鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

おっさんの日々の散歩における鳥たちの写真と、好きなパイプタバコの感想
好きな日本酒の感想、等を、写真でメモ

Seattle Pipe Club - Mississippi River

2020年05月08日 | パイプタバコ
2020年 5月

今回は Seattle Pipe Club - Mississippi River

こちらのブレンドは 言わずと知れた シアトルパイプクラブの人気商品であり
プラムプディングと並んで 人気の双璧をなします。
こちらの上位ブレンドとして スペシャルリザーブなるものもありますが 4㌉缶となります。
最近では 更にラム酒の熟成に使った樽に 30日間詰めて熟成させた ラムバレルエイジド というブレンドも発売されましたが ラムの香りづけがしてあるそうです
値段もかなりお高くて 18㌦以上するので あまり喫う気になりませんが

今回は オリジナルのブレンドと スペシャル との違いがどのように違うのか
その辺りの検証となります。

この私 プラムプディングに比べて こちらのブレンドは さほど好きではありません
美味いとは思いますが あまり手が伸びないのも事実です
むしろ ホッドカナル の方が美味いと思っていますね。
これらのブレンドは共通してクランブルケーキ というつくりになっています
その辺りも好みなのですが・・・。


みんな共通して 洋菓子のような独特のリッチな甘さがあるのですが
何故かこのブレンドに関しては 最初の甘さも群を抜き格別なのですが
途中から面白みを感じなくなってしまうのです・・・。

私にとってそのようなイメージなのですが 何故そう感じたのか理由付けを考えてみたいと思いました。


蓋を開けると
 


この様にほぼ真っ黒いクランブルケーキになっています
ブロウクンフレイクではなく 細かくカットしたミクスチュアを固めた クランブルケーキ
ということです。 スペシャルの方は 大きな塊になっていましたが
こちらは Hood Canal と同じ形態になっています。
どの程度までほぐすのかが少し問題になるかもしれません


葉組を見ると
Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia のEnglish タイプ

プラムプディングの方は
Black Cavendish, Cavendish, Latakia, Oriental/Turkish, Perique, Virginia
似てはいますが かなり違うところもある Balkan タイプ

スペシャルとの違いは バージニアの熟成あるいはその他のコンボーネントのグレードが
違うように書いてありますが (特にバージニアの違いがあるように書かれています)
ペリクは セントジェームズペリクを使用しているみたいです。



ここまで書きながら SPDC や 4Noggins の カタログを見ると
今 シアトルパイプクラブのブレンドが 軒並み品切れを起こしています・・・
まさか 製造中止ではないのでしょうが コロナの影響があるのかもしれませんね

あるいは 値段をさらに上げるために 意図的な品切れにしているのかわかりませんが
新製品もあることですし 早期の入荷の回復を望みます。



このタバコの名前でもある ミシシッピ川はアメリカ大陸中心部を南北に流れる大河ですが
標高差が小さい川で有名です(450mくらいしかないようです)




  
最後の写真は 河口付近の バイユーにちなんだ写真で

バイユー(bayou [ˈbaɪ.uː, ˈbaɪ.oʊ])は細くて、ゆっくりと流れる小川を意味する。バイユーは通常低地に位置し、例えばアメリカ合衆国南部のミシシッピ川の三角州地帯にある。多くのバイユーには、ザリガニ、エビ、貝類やナマズが生息する。

以前私が子供の頃は 世界で一番長い川と言えばこの川だったのですが
今は アマゾン ナイル 長江 に次いで 世界で4番目の長さだそうです。

古くから今でもこの川を利用した水運が盛んで アメリカの背骨のような川なのですが
低い所をゆっくりと流れるため 洪水も多発し古くより水害に悩まされてきたのも事実
また河口付近には ルイジアナ州の ニューオリンズがあり 肥沃な土地ではありますが
いわゆる黒人の多い下町のイメージも強く かつての南北戦争の引き金となった
奴隷制度の名残りが残っているイメージがあります

