メタリックアルビ

アルビとメタルと時々山

荒沢岳

2017-10-06 23:19:29 | 山行
神戸戦の翌日、10月1日は山へ行っていました。
今回の標的は奥只見の荒沢岳、日本200名山に選ばれていながら、唯一300名山には選ばれていない
謎の山なんです。

アクセスはJR上越線・小出駅から1日1本の銀山平行バスに乗ります。これは2年前に越後駒ケ岳へ登った時と一緒。
小出駅からの乗客は6名、途中で1名乗ってきましたが全員が越後駒ケ岳の登山口である枝折峠で下車。
自分一人だけ降りなかったんで、バスの運転手さんに不思議がられましたが、荒沢岳にバスで行く人は
あまりいないようですな(そもそも荒沢岳自体人が多いとは言えない山です)。

山と高原地図のCTは往復9:40となっていますが、8時間で戻らないと帰りのバスに間に合いません。
でもこの山域のCTが非常にゆるいのは越後駒ケ岳登山の時に知っているんで、普通に歩けば楽勝でしょう。

小出駅から約1時間半で荒沢岳登山口バス停に到着。トイレ完備で恵まれた登山口です。

登山届を提出して早速出発しますかね。
今日は標高差1200mを登る、富士山以来の登山らしい登山です。

とりあえず前山という場所が最初のポイントになりますが、そこまではなかなかの急登。

1合目の前山に着くと目指す荒沢岳とか、奥只見湖の一部とかが見えます。
うん、標高差はともかくたいした距離ではないな。


前山から少し進むと前方に何やら不穏な雰囲気を醸し出す岩山が見えてきます。
あそこが荒沢岳登山道の最難関、前嵓で間違いないでしょうね。


早速鎖場登場。


続いて鎖と梯子のコンボ。


一息つける場所に着くと、そこには4合目の標識が。


まだ全然続きますけどね。


鎖やら梯子やらを登り切ると開けた場所に出るんだけど、前嵓の核心部はまだこれからだったりする。
いったん下って、前に見えている岩場の足元にへばりついて、左斜め上に登っていくことになります。


時期も時期だし、花は無かったすね(フォーカスが奥の草にあっているしね、やる気もないね)。


前嵓の岩場にへばりつき中。


前嵓の岩場にへばりつき中その②。なげえ鎖場だな。


まだへばりついています。この高度感、写真で伝わるかねぇ?
鎖場とか岩場とか別に苦手でも何でもないけど、脚を動かすだけの登りと違って全身運動になるから結構疲れるね。


越えました。あとは正面の荒沢岳を落とすのみ。でも、まだけっこうあるね。。。


越後駒ケ岳さんがどーんと。


ナナカマド。


ぐあー、なかなか急だし遠いじゃねえか(誰だ、最初のほうでたいした距離じゃないとか言ったの)。
しかも日差しを避けるものが無くて暑いぜ。


登山道が少し崩れて、地味ーに歩きづらいところ。
ここは足元が悪すぎる上に手でつかむ場所もない、その上足を滑らせて落下でもすれば一撃で死ねる見た目に反して
いやらしい場所です。


9合目(・∀・)イイ!!、あと少しだぜ。


なんだけど、まだ微妙に岩場とかあんのな。


岩場をへつって、その先も少し岩場。
ラスボスにたどり着く前に、倒しても倒しても続々中ボスが出てくる。荒沢岳はそんな山です(何?

鎖とかあったけど、軽く突破。

いよいよ山頂目前だぜ。


荒沢岳到着~、標高1969mナリ。登山口から3時間40分ほど、山頂を十分堪能できる時間的余裕ができましたね。
展望は抜群で、背後は越後駒ケ岳と中ノ岳。


こちらは燧ヶ岳と日光白根山等、360°遮るもののない展望がここには広がっておりますよ。


ここから中ノ岳・越後駒ケ岳までながーい縦走路が続いています。
でも銀山平から荒沢岳-兎岳-中ノ岳-駒ケ岳-銀山平っていう1周を日帰りでやる人が結構いるみたいですね。


標高1500m以上ではそれなりに紅葉が進んでいました。
あと1-2週間後だと下の方まで紅葉が進んでもっと素晴らしい景色になると思います。


だいぶゆっくりしたけど、バスに乗り遅れるわけにはいかんので帰るぜ。


前嵓上部まで戻ってきました。
鎖も無いのに体感垂直に近い岩場を下るっていうね。
写真中央上部に道の続きが写っているけど、切れ落ちているようにしか見えないでしょ?

まあ、別に普通に通過して普通に下山しましたが(・ε・ )

おそらく難所も時間をかけさえすれば誰でも通れるレベルと思います。
とはいえ自分の経験の中では屈指の難易度の山ではないでしょうか。
いい山だけど小学生低学年連れとか、山の初級者にはおすすめできない山ですな。
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