p≠0 のとき、
d/dx (x^p)
= x^p (1/x^p) (d/dx (x^p))
= x^p (d/dx ln(x^p)) (∵ f'(g(x)) g'(x) = d/dx f(g(x)) )
= x^p (d/dx (p ln(x))) (∵ log[a](b^c) = c log[a](b) )
= x^p p (d/dx ln(x))
= x^p p (1/x)
= p x^(p-1)
p=0 のとき、
d/dx (x^p)
= d/dx (x^0)
= d/dx 1
= 0
= 0 x^(0-1)
= p x^(p-1)
f(x) = log[a](x), g(y) = a^y とすると、
d/dx log[a](x)
= f'(x)
= 1/g'(f(x)) (∵ g(f(x)) = x のとき、f'(x) = 1/g'(f(x)) )
= 1/(ln(a) a^f(x))
= 1/(ln(a) a^log[a](x))
= 1/(ln(a) x)
= (1/ln(a)) (1/x)
d/dx (a^x)
= lim[h→0]((a^(x+h) - a^x)/h)
= lim[h→0]((a^x a^h - a^x)/h)
= lim[h→0](a^x ((a^h - 1)/h))
= a^x lim[h→0]((a^h - 1)/h)
= a^x lim[h→0]((a^h - 1)/log[a](a^h))
= a^x lim[h→0]((a^h - 1)/log[a](1 + (a^h - 1)))
= a^x lim[t→0]( t /log[a](1 + t ))
= a^x lim[t→0]( 1 /((1/t) log[a](1 + t)))
= a^x lim[t→0]( 1 /log[a]((1 + t)^(1/t)))
= a^x lim[t→0](log[a](a)/log[a]((1 + t)^(1/t)))
= a^x lim[t→0] log[(1 + t)^(1/t)](a) (∵ log[p](q)/log[p](r) = log[r](q) )
= a^x log[lim[t→0]((1 + t)^(1/t))](a)
= a^x log[e](a) (∵ lim[t→0]((1 + t)^(1/t)) という値の定数を e と書く決まり)
= a^x ln(a)
= ln(a) a^x
log[a](b)
= (log[a](b) log[c](a))/log[c](a)
= log[c](a^log[a](b))/log[c](a)
= log[c](b)/log[c](a)
a^(c log[a](b))
= a^((log[a](b)) c)
= (a^(log[a](b)))^c
= b^c
= a^(log[a](b^c))
(∵ a^x = y となる x を log[a](y) と書くのが log の定義だから、a^log[a](y) = y )
整理すると、
a^(c log[a](b)) = a^(log[a](b^c))
これが、
c log[a](b) = log[a](b^c) が成り立つ理由。
d/dx ∫[a→x] f(t) dt
= lim[h→0]((∫[a→x+h] f(t) dt - ∫[a→x] f(t) dt)/h)
= lim[h→0]((∫[x→x+h] f(t) dt)/h)
≧ lim[h→0]((∫[x→x+h] min[x≦t≦x+h](f(t)) dt)/h)
= lim[h→0](( min[x≦t≦x+h](f(t)) h )/h)
= lim[h→0] min[x≦t≦x+h](f(t))
= min[x≦t≦x+0](f(t))
= min[ t=x ](f(t))
= f(x)
d/dx ∫[a→x] f(t) dt
= lim[h→0]((∫[a→x+h] f(t) dt - ∫[a→x] f(t) dt)/h)
= lim[h→0]((∫[x→x+h] f(t) dt)/h)
≦ lim[h→0]((∫[x→x+h] max[x≦t≦x+h](f(t)) dt)/h)
= lim[h→0](( max[x≦t≦x+h](f(t)) h )/h)
= lim[h→0] max[x≦t≦x+h](f(t))
= max[x≦t≦x+0](f(t))
= max[ t=x ](f(t))
