「夢の庭園」にひとり取り残されたみちろう
それにしても何で戻ってこないの?
「夢の庭園」は登山道から外れた場所にあります。
上に登ったところで行き止まりになっているのでは?
どうせ写真でも撮りまくっているんだろうな(タメ息)。
まあいいや。時間はたっぷりあるし。
( ̄ー ̄)┌~ フー
10分程経過
まったく戻ってくる気配がありません。
なんで???
しゃーない、上に迎えにいって間違ってるって教えてやるか。
ちょっと登る。
スマートに登山道と合流。
そうきたか… orz こればっかり。
高速道路のPAみたいな構造なんですね。
やはりそこはB・B
突き進んでいるに違いない。
そういう期待は裏切らない。
戻ってこない3人をぼーと待っているのもなんなので、とりあえず私は登山口まで降りることに。
戻る途中、ベテラン風の2人組みが地図を広げて「???」という顔。
案の定、「金峰山はこっちで良いのでしょうか?」と聞いてきました。
確かに間違いやすい登山口ではあるみたい。
「五丈岩が登山道の方向と逆の方に良く見えるので、反対側だと思います。」と答えると、
二人組も「やっぱりなー。変だと思っていたんですよ。」と早々に引き返していきました。
さて、私はどうしたものか。
甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)まで6時間か。
まさかそこまで行く事はないでしょう。
行っても北奥千丈岳(40分)かな。
それぐらいはやっちゃう気がする…。
時間はまだ8時ちょっと過ぎた頃だし、30分だけ待ってみます。
ということで、さらにここでも前回お世話になったローズネットクッキーでカロリー補給。
暫くして国師岳方面から降りてくる年輩2人組みの方に、「3人組のパーティーを見ませんでしたか?」
と尋ねてみると、「そういえば富士山が見える辺りで写真撮ってるの、3人じゃなかった?」とのこと。
( ̄ー ̄)┌~ フー、それだ。
富士山見えるところまで登っちゃってるのね・・・。
まあ、登山初挑戦のkさんがちょっと気になるところだけど、向こうも地図持ってる(ハズ)だし、
サムタイムくんも体力はかなりあるほうだとつかさんが言ってたのでそのうち追いつくでしょう。
ということで体力の無いみちろうは一足お先に金峰山への登山道に入ります。
溢れかえった駐車の影に隠れてかなり見にくい位置に登山口がありました。
4人で来たけど、結局「単独行」。
ものの15分でメンバーが離れ離れになるパーティーなんて聞いたことが無い。
( ̄ー ̄)┌~フー、
さて、今日初陣の第2弾。
私としてはメインとなる目的。
前回の記事でも御紹介しました新しいレンズを装着します。
ここから頂上まではこのレンズ1本で行こうと決めていました。
難しい難しいと言われる10mm(換算16mm)からの超広角レンズ。
とにかく今日一日はこいつを使いまくって早くその特性に慣れてしまおうとの試みです。
ファインダーを覗いた瞬間からこのレンズに寄せていた期待は確信へと変わりました。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/40
Av(絞り数値) 9.0
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
今までの18mm(換算28.8mm)もそうとう広角感はありましたが、超広角の世界はレベルが違います。
こうして写真を眺めていても、森の中を歩いているような臨場感を味わうことが出来ます。
秋の青空に映える枯れたダケカンバの白い幹。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/400
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 20.0 mm
解像感も私としては申し分の無い写り。
15mm以上になると、その描写力は17-40mm f/4Lを超えるとの意見も多いこのレンズ。
色乗りもCanonらしい自然な色合いで、rawファイルの現像時も調整がやりやすい。
これほどの広角にして最短撮影距離は0.24mまで可能というのも大きな魅力。
今回は使用していませんが、別売のエクステンションチューブを付ければ超広角マクロレンズとしての楽しみも存分に味わえます。
このレンズはAPS-C専用レンズです。
CanonはAPS-C専用レンズには「L」の称号を与えません。
