山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

積層材

2010-05-06 19:29:23 | Weblog
 久しぶりに更新。
 しかし、画像があまりにもお粗末すぎて、掲載できませぬ。
 ただ、作業の模様(?)を一部分のみ。(5月2日~4日 時間的に1時間~2時間が限度でした)
 今回の作業に用いたのは、SKS3(合金工具鋼)、SK2(炭素工具鋼)、それに
S50C~60C相当の炭素鋼の3種類。
 まず、S50~60C相当の炭素鋼をば打ち延べて何枚かに切り分け、それに切れなくなって放置していた金切り鋸(SK2)を叩き折ったものと切り分けたものを交互に積み重ねて鍛接。
 それを10センチばかりに打ち延べ、切断。切断したものを3等分に切り分ける。これが第一段階。
 第二段階は、SKS3を10センチ余りに打ち延べて3等分に叩き折る。なぜならこの鋼材硬すぎるのだ。空冷しただけでも、ヤキが入るシロモノ。
 延べるも容易じゃない。
 ここだけでヘトヘトになってしまった。
 第一段階と第二段階でこさえた断片を積み重ねて、S50~60Cの炭素鋼に鍛接して鍛え上げたわけだが。
 硬い。ものすご硬い。
 アンビルのツノの部分と、片手2・5kgハンマーを振るうてぶっ叩こうがあまり延びなんだ。
 軽いハンマーでメッタ打ちして延べる。鍛接が剥がれてしまい、残った部分をハシで摑んで、さらにメッタ打ち。
 捻くれるわ、捻くれるわ。
 なんとかかんとか、やって刃先を打ち延べようとした時、腰にきてしまい、
立つも辛くなって断念。
 刃も峰側に反ってるわけではなく、横に反ったまんまになっているので、
焼き入れ時が怖い。叩き直すも直さぬもなんでか、初期に叩いた方向に反る
可能性が高い。
 いつ完成するか分からないが、ここまでやったのに悔しい。
 現れる模様がいかなるものなのかはわからない。