= f(x)
整理すると、
f(x) ≦ d/dx ∫[a→x] f(t) dt ≦ f(x)
よって、
d/dx ∫[a→x] f(t) dt = f(x)
d/dx F(x) = f(x) を満たす F(x) が丁度、∫[a→x] f(t) dt になっている。
f(y) = y^(1/n), g(x) = x^m とすると、
d/dx (x^(m/n))
= d/dx ((x^m)^(1/n))
= d/dx f(x^m)
= d/dx f(g(x))
= f'(g(x)) g'(x) (∵ d/dx f(g(x)) = f'(g(x)) g'(x) )
= ((1/n) (g(x))^(1/n - 1)) (m x^(m-1))
= ((1/n) (x^m)^(1/n - 1)) (m x^(m-1))
= ((1/n) x^(m (1/n - 1))) (m x^(m-1))
= (m/n) x^(m (1/n - 1) + (m-1))
= (m/n) x^(m/n - 1)
f(x) = x^(1/n), g(y) = y^n とすると、
d/dx (x^(1/n))
= f'(x)
= 1/g'(f(x)) (∵ g(f(x)) = x のとき、f'(x) = 1/g'(f(x)) )
= 1/(n (f(x))^(n-1)
= 1/(n (x^(1/n))^(n-1)) (∵ g'(y) = n y^(n-1) )
= (1/n) (x^(1/n))^(1-n)
= (1/n) x^((1-n)/n)
= (1/n) x^(1/n - 1)
m が正の整数のとき、
lim[h→0](((x+h)^m - x^m)/h)
= lim[h→0]((((x+h) - x)
((x+h)^(m-1) x^0 + (x+h)^(m-2) x^1 + ‥‥
+ (x+h)^1 x^(m-2) + (x+h)^0 x^(m-1)))/h)
= lim[h→0]((x+h)^(m-1) x^0 + (x+h)^(m-2) x^1 + ‥‥
+ (x+h)^1 x^(m-2) + (x+h)^0 x^(m-1))
= (x+0)^(m-1) x^0 + (x+0)^(m-2) x^1 + ‥‥
+ (x+0)^1 x^(m-2) + (x+0)^0 x^(m-1)
= x^(m-1) x^0 + x^(m-2) x^1 + ‥‥ + x^1 x^(m-2) + x^0 x^(m-1)
= m x^(m - 1)
d/dx x^m
= lim[h→0](((x+h)^m - x^m)/h)
= m x^(m - 1)
d/dx x^(-m)
= d/dx (1/x^m)
= lim[h→0](((1/(x+h)^m) - (1/x^m))/h)
= lim[h→0]((x^m - (x+h)^m)/((x+h)^m x^m h))
= lim[h→0](- ((x+h)^m - x^m)/((x+h)^m x^m h))
= - lim[h→0](((x+h)^m - x^m)/h)/lim[h→0]((x+h)^m x^m)
= - m x^(m-1)/(x^m x^m)
= (-m) x^((-m) - 1)
d/dx x^0
= d/dx 1
= lim[h→0]((1 - 1)/h)
= lim[h→0](0/h)
= lim[h→0] 0
= 0
= 0 x^(0 - 1)
整理すると、
m が正の整数のとき、
d/dx x^ m = m x^( m - 1)
d/dx x^(-m) = (-m) x^((-m) - 1)
d/dx x^ 0 = 0 x^( 0 - 1)
これが、
n が整数のとき、
d/dx x^ n = n x^( n - 1)
となる理由。
f'(x)
= lim[h→0]((f(x+h) - f(x))/h)
= lim[h→0]((f(x+h) - f(x))/((x+h) - x))
= lim[h→0]((f(x+h) - f(x))/(g(f(x+h)) - g(f(x))))
= lim[h→0]((f(x+h) - f(x))/(g(f(x) + (f(x+h) - f(x))) - g(f(x))))
= lim[t→0]( t /(g(f(x) + t ) - g(f(x))))
