易いブレンドになっていると思います
#44 については喫っていませんが この#109 は実にうまいブレンドだと思います
こういった類のブレンドとしては お勧めのブレンドになります

MFと比べてどうなのよ ということですが
甘さが少し強いのがMFですから 一般受けするのはあちらになりますが
よりナチュラルな味わいを言えばこちらのブレンドになります
私としては 甲乙つけがたい美味いブレンドになります
その時の気分 という事になるでしょうか
ただ値段的には 200g缶がない分 こちらの方が高いということになりますがね、

そんな感想となります
#44もやってみなくてはいけないようです

それでは また
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