Cornell & Diehl - XX Flake (Smoking Pipes 20th Anniversary Blend)

2020年　5月

今回は　Cornell & Diehl - XX Flake (Smoking Pipes 20th Anniversary Blend)

このブレンドは　XX Flake Dark　と同時発売され　5000缶の限定販売となりましたが
すでに買う事の出来ないブレンドとなっております。

どちらのブレンドにも　18年物のセントジェームズペリクが使われており
その為のブレンドであると言っていいほどのあじわいがあるようですが
大きく異なる点は　このブレンドが　ブライトバージニア中心のブレンドであり
2種類のオリエントの香りづけが　全く　Flake Dark　の方とは異なるということです。

　
何やら書いてありますが


缶を開けてみた感想は




こちらの方が　色も明るく　カッキリとかためで乾燥したブレイクになっていて
見た目は大きく異なっていました。

ペリクは同じものでも　バージニアの質の違いと　オリエントのあるなしでは
味の方向性は随分と変わりそうですし　事実その様な味の違いは感じました。

レッドバージニアとダークバージニア　+　少々のブライトバージニア　が前者なら
こちらは
ブライトバージニア　＋　２オリエンタルズ　ということになり

前者は　バージニア部分の　味の濃さがあるのに対し
後者は　オリエンタルが　味の方向性を引っ張り

レッドバージニア・ダークバージニア　に対し　オリエントが　見合いになっているのかと。


同じペリクなので　ペリク自体の味わいは同じですが　その他の部分が違うため
結果として別物の味わいになっていると思いますが
ここで使用されているペリクが　あまりに素晴らしい為
どちらのブレンドも　このペリクに味わいを引っ張られていると思われます

その為か　ある意味同じ味わいのように感じられるのですが
先に述べた理由により　全く別のプロフィルを持つブレンドになっていると思います。



感想　　ですが

このブレンドの方が点火しやすいのかと思います
湿気もそうですが葉っぱの構成が違うので　そう感じます
このブレンドもシトラスの香りが感じられますが　
こちらは同時にグラスのテイストも感じるようです

甘さとしては　ブライトバージニアの少しカラッとした甘さを強く感じます
同時に　例のペリクの素晴らしい酸味と深い味わいの甘さも感じますが
それとともに感じるのは　やはりオリエントになります
そのスパイシーな香りと風味がこのブレンドの味の方向性を決定づけます。

ダーク　の方には　こういったオリエントは入っていませんから
味の方向性としては　ペリクそのものが　あるいは　レッド＋ダークバージニアが
引っ張る味　ということになります。


このブレンドのオリエント葉は　2種類　と書いてあります
1つは　Izmir　かと思いますが　もう1つが問題です
おそらく　Basmaのオリエントだとは思いますが　はっきりしませんね･･･
ドラマ葉のような　番茶のような緑茶のような味と香りを感じるのですが
あるいは　そうなのかもしれません･･･
マクレの　Matured Virginia　№24　にも　ドラマ葉は使用されていたのですが
少し似たような味わいを感じます　でもあてにはなりませんね･･･。

それと　このブレンド　オリエントが入っているせいもあるかもしれませんが
ダークの方に比べると　ペリクの量が少し少ないように思えます
酸味もちょっとスパイシーな所も　ペリク由来の物は少しおとなしく感じます
そこが大きく違うところかと思います。

オリエントの香りと味わいは　はっきりこのブレンドに感じますので
全く別のブレンドになりますが
甘さも少しドライな甘さですがしっかりと感じられ
オリエントも地味ながら　落ち着いた香りを与え
ペリクも素晴らしい酸味を与えるこのブレンド
やはり美味いと思います　

オリエント　＋　VaPer　の最高峰に近いと思うのですが
私的感想としては　やはり　オリエント無しの　VaPer　の方が好みかと。

私としては　XX Flake Dark　の方のシンプルな　VaPerの方が好きです
オリエント無しの方が　私としては好みでしょうか。

あとは　バージニアの問題かと思います
何処のバージニアで　いつとれたものであるとか　どういった種類のバージニアを
どういった配合でブレンドするのか･･･？　という問題かと思います


もう買えないブレンドの事をあれこれ言ってもしょうがないのですが
似たようなブレンドが　その後発売されています

C&D　から　Carolina Red Flake w/Perique　であるとか
Warped: The Red Hunt　もつい最近発売されたばかりになります
後者の葉組を見ると　このブレンドによく似ているので
あるいは　当ブレンドの後発品　ということなのかもしれないと　思いました
違っているかもしれませんが･･･


そう言ったお話になります
それでは　また