= lim[t→0](1/((g(f(x) + t) - g(f(x)))/t))
= 1/lim[t→0]((g(f(x) + t) - g(f(x)))/t)
= 1/g'(f(x))
d/dx f(g(x))
= lim[h→0] ((f( g(x+h) ) - f(g(x)))/h)
= lim[h→0] ((f(g(x) + (g(x+h) - g(x))) - f(g(x)))/h)
= lim[h→0](((f(g(x) + (g(x+h) - g(x))) - f(g(x)))/(g(x+h) - g(x)))
((g(x+h) - g(x))/h))
= (lim[h→0] ((f(g(x) + (g(x+h) - g(x))) - f(g(x)))/(g(x+h) - g(x))))
lim[h→0]((g(x+h) - g(x))/h)
= (lim[t→0] ((f(g(x) + t ) - f(g(x)))/ t ))
lim[h→0]((g(x+h) - g(x))/h)
= f'(g(x)) g'(x)
2は素数だから、素数は1個以上存在する。
素数が n 個以上存在すると仮定すると、
素数を小さい方から順に a[1],a[2],‥,a[n] と表すと、
a[1]×a[2]×‥×a[n] + 1 が素数の場合、
この素数は、
a[1],a[2],‥,a[n] のいずれよりも大きい数だから、
a[1],a[2],‥,a[n] のいずれとも異なる素数なので、
素数は n+1 個以上存在する。
a[1]×a[2]×‥×a[n] + 1 が素数でない場合、
この数は、
素数を掛け合わせて出来た数であるが、
a[1],a[2],‥,a[n] のいずれでも割り切れない(余りが1)から、
a[1],a[2],‥,a[n] 以外の素数を掛け合わせて出来た数であり、
それは、
a[1],a[2],‥,a[n] 以外に素数が存在することを意味するので、
素数は n+1 個以上存在する。
整理すると、
素数は1個以上存在し、かつ、
素数が n 個以上存在するのなら、必ず n+1 個以上存在する。
これが、素数は無限個存在すると言える理由。
例として、8×5=5×8 が成り立つことを示す。
■ 0以上の整数の定義。
0は整数の1つ。
sを関数とすると、
1とはS(0)を略記したもの。
2とはS(S(0))を略記したもの。
3とはS(S(S(0)))を略記したもの。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
0,S(0),S(S(0)),S(S(S(0))),‥‥同士の間で一致するものは無い。
■ 足し算の定義。
□+0=□ ‥‥‥‥‥‥‥ (a)
□+S(△)=S(□+△)‥‥ (b)
■ 掛け算の定義。
□×0=0 ‥‥‥‥‥‥‥‥ (a)
□×S(△)=□×△+□‥‥ (b)
■A: 8×5=5×8 である理由。
掛け算の定義より、8×5=8×4+8 ‥‥(1)
後述の理由Bより、5×8=4×8+8 ‥‥(2)
(1)(2)より、もし 8×4=4×8 なら 8×5=5×8
同じように、もし 8×3=3×8 なら 8×4=4×8
同じように、もし 8×2=2×8 なら 8×3=3×8
同じように、もし 8×1=1×8 なら 8×2=2×8
同じように、もし 8×0=0×8 なら 8×1=1×8
掛け算の定義より、8×0=0 ‥‥(3)
後述の理由Eより、0×8=0 ‥‥(4)
(3)(4)より、8×0=0×8
8×0=0×8 だから 8×1=1×8
8×1=1×8 だから 8×2=2×8
8×2=2×8 だから 8×3=3×8
8×3=3×8 だから 8×4=4×8
8×4=4×8 だから 8×5=5×8
■B: 5×8=4×8+8 である理由。
掛け算の定義より、5×8=5×7+5
足し算の定義より、5×7+5=S(5×7+4) だから 5×8=S(5×7+4) ‥‥(5)
掛け算の定義より、4×8+8=(4×7+4)+8
足し算の定義より、(4×7+4)+8=S((4×7+4)+7) だから 4×8+8=S((4×7+4)+7)
後述の理由Cより、(4×7+4)+7=(4×7+7)+4 だから 4×8+8=S((4×7+7)+4) ‥‥(6)
(5)(6)より、もし 5×7=4×7+7 なら 5×8=4×8+8
同じように、もし 5×6=4×6+6 なら 5×7=4×7+7
