山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

ゴールデンウィーク前期作業

2007-05-01 15:36:20 | Weblog
4月29日(午後1時~午後4時30分)4月30日(午後1時~午後5時)
積層材による、包丁あるいはペティナイフ部材の製作。
29日は、田んぼ作業がメインであったが、耕耘機(ハーレーダビッドソン1400cc相当の重量)を横転させ、泥海に沈めて機関もろとも再起不能にするという不届き千万なことをしでかしてしまった。|||orz
 幸いに怪我はなかったが、午後に気を取り直して始めたナイフ材の製作では、耕耘機横転の天罰が下ったか,火傷頻発。
 火床突き代わりにしている薄い帯鉄であっちゃっちゃーと利き腕に烙印状態になるわ、熱持った割り込み台試作品で右手の人差し指と親指の腹を灼くわ~で、何しとんねん状態。
 1メートルの厚さ9ミリ幅22ミリの極軟鉄(FUK材)に、8層と16層の自作ダマスカス材の切れ端と、鉄筋(太さ20ミリ)を叩きのべたものと、その他積層材だったか何だったか覚えておらん端材を鍛接剤を用いて,久々の同時鍛接を行い一つの地金を作った。
 手槌一丁(1・8kg)で叩き延べるも、後にも先にも5層いっぺんに鍛接したということがなかったもので、手作業での鍛接としてはかなり骨の折れる作業となった。(5層の仮付け時の素材高さは3センチはあったと思われ、これが現在使用している自作炉で加熱できる限界であろうかと思われる)
 画像は5枚いっぺんに鍛接して練り、延ばして一回折り返したもの。
 層の数は60層を超えておると思われます。
 この画像の鍛接部分の長さは17センチ。直径は13ミリ程度。29日の作業はここまで。
 30日には、29日に打ち鍛えたものを板にして長さも20センチにし、10センチで切断したのち,同程度の長さに打ち延べたSK材(炭素工具鋼SK3)を挟み、三枚構造にして包丁或いはペティナイフの部材とし、さらに叩き延べ、長さ16センチ,幅22ミリ(30ミリあるかもしれんが)厚さ9ミリになった時点で梃子棒と素材兼用のFUK材から元の鍛接部分より切断して終了。
 切り取った部材からどの程度の刃物になるかは分からないが、包丁の小振りなものができそうな気配。
 例の卸し鉄の鍛錬はちょいとお休み。暇があれば、これを打ち鍛えてみたい。