2021年 1月
今回は Cornell & Diehl - Sunset Harbor Flake
煙が目にしみる(Smoke Gets In Your Eyes)/ザ・プラターズ
という曲をご存じだろうか…?
古くはキングトーンズ リバイバルでプラターズが歌った曲なのであるが
オードリーヘプバーンの映画でも有名だそうです
この私は子供のころの記憶で 毎週やっていた映画番組の終わりにかかる曲として覚えていますが
一仕事終えたあと あるいは遊び疲れた後の気だるさを誘う区切りと癒しの曲としてのイメージがあります
このブレンドのイメージを考えるに
そんなイメージを持ってしまいます…
Sunset Harbor
という言葉から想像するに
この様な写真や
船と真っ赤な地平線と赤い太陽の見える波止場や海岸で
それを眺める疲れた体の自分を想像するわけです
そういったことをイメージしながら このタバコを味わうことになります
そのようなことが缶の裏側には
書いてあるのですが
このブレンドの 葉組を見て 驚かされることになります
Latakia, Oriental/Turkish, Perique
その原因は ラタキアとオリエントは入っているのですが
バージニアも バーレィも一切入っていないことにあります
タイプ的には Balkan ということになります ペリクは入ってますが
バージニアもバーレィも入っていませんので ニコチンがとても少ないブレンドということになります
かなり珍しいタイプのブレンドといえるのではないでしょうか
ふたを開けると ほとんど黒目のブロウクンフレイクが出てくるのですが
僅かに茶色が見えるのは ターキッシュの Izmir でしょうか
ラタキアはかなり多そうに見えるのですが 多分多いのだと思います
ティンノートは 赤ワインのような酸味と甘さを含んだいい香りがします
湿気は少し多いようですが 柔らかいので簡単にほぐれてきます
詰め方としては 雑に軽くほぐしても ややていねいにほぐしてもどちらもOK
それを軽く詰めて点火すると良いです
2度目の着火できれいに燃えてくれるようです
感想
点火とともに ラタキアが周りを包み込みます
けっして強いというわけではありませんがしっとりと 確実にこのブレンドを支配してゆきます
このブレンドのラタキアには Pirate Kake などと比べすごい清涼感があるのですが
その原因を考えるに イズミルのターキッシュは入っていることはわかっていますが
それとは別にスミルナなどのターキッシュ もしくは トンカ豆 シナモン などのスパイスが
その清涼感を増幅させているのだと考えてしまいます…
どちらかといえば後者の方ですが このブレンドの甘さというものを考えた時
ラタキア ターキッシュなどの葉っぱ自体の甘さの他のあまさというものを感じるところがあって
そのスパイスからの甘さ というものを感じることになるからですね。
バージニアも キャベンディッシュのバーレィも入っていないのに 強くはありませんが
それなりのしっかりとした甘さを感じるのは ラタキアやオリエント葉そのものの糖分と
甘さを感じさせるスパイスが入っているのかな と感じるわけです
ラタキアのそういった清涼感とともに顕著に感じるのは このブレンドの深い酸味になります
このブレンドにはペリクが入っているのですが そのペリクとは別に というか合わさって
イズミルの酸味の部分が下の方でこのブレンドを引っ張ります
サンセットハーバーのワインレッドの夕陽の色ではありませんが
まるで 赤ワインを連想させるような少し強めの酸味を感じることになります
ラタキアの清涼感と 赤ワインのような酸味の間を縫うように
このブレンドの甘さの部分が細いながら しっかりと間を埋める感じになります
このブレンドの甘さ自体はそう強いものではありませんし レッドバージニアのような
シトラスもヘイも感じはしませんが しっかりと確実に甘さを感じますね
複雑さはさほどないのだと思いますが
バージニアとは違う サラリとした甘さとなります
この甘さが ラタキアとオリエントの甘さ もしくはそれに甘さのスパイスが加わったものかと
思うわけです
その辺のスパイスを トンカ豆 カルダモン あるいはシナモン と考えておられる方もいるようですが この私もそういった何か甘さと清涼感を与えるスパイスが入っているのだろうと考えます…。
さてこのブレンドにおけるイズミルの役割ですが
最初にまず感じるのは先にあげた 酸味となります
問題の クルミのような香ばしさも その強い酸味とラタキアのウッジーな清涼感の間に