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
同じように、もし 5×1=4×1+1 なら 5×2=4×2+2
同じように、もし 5×0=4×0+0 なら 5×1=4×1+1
掛け算の定義より、5×0=0 ‥‥(7)
掛け算の定義より、4×0+0=0+0
足し算の定義より、0+0=0 だから 4×0+0=0 ‥‥(8)
(7)(8)より、5×0=4×0+0
5×0=4×0+0 だから 5×1=4×1+1
5×1=4×1+1 だから 5×2=4×2+2
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
5×6=4×6+6 だから 5×7=4×7+7
5×7=4×7+7 だから 5×8=4×8+8
■C: (□+4)+7=(□+7)+4 である理由。
足し算の定義より、(□+4)+7=S((□+4)+6) ‥‥(9)
足し算の定義より、(□+7)+4=S(□+6)+4
後述の理由Dより、S(□+6)+4=S((□+6)+4) だから (□+7)+4=S((□+6)+4) ‥‥(10)
(9)(10)より、もし (□+4)+6=(□+6)+4 なら (□+4)+7=(□+7)+4
同じように 、もし (□+4)+5=(□+5)+4 なら (□+4)+6=(□+7)+6
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
同じように 、もし (□+4)+1=(□+1)+4 なら (□+4)+2=(□+7)+2
同じように 、もし (□+4)+0=(□+0)+4 なら (□+4)+1=(□+7)+1
足し算の定義より、(□+4)+0=(□+4) ‥‥(11)
足し算の定義より、(□+0)+4=(□)+4 ‥‥(12)
(11)(12)より、(□+4)+0=(□+0)+4
(□+4)+0=(□+0)+4 だから (□+4)+1=(□+7)+1
(□+4)+1=(□+1)+4 だから (□+4)+2=(□+7)+2
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
(□+4)+5=(□+5)+4 だから (□+4)+6=(□+7)+6
(□+4)+6=(□+6)+4 だから (□+4)+7=(□+7)+4
■D: S(△)+4=S(△+4) である理由。
足し算の定義より、S(△)+4=S(S(△)+3) ‥‥(13)
足し算の定義より、S(△+4)=S(S(△+3)) ‥‥(14)
(13)(14)より、もし S(△)+3=S(△+3) なら S(△)+4=S(△+4)
同じように 、もし S(△)+2=S(△+2) なら S(△)+3=S(△+3)
同じように 、もし S(△)+1=S(△+1) なら S(△)+2=S(△+2)
同じように 、もし S(△)+0=S(△+0) なら S(△)+1=S(△+1)
足し算の定義より、S(△)+0=S(△) ‥‥(15)
足し算の定義より、S(△+0)=S(△) ‥‥(16)
(15)(16)より、S(△)+0=S(△+0)
S(△)+0=S(△+0) だから S(△)+1=S(△+1)
S(△)+1=S(△+1) だから S(△)+2=S(△+2)
S(△)+2=S(△+2) だから S(△)+3=S(△+3)
S(△)+3=S(△+3) だから S(△)+4=S(△+4)
■E: 0×8=0 である理由。
掛け算の定義より、0×8=0×7+0
足し算の定義より、0×7+0=0×7 だから 0×8=0×7
(15)(16)より、もし 0×7=0 なら 0×8=0
同じように 、もし 0×6=0 なら 0×7=0
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
同じように 、もし 0×1=0 なら 0×2=0
同じように 、もし 0×0=0 なら 0×1=0
掛け算の定義より、0×0=0
0×0=0 だから 0×1=0
0×1=0 だから 0×2=0
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
0×6=0 だから 0×7=0
0×7=0 だから 0×8=0
■ 一般化して書くと...
