山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

鍛冶仲間の集い

2007-03-19 21:50:01 | Weblog
 去る3月18日(日)に埼玉県に工房を構えていらっしゃる熊公氏のもとへお邪魔しました。
 工房へ最初にお伺いしたのは2年前のこと。すっかり周辺の景色が変わっていました。
 第2回目の鍛冶仲間の集い。
 午前7時半頃に工房へ到着して、ご挨拶したのち、あつかましいけど早速,最近導入された動力
ハンマーを使わせていただきました。
 動力ハンマーは実にパワフル。20数年前に1度だけ使ってそれっきりでしたから、少々不安ではありました。
(エアハンマーという鍛造機械がありますが、空気圧ではなくそのまま回転運動が往復運動になっています)
 トラブル発生。
 打った鉄の欠片を弾いて、そのまんまエプロンのポケットにホールインワン(爆)赤熱していたので燃えあがり、
非常に慌ててしまいましたが、火傷負わずに済みました.画像はその時に燃えて大穴開いてしまったデニムエプロンです。
 やはり、革製のエプロンを自作したほうがよさそうです。ポケットのないエプロンにしないとこうなる、ということを
思い知らされた瞬間でした。
 作業していると、鍛冶仲間の熱処理器具のパイオニアACE-K氏、卸し鉄製作に詳しい大和守氏、機械専門のO-K氏と続々とこられました。
O-K氏は特に感心持たれたようで、つぶさに動力ハンマーを観察されてました。
 昼食時には、鍛冶四方山話となり、動力ハンマーを作るには?とかハンマーを製作するにあたって、それに使うハシの口の形状はいかに?さまざまな意見等がでました。情報だけでもすごかった。
 こんな、漫才もどきも
松(私)「ブロアがうぉぉぉぉ~んて」
大(大和守氏)「く~しゅ~け~ほ~」
松   「それって、いつや~いつの時代や~(爆)」
 (大受け)
 
 お昼から、大和守氏が持参されたお得意の卸し鉄を打ち鍛えてみることに。
 溶岩の塊みたいな、それこそ再生された鉄。
 向こうヅチ取ってもらって、あとは動力ハンマーでガンガン叩きましたが、氏にお借りした自作ハシをお釈迦にしてしまいました。本当にごめんなさい。
 酔鍛磨庵(熊公氏の工房の名前)の鍛冶炉の吹き上がりの良さもさることながら、動力ハンマーの使い勝手も良かったです。
 時間も押して、午後3時にはおいとまさせていただきましたが、その直前にACE-K氏が自作されたダマスカスナイフを拝見
させていただきました。
 う~ん。上品です。私のは名前そのまま、松の柱の木目みたいな激しいおおぶりなモノにたいして、氏のはすっとさりげなく
流れている感じでした。
 仲間がおる。それだけで、共有できる知識、あるいは情報それらが集まる。
 コレが素晴らしい。
 色々な意味で勉強になりました。
 ありがとうございました。