感じることになりますが ラタキアと赤ワインのような酸味が強く出ていますので
さほど目立つわけではありません しかし 時折その香ばしさを感じますね
この辺りの味わいを ゴーダチーズのような味 とおっしゃられる方もおられますが
酸味の部分とオイリィな香ばしさの部分が混じったような味なのだと考えると理解できます
イズミルはそういった酸味と香ばしさを含みながら ラタキアの中に香りをどんどん広げてゆくのがわかります
この辺りが このブレンドが Balkan であるという理由かと思われます
十分にバルカンの大地を連想させる味わいかと思います
中盤から終盤に差し掛かるころには このブレンドのオリエントの部分は強く感じられ
甘さもより強く感じることになるのですが よりスパイシーな味わいも出てくるようです
よく言うイズミルのスパイシーでアーシーな部分と ラタキアのウッディな部分が強く感じられるのですが ニコチンもきつくはないので いたってさわやかな終煙を迎えることになります
喫い終えて
満足感はあるのですが 実にさっぱりとさわやかな後味ですから
また喫いたくなってしまうようなタバコになってます
いいと思いますね
実に面白いブレンドだと思います
こういったブレンドは他にあまりないので ラタキア オリエント好きの方には是非
試していただきたいブレンドでしょうか この私はお勧めします
ただ 酸味が強いことと バージニアが入ってはいませんので そういった甘さではありませんし
タバコ感も少しないのかな と思います
でも 十分な甘さはありますし イズミルのオリエントも存分に味わえるラタキアブレンドですから
間違いはないところです
複雑さはあまり感じませんが 単純に美味いブレンドだと思います
似た感じのブレンドとしては HU-Tobacco の ポートラタキアがあげられ むせかえるような赤ワインのような酸味があるのですが 当ブレンドの方がずっとうまいと思いました
こちらの方がしつこくなく飽きの来ない喫えば喫うほどうまく感じるブレンドかと思いましたね
バージニアなしでもこんなうまいブレンドが出来るんだ…と感心した次第です
そんな感想となります
それでは また
今回は Cornell & Diehl - Sunset Harbor Flake
煙が目にしみる(Smoke Gets In Your Eyes)/ザ・プラターズ
という曲をご存じだろうか…?
古くはキングトーンズ リバイバルでプラターズが歌った曲なのであるが
オードリーヘプバーンの映画でも有名だそうです
この私は子供のころの記憶で 毎週やっていた映画番組の終わりにかかる曲として覚えていますが
一仕事終えたあと あるいは遊び疲れた後の気だるさを誘う区切りと癒しの曲としてのイメージがあります
このブレンドのイメージを考えるに
そんなイメージを持ってしまいます…
Sunset Harbor
という言葉から想像するに
この様な写真や
船と真っ赤な地平線と赤い太陽の見える波止場や海岸で
それを眺める疲れた体の自分を想像するわけです
そういったことをイメージしながら このタバコを味わうことになります
そのようなことが缶の裏側には
書いてあるのですが
このブレンドの 葉組を見て 驚かされることになります
Latakia, Oriental/Turkish, Perique
その原因は ラタキアとオリエントは入っているのですが
バージニアも バーレィも一切入っていないことにあります
タイプ的には Balkan ということになります ペリクは入ってますが
バージニアもバーレィも入っていませんので ニコチンがとても少ないブレンドということになります
かなり珍しいタイプのブレンドといえるのではないでしょうか
ふたを開けると ほとんど黒目のブロウクンフレイクが出てくるのですが
僅かに茶色が見えるのは ターキッシュの Izmir でしょうか
ラタキアはかなり多そうに見えるのですが 多分多いのだと思います
ティンノートは 赤ワインのような酸味と甘さを含んだいい香りがします
湿気は少し多いようですが 柔らかいので簡単にほぐれてきます
詰め方としては 雑に軽くほぐしても ややていねいにほぐしてもどちらもOK
それを軽く詰めて点火すると良いです
2度目の着火できれいに燃えてくれるようです
感想
点火とともに ラタキアが周りを包み込みます
けっして強いというわけではありませんがしっとりと 確実にこのブレンドを支配してゆきます
このブレンドのラタキアには Pirate Kake などと比べすごい清涼感があるのですが