故に「隠れL」と呼ばれるほどの描写力を持ちながら、将来フルサイズに移行を考えている人からは敬遠されがちなこのレンズ。
私も実はその一人で、せめて純正のレンズだけでもAPS-C専用レンズは買うまいと思っていましたが、
どうやらそれは間違っていたようです。
40Dで風景写真を撮る、そんな私こそこのレンズをいの一番に使うべきだったのかもしれません。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/50
Av(絞り数値) 4.5
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
登山口から小1時間。
朝日岳手前で一気に視界が広がります。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/4000
Av(絞り数値) 3.5
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
堂々とした富士の頂きが輝く雲を従えるように佇んでいます。
この場では皆が富士のこの眺めにため息をこぼしていました。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/250
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 12.0 mm
超広角は余計なものが写り込んでしまうのでアングルが難しいと言われていますが、
場合によってはこんな風に人が入ったほうがこの時の感動を伝えられるような気もします。
朝日岳を超えると、そろそろ五丈岩が見えてきます。
朝日岳を下っていると、向こう側から走ってトレイルしている人とすれ違いました。
「すんげー、あんな体力あったらいいよなー。」
なんて思わず振り返って見送ります。
と、後ろから聞き覚えのある声が。
ひょいと現れたのはサムタイムくん。
で、
そのあとにつかさんが小走りで登場。
( ̄ー ̄)┌~ フー
こいつら走ってきたんかい・・・
やっぱり先に来ていて大正解。
あれ?でもkさんは?
実はkさん、朝日岳の30分ほど手前で足の疲労がピークに達してしまったため引き返すことになったのでした。
バイクでも登山道でも間違った道ばかり行かされたんじゃ、そりゃ足にきますよね。
そこからならほとんど危険の無い下りの道だし、帰りのバイクを考えるとここで引き返したほうが良いと
本人が判断したそうです。
うーん、完全に私たちB・Bのとばっちりを受けてしまったようです。
申し訳ないことをしました。パーティーで登るのって、やっぱり難しいです。
反省しきり。
さて、ここからは皆にみちろうの足弱に付き合ってもらいます。
急ぐ時間でもなし、ゆっくりいきましょうよ、ゆっくり。
と言いながら、おばちゃんたちに抜かれるみちろうです。
そんな目で見ないでね。つかさん、サムタイムくん。
鉄山を登りきると、一気に森林限界を超え大パノラマが広がります。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/800
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 11.0 mm
am11:15
ついに金峰山の山頂(2599m)に立ち、五丈岩を見下ろします。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/400
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
なんという巨大な岩の積み重なりでしょう。
撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/1250
Av(絞り数値) 4.5
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ EF-S10-22mm f/3.5-4.5 USM
焦点距離 10.0 mm
自然の力はいつも我々の想像を遥かに超えて存在しています。
ここで我々も多くの登山客と同様お昼ご飯にします。
今日の初陣第3弾。
ガスコンロでお湯を沸かし、
カップヌードル(カレー味)を用意しました。
既に肌寒い山頂でのお昼に、あったかいカープラーメンをすすりおにぎりをほおばる。
そして食後はティーバックの紅茶を楽しむ。
ああ、なんて贅沢な時間。
