まつや清の日記 マツキヨ通信

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ベトナム戦争での枯葉剤テーマのドキュメンタリー映画『花はどこに行った』を観る

2011年02月02日 | ニュース・関心事
昨日、ベトナム戦争における枯葉剤を浴びて肝臓ガンで亡くなったフォトジャーナリスト、グレッグ・デイビスさんのパートナー、坂田雅子さんの初監督作品『花はどこに行った』(2008年製作)を観る機会がありました。

呼びかけたのは「虹と緑しずおかフォーラム」ですが、きっかけはベトナムの枯葉剤被害者支援を15年間も継続している沼津の市民グループに同行した「フォーラム」の事務局メンバーの富田英司さんの沼津市での写真展。

その写真展に出かけた事務局の下村大和君。静岡市でも写真展をやろう、まずはその実態を知ろう。そうしたら、焼津市で市民活動をしている「まっぽん」こと松本裕和君が自分が持っているいい映画があります、と。

映画の監督である坂田雅子さんの夫のグレッグ・デイビスさんがベトナム従軍の際に浴びたオレンジ剤が原因で亡くなられたことをきっかけに、ベトナムの米軍基地を訪ねる事を通して現在の被害者の実態を伝えてくれます。

参加者は15人程でしたが半分が30代前後の若者、半分がベトナム戦争世代。「この映画はネガティブかポジティブか」の議論もありましたが、米国の責任や戦争を直接的に批判するという手法をとっていません。

障害を持って生まれた子どもたちが家族の愛情で普通に生きている姿やベトナム戦争に参加したアメリカ人の姿や枯葉剤とは何か、坂田さんの夫への深い愛情をベースに静かに観ている人の心の中に入りこんできます。

印象的だったのは最後のシーンで、第三世代にも続くベトナム戦争のダイオキシン被害という深刻な現実が若い世代に伝わらないもどかしさを語るアメリカ人の言葉。多くの人に観てもらいたい映画です。

次回は3月2日18:30、地球ハウス。ベトナム戦争とは、そして写真展の今後。関心のある方は是非ご参加ください。