その原因を考えるに イズミルのターキッシュは入っていることはわかっていますが
それとは別にスミルナなどのターキッシュ もしくは トンカ豆 シナモン などのスパイスが
その清涼感を増幅させているのだと考えてしまいます…
どちらかといえば後者の方ですが このブレンドの甘さというものを考えた時
ラタキア ターキッシュなどの葉っぱ自体の甘さの他のあまさというものを感じるところがあって
そのスパイスからの甘さ というものを感じることになるからですね。
バージニアも キャベンディッシュのバーレィも入っていないのに 強くはありませんが
それなりのしっかりとした甘さを感じるのは ラタキアやオリエント葉そのものの糖分と
甘さを感じさせるスパイスが入っているのかな と感じるわけです
ラタキアのそういった清涼感とともに顕著に感じるのは このブレンドの深い酸味になります
このブレンドにはペリクが入っているのですが そのペリクとは別に というか合わさって
イズミルの酸味の部分が下の方でこのブレンドを引っ張ります
サンセットハーバーのワインレッドの夕陽の色ではありませんが
まるで 赤ワインを連想させるような少し強めの酸味を感じることになります
ラタキアの清涼感と 赤ワインのような酸味の間を縫うように
このブレンドの甘さの部分が細いながら しっかりと間を埋める感じになります
このブレンドの甘さ自体はそう強いものではありませんし レッドバージニアのような
シトラスもヘイも感じはしませんが しっかりと確実に甘さを感じますね
複雑さはさほどないのだと思いますが
バージニアとは違う サラリとした甘さとなります
この甘さが ラタキアとオリエントの甘さ もしくはそれに甘さのスパイスが加わったものかと
思うわけです
その辺のスパイスを トンカ豆 カルダモン あるいはシナモン と考えておられる方もいるようですが この私もそういった何か甘さと清涼感を与えるスパイスが入っているのだろうと考えます…。
さてこのブレンドにおけるイズミルの役割ですが
最初にまず感じるのは先にあげた 酸味となります
問題の クルミのような香ばしさも その強い酸味とラタキアのウッジーな清涼感の間に
感じることになりますが ラタキアと赤ワインのような酸味が強く出ていますので
さほど目立つわけではありません しかし 時折その香ばしさを感じますね
この辺りの味わいを ゴーダチーズのような味 とおっしゃられる方もおられますが
酸味の部分とオイリィな香ばしさの部分が混じったような味なのだと考えると理解できます
イズミルはそういった酸味と香ばしさを含みながら ラタキアの中に香りをどんどん広げてゆくのがわかります
この辺りが このブレンドが Balkan であるという理由かと思われます
十分にバルカンの大地を連想させる味わいかと思います
中盤から終盤に差し掛かるころには このブレンドのオリエントの部分は強く感じられ
甘さもより強く感じることになるのですが よりスパイシーな味わいも出てくるようです
よく言うイズミルのスパイシーでアーシーな部分と ラタキアのウッディな部分が強く感じられるのですが ニコチンもきつくはないので いたってさわやかな終煙を迎えることになります
喫い終えて
満足感はあるのですが 実にさっぱりとさわやかな後味ですから
また喫いたくなってしまうようなタバコになってます
いいと思いますね
実に面白いブレンドだと思います
こういったブレンドは他にあまりないので ラタキア オリエント好きの方には是非
試していただきたいブレンドでしょうか この私はお勧めします
ただ 酸味が強いことと バージニアが入ってはいませんので そういった甘さではありませんし
タバコ感も少しないのかな と思います
でも 十分な甘さはありますし イズミルのオリエントも存分に味わえるラタキアブレンドですから
間違いはないところです
複雑さはあまり感じませんが 単純に美味いブレンドだと思います
似た感じのブレンドとしては HU-Tobacco の ポートラタキアがあげられ むせかえるような赤ワインのような酸味があるのですが 当ブレンドの方がずっとうまいと思いました
こちらの方がしつこくなく飽きの来ない喫えば喫うほどうまく感じるブレンドかと思いましたね
バージニアなしでもこんなうまいブレンドが出来るんだ…と感心した次第です
そんな感想となります
それでは また
まるで水面にうつる夕日のような…というかそんな感じですかね。
Lagonda も地味なブレンドで目立った評価はありませんが 地味にホッとする美味いタバコですよね。
分かっていただけて嬉しい気持ちです