谷川岳でビバークした晩にこれがあれば熱燗も飲めたんだけどなー。
食べ物を食べると元気になる。
つかさんも早速岩登りを始めます。
(というかこの人はずっと元気だけどね、( ̄ー ̄)┌~フー)
この後私も登ってみたのですが、傍からみるのと実際に登るとでは大違い。
なけなしの勇気を振り絞ってもここまでがみちろうの精一杯でした。
そんな中、ひょいひょいと登ってしまったのがサムタイムくん。
つかさんが「あいつは意外といっちゃったりしますよ」なんて言っていましたが、
本当に登ってしまうとは。
この場にいた登山客から拍手喝さいです。
さすが、ハーレーでアメリカを縦断した男。
(そんなコテコテなことする人がいるなんて…( ̄ー ̄)┌~フー)
いやー、しかし子供のように全力で遊んでしまいました。山頂で。
こういうのはパーティー登山の楽しいところだなと思います。
一時は諦めた金峰山。
kさんは残念だったけど、まさかこんなによい登山に恵まれるとは想像できませんでした。
最後の最後に「良いどんでん返し」をくらい、つかさんの呪われた夏休みの厄落としも出来たようです。
私も今回初だしの3アイテムがどれも満足のいく結果に終わり大満足です。
オスプレーの軽くて背中に吸い付くような一体感は今後の登山でも大活躍するでしょう。
メーカー推奨重量「11kg~19kg」というのもあながち嘘では無いようです。
心配していた強度も全く問題ありませんでした。
EFs-10-20mm f/3.5-4.5 USM
マストアイテム決定です。
これを持たずして山に登ることは今後無いでしょう。
いろんな撮り方をあれこれ探しながら楽しみたいレンズです。
そしてコンロ。
これからの季節、本当に楽しみでしょうがありません。
さて、次はどこに登ろうかな。
と、次の山地図を拡げてしまう管理人です。
広大な空の雲が動いてるようですモン!
望遠に強いと言われるフォーサーズでは、
かなり高価なレンズで無いと10mmは到達できない領域…。
綺麗ですね。
買って良かったです、このレンズ。
これで40Dとは別れられなくなりました。
でも17-85も良いレンズですね。
丹沢の時は正直それほどとは思ってなかったのでびっ
くりしました。rawから現像した方が何もしなくても
若干シャープに仕上がるような気がしました。
rawファイルは焦点距離のデータって載らないんですかね?
今回はJPEG+rawで撮ったからデータ拾えましたが、、、
raw一本でいこうかちょっと悩みます。
>しびすけ様
なんの、なんの。
10月に出ますよ~。
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/accessory/lens/9-18_40_56/index.html
換算18-36mmは私の16-35mmとほぼ一緒。
キヤノンよりも安くて、しかもウルトラ軽いんですけど…(汗)
レンズのより中心付近を使うフォーサーズシステムなら、広角につきものの「歪曲収差」や「色収差」にも強いのでは?
超広角の世界でお待ちしております(笑)。
なんか3Dで見てる感じがするのは私だけ?
カメラの事は全くわかりませんけど、画の中に吸い込まれる感覚でしたよ。
肉眼でみる風景はもっと感動的なんでしょうね~
>画の中に吸い込まれる感覚でしたよ
このレンズはパースペクティブをものすごく強調して
くれるためにそのように見えるみたいです。私もPC
で確認して驚きました(笑)。
パースペクティブとは「遠近感」のことで、近くの物
は大きく、遠くの物は小さく写る大小の差のことで
す。じんさんがそれを吸い込まれる感覚と言ってくだ
さることは私には大変うれしいことでした。
それにしても、
あなたさまの国はすばらしいところです。
富士山を始め、八ヶ岳、金峰、瑞牆、国師に甲武信、
そして北岳、甲斐駒を始めとする南アルプスの山々。
自分にとっては正に「夢の国」です。あんなにすごい
山々に囲まれながら海の方へ行きたいだなんて、贅沢
すぎですよ~。
教えて頂いた例のクリスタルライン。
室伏を秩父側に抜けたところで左折して入っていくと
すんなり入れました。一部工事道路で砂利のところも
ありますが、スカブでも全く問題なく大弛までいけま
す。道も良いし山々も美しい眺めでした。
因みに、
帰りの高速、夕方勝沼から八王子まで750円でした。
ETC割り引きか原油高高騰割引かはわかりませんが、
わざわざ雁坂通って帰るよりずっと割安感が強いです(笑)。
という事でこれからも山梨は結構通いますのでよろしくです(笑)。