足元がお留守

2008-03-20 12:08:48 | 山と道具



4月ぐらいからいよいよ今シーズンの本格的な山歩きを始めるための計画を練っています。







ガイドブックや地図などを眺めていると後から後から登りたい山が出てくるのですが、
一体どれから登ったらよいのか迷ってばかりで困ってしまいます。




それに伴っていろいろ揃えなければならない物が山積している状態なんですが、
実は今まで最も基本となるギアを疎かにしてきました。












登山靴です。



asics アシックス
G2-TREKKING-HI G2トレッキング ハイ(現在使用)








これまで富士山以外の山を父親からの借り物で凌いできたんですが、その結果がこれ。





両足親指の爪をはがしてしまいました。
(古い爪が丸々はがれ、ようやく新しい爪が見えてきたところ)




尾瀬の廃道でやってしまった怪我ですが、道もさることなが履いていた靴のサイズが
合っていないのがそもそもの原因でした。



というわけで、先日お店に実際に見に行ってきました。


今回、私が行ったのは東京神田にある「さかいやスポーツ」さん。
都内では「好日山荘」さんと並んで山のプロショップとしては有名なお店です。



足の形は人それぞれで、単に長さと幅が同じならどれでも合うというわけではありません。
私も足型を見てもらったのですが、裸足になって店員さんの言われるとおりに足を動かしていると、



「左足に大きな怪我をされたことがありますか?」と言われました。




私は、小学校の時に左足の大腿骨を交通事故でボッキリやっているのですが、
なんとそのリハビリの悪影響が今も大きく残っているというのです。


全治に半年以上かかりましたが、もう四半世紀以上前の怪我。
しかもそれを瞬時に言い当てられた事に非常に驚きました。
(怪我って怖いですね)



私の左足、普通の足に比べて土踏まずの内側をべったりと使っているために安定感が悪く、
またその影響で、左の膝の内側を傷めやすいとのこと。
そしてそれを補うために右足がそうとうがんばっいるらしいです。



言われてみると思い当たることがあります。
私は事故以来準備体操でよくやる「深い伸脚」ができないのです。
それも左足を曲げるほうの伸脚だけ。
やろうとするとどうにも不安定でしりもちをついてしまうのです。


痛みは特にないのでただ単に苦手意識がついただけと思っていましたが、
実はちゃんとした原因があったんですね。



その後、そのスタッフさんに足の骨の模型を使って自分の足が今どのような状態であるのか
をじっくりと説明して頂きながら、いろいろな靴を履き比べました。



LOWA ローバー
タホー GTX WXL TAHOE







ガルモント ブレンタ GTX








SCARPA スカルパ ゼログラビティー10 GTX




プロだから当たり前なんでしょうが、選んでくれる靴のことごとくが足にしっくりくるんです。
同じメーカーであってもシリーズが違えば目的も変わるのでフィット感もガラリと変わるんですね。
だから一度使って良かったから次も同じメーカーならどれでもOKというわけにはいかないみたいです。

必ず実際に履いてみることが大切とのこと。


厳密には左右の大きさもかなり異なる場合が多いとのこと。
巣鴨にあるゴローさんなんかでは足型からオーダーメードで作ってくれるそうです。
(ここはあの植村直己さんが通っていたお店だそうです)



また、さかいやスポーツでは登山靴選びの簡易表が他のショップに比べてかなり細かく分けられているのにも感心しました。



・冬山

・幕営(テント泊)/縦走

・山小屋

・日帰り




こんな感じだったと思います。


冬山が特別なのは私にもなんとなくわかります。

「山小屋」と「幕営(テント泊)/縦走」に一体どんな違いがあるのでしょう?


標高?距離?





答えは荷物の重量でした。


テント泊や2泊以上の縦走になるとその分当然荷物も重くなります。
重さにして大体15~18キロになるとのことで、それを支えるためにはそれだけ硬いソールが
必要になるとのことです。


また岩場や階段をつま先立ちの状態でも少しの力で登ることができるので、疲れが少ないという
利点もあるようです。
こうしたプロショップには大抵、山の状況を再現したミニ登山道みたいなスペース(模型)があって、
実際にそこを登り降りして体験することができるのですが、言われたとおり歩いてみるとすごく楽に登れる
ことが実感できます。


「硬い靴は歩きにくいのでは?」と勝手に思い込んでいたのですが、どうやら間違いだったようです。
本当は目的に合わせて硬いのと柔いのとを使い分けるのがベストなんでしょうね。
(ただ、安いものではないのでその辺が非常に苦しいところですが…)




残念ながら、最終的に自分に最も合う足型の登山靴にサイズの在庫が無かったため、今回このお店での購入は
できませんでしたが、信頼できるプロショップとはかくあるべきだなと心底思いました。


たくさんの試着で靴紐を縛る手の皮が剥けてしまいました(-_-;)







バイクにしても思うのですが、
信頼できるプロショップとの出会いは本当に貴重なものです。


私がスカイウェブを購入した頃は、エンストやらキュルガクのトラブルで「一体この先どうなってしまうのかな?」
という漠然とした不安で悶々とした日々を過ごしていましたが、現在のTFWの団長であるかもじろ~さん
今お世話になっているプロショップを紹介して頂き、何の不安もなくこのマシンに乗ることができるようになりました。




バイクも登山道具も、「命を預けるもの」です。
こうしたものは値段よりも信頼できるショップ(スタッフ)から購入したいものだな、と改めて思いました。






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4 コメント

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来年買おっと (つか)
2008-03-20 20:35:20
自分は今の靴で問題ないんで暫くはこれでいいなって感じですが
冬山へ登るために来年は重登山靴用意しようと思ってます。
GWのアルプスはやめたほうがいいよなって思ってます。
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管理人 (みちろう)
2008-03-20 21:01:33
>つか様

つかさんのペースなら、今年の秋ぐらいにはもう必要になるかもしれませんね。

聞くところによると、アルプスの5月は雪が緩いので厳冬期よりも登りにくいという人がいるほどですから、出来れば経験者と登った方がいいかも知れませんね。

この間、会社帰りに新宿の好日に寄りました。
繁華街に近い割には店内が落ち着いた雰囲気でなかなか良かったです。
スタッフさんも親切でした。
俺も会員カード作ろうかな(笑)。
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趣味は… (しびすけ)
2008-03-22 08:12:15
叙々苑の社長が、
「いいものが安いはずがない」
とおっしゃっていましたが、
分野は違うものの、ある意味真理なんでしょうね。

ちょっと見てみましたが、
ホントに安くないですね(汗)

でも、最終的にはみちろうさんも、
「値段」ではなく、「満足」で靴をご購入されるのでしょう。

趣味はお金がかかりますね(>_<)


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管理人 (みちろう)
2008-03-22 09:24:42
>しびすけ様

トレッキング用(柔らかめ)、登山用(固め)、そして重登山用(冬山)と本格的にそろえるなら3足は必要になります。靴だけで10万越えるのはちょっと…(汗)

一足でレンズ一個買えますね。
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