0以上の整数の集合をNと表すとすると、
■ 足し算の定義。
∀x ∈N (x+0=x) ‥‥‥‥‥‥‥ (a)
∀x,y∈N (x+S(y)=S(x+y)) ‥‥ (b)
■ 掛け算の定義。
∀x ∈N (x×0=0) ‥‥‥‥‥‥‥‥ (a)
∀x,y∈N (x×S(y)=x×y+x) ‥‥ (b)
■ 足し算の交換法則 ∀x,y∈N (x+y=y+x) が成り立つことの証明。
(b)より ∀m∈N (0+m=m ⇒ 0+S(m)=S(0+m)=S(m)) ‥‥ (1)
(a)より 0+0=0 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (2)
(1)(2)より ∀x∈N (0+x=x) ‥‥ (3)
(b)より ∀m,y∈N (S(y)+S(m)=S(S(y)+m)) ‥‥ (4)
(b)より ∀m,y∈N (S(y+S(m))=S(S(y+m))) ‥‥ (5)
(4)(5)より ∀m,y∈N (S(y)+m=S(y+m) ⇒ S(y)+S(m)=S(y+S(m))) ‥‥ (6)
(a)より ∀ y∈N (S(y)+0=S(y)=S(y+0)) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (7)
(6)(7)より ∀x,y∈N (S(y)+x=S(y+x)) ‥‥ (8)
(b)より ∀x,n∈N (x+S(n)=S(x+n)) ‥‥ (9)
(8)より ∀x,n∈N (S(n)+x=S(n+x)) ‥‥ (10)
(9)(10)より ∀x,n∈N (x+n=n+x ⇒ x+S(n)=S(n)+x) ‥‥ (11)
(3)より ∀x ∈N (x+0=x=0+x) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (12)
(11)(12)より ∀x,y∈N (x+y=y+x)
■ 掛け算の交換法則 ∀x,y∈N (x×y=y×x) が成り立つことの証明。
(b)より ∀m∈N (0×m=0 ⇒ 0×S(m)=0×m+0=0+0=0) ‥‥ (1)
(a)より 0×0=0 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (2)
(1)(2)より ∀x∈N (0×x=0) ‥‥ (3)
∀x,y,n∈N ((x+y)+S(n)=S((x+y)+n))
∀x,y∈N (S(x)+y=S(x+y)) より
∀x,y,n∈N ((x+S(n))+y=S(x+n)+y=S((x+n)+y))
よって、
∀x,y,n∈N ((x+y)+n=(x+n)+y ⇒ (x+y)+S(n)=(x+S(n))+y)
∀x,y,z∈N ((x+y)+0=x+y=(x+0)+y)
∀x,y,z∈N ((x+y)+z=(x+z)+y)
(b)より ∀m,y∈N (S(y)×S(m)=S(y)×m+S(y)=S(S(y)×m +y)) ‥‥ (4)
(b)より ∀m,y∈N (y×S(m)+S(m)=(y×m+y)+S(m)
=S((y×m+y)+m)=S((y×m+m)+y)) ‥‥ (5)
(4)(5)より ∀m,y∈N (S(y)×m=y×m+m) ⇒ S(y)×S(m)=y×S(m)+S(m)) ‥‥ (6)
(a)より ∀ y∈N (S(y)×0=0=0+0=y×0+0) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (7)
(6)(7)より ∀x,y∈N (S(y)×x=y×x+x) ‥‥ (8)
(b)より ∀x,n∈N (x×S(n)=x×n+x) ‥‥ (9)
(8)より ∀x,n∈N (S(n)×x=n×x+x) ‥‥ (10)
(9)(10)より ∀x,n∈N (x×n=n×x ⇒ x×S(n)=S(n)×x) ‥‥ (11)
(3)より ∀x ∈N (x×0=0=0×x) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ (12)
(11)(12)より ∀x,y∈N (x×y=y×x)