タバコの世界では すぐに思い浮かべるのが ペリクであり
この辺りの流れの穏やかな地域を バイユー と呼んでいるように
低湿地帯のイメージが強いです。

そう言った名前のブレンドも C&D の方から出ているのは周知の事です
バイユーモーニング、バイユーナイト
ケイジャンケイク、シェネッツケイク、オークアリィ
 etc


Lank Ford さんがどのような理由で このブレンドの名前を付けたのかはうかがい知れませんが 一つには ペリクを意識したブレンドを考えたのかもしれないと思います
それと おおらかな流れの 貨物船が南北に行き交う大きな川の
たっぷりと泥と養分を含んだ川の水をイメージしたのかと考えてしまいます・・・。

私の考えるこのブレンドのイメージは そういったものになります

このブレンドを考える時 English というタイプになりますが
それよりもまず ダークでリッチな VaPer であると思い当ります。

ストーブドバージニアの こってりとコクのある シトラス香をたっぷり含んだ甘さと
レッドバージニアの甘さ それに セントジェームズペリクの 甘酸っぱい酸味と
レーズン プラムあるいはイチジクの ダークフルーツの甘味は
上質の まるで洋菓子 あるいは黒蜜の様なリッチでまとわりつくような甘さの味わいを
しょっぱなから感じさせます。
これがこのブレンドの最大の売りになるとおもいますし 大きな特徴となります。


どういったオリエントを使用しているのかはよく分かりませんが
ほとんど目立つ特徴は感じられません
ラタキアも さほどスモーキーさもなく強い刺激もないままに
やんわりと ウッディでアーシーな味わいを醸しながら流れて行き
さながら こってりとした甘さの VaPerに ラタキアで少し味付をしてみた
という感じのブレンド感になるのですが・・・

中盤以降 このイメージと味わいが随分と変わって来ます
ここが問題かと思うのです

ラタキアも オリエントも あまり出過ぎず ストーブドバージニアとレッドバージニアに
ペリクが味をつける 甘さとコクの前面に出たブレンドかと思われたのが

中盤から味が変化して行きます・・・
甘さの方は次第にトーンダウン それに代わり ラタキアが存在感を増します

このラタキアが問題です
含有量がどれくらいなのかは分かりませんが 結構重いんですねこのラタキア・・・
まるで ミシシッピー川河口付近の低湿地帯の水の様に
重さを含んだ味わいと言いましょうか どんよりとした味わいかと思います

ちょっとキレが悪い と言った方が良いのでしょうか・・・
ラタキアの含有量の問題ではなく 質の問題かと思います
抜けて行くスパイシーさはなく チョット鼻の頭に汗をかくような重さがありますね

そのことが ペリクのせいなのかどうなのかよく分かりませんが チョット辛みがあるようです クローヴみたいな なにかそういった辛さを含んだものを感じます

どうもこの私 ラタキアは幾ら多くても嫌いではありませんが
辛みの強いブレンドは苦手なようです
どうもこのブレンド 中盤以降はあまり美味いと思いません・・・。
そこが残念です

ラタキア好きのこの私が このブレンドのラタキアに少し重さを感じるところが
このブレンドのちょっとストロングな所になるようです
好きな方には いいのでしょうが この私には少し重たいラタキアの様です
その辺が手の伸びない理由かと思います。


ケーキを細かくほぐさず少し小さな塊りを残したまま喫ってやったほうが
最後のほうまで 甘味も続き マイルドになりますからそうしてやったほうが良いかと思います。 
コッテリと素晴らしい甘さがあるので その部分だけを見ると極上のタバコなのですが
中盤以降の重さが私には合わない様です

スペシャルを喫った時も プラムプディングに比べ そういったものを感じたのですが
やはりこのレギュラーの方も 同じように感じます。

そんなおっさんの 個人的感想となります
それでは また


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