そこはさすがのB・B ~金峰山編(きんぷさん)①~

2008-09-27 00:17:43 | 百名山



今回ほど、どんでん返しの多い山登りはありませんでした。
毎回毎回、よくこれだけ失敗のネタがあるもんだなと我ながら驚くばかりです。



飛び石連休最終日の9月23日(火) am3:15 
中央自動車道、談合坂(下り)SA




途中、相模湖付近で猛烈な霧といかれたトラック野郎に遭遇。
ヒヤヒヤむかむかの高速巡航を経て一足先に到着し仮眠を取っていたつかさんと合流。



こりゃ、今回も何かあるなという漠然とした期待と不安。




つかさんと登るのは昨年12月の丹沢以来、ほぼ1年ぶりのこと。


今回のメンバーはつかさんの勤める会社の同僚、Kさんとサムタイム君、そして私の4名。
内、Kさんは登山初挑戦ながらこの4月に納車したばかりのCB400 SUPER FOURでの参加です。


しかも初対面だと思っていたkさんとは、実は約2年前の新東京サーキットですでに顔を合わせていました。
(因みに今回の4人は全員バイクの免許を持っているという登山にはあまり無いメンバー構成です)


甲府地方の週間天気予報とにらめっこしながら今回の金峰山を計画した私。
期ぜずしてつかさんも同じ日に金峰山に登るということで久々のB・B(ビバーク・ブラザーズ)の復活です。













谷川岳でやらかして以来、二人ともいろいろな山を経験しました。
























お互いにかなり成長してるはず。



そんな淡い期待が私の胸にもありました。ええ。












目指すは山梨県山梨市と長野県南佐久郡川上村の境にある大弛峠(おおだるみとうげ)。
標高はなんと2,360mであり、一般の自動車車両が通行できる日本最高所の車道峠です。


この峠。
山梨側から入るには国道140号から伸びる「クリスタルライン」を走ることになります。
長野県側からも入る事が出来るのですがその場合は砂利の悪路となるためバイクで参加の私やkさんには
厳しいし、なんといっても東京方面からですと50km以上も迂回することになります。











当然、勝沼ICで降りてクリスタルラインに向かうだろうと思い込んでいたのですが、そこはさすがのB・B。

















前を走るつかさん、






勝沼ICを華麗にスルー\(^o^)/





つかさんのナビは、須玉ICで降りて長野県側から入る道を選択していたのです。
ドライブ、ツーリングには当たり前の「ルート疎通確認」を疎かにした罰が早くもB・Bを直撃。











頭の中で一瞬長野県側から入ることを覚悟したのですが、やはりタイヤ径で不利なスカブは心配。
事前にネットで調べた所によると長野県側の悪路はSUV系の4WD車で無いと厳しいとの事だったので
しかたなくつかさんの前に出て一宮御坂ICで降りてもらい事情を説明。
今度は私が先頭になってクリスタルラインを目指します。







クリスタルラインの入り口は2箇所あり、どちらも140号から伸びています。
この辺りは秩父~雁坂峠~大菩薩~奥多摩の周遊で散々スカブで走ってきた道です。




当然自信満々の私。








しかし、そこはさすがのB・B。







まず一本目、

焼山林道、工事による通行止め。






実はこの情報、事前に掴んでいました。


私はこの事をつかさんにメールまでしておきながら、「どうせ今は大丈夫だろう」との意味不明な
思い込みから肝心の問い合わせを面倒くさがってやらなかったのです。



怠けるB・Bに容赦のない2度目の罰が直撃。








さらに2本目の入り口に向かうも、1本目の荒れた焼山林道のイメージが頭から離れなかった私。
本当にこっちか?と疑いながら来た途中でその焼山林道に似ているわき道を発見。
















ここに間違いない!



みんな、俺についてこーい!







しかし、この道がもうドロドロの超悪路。







前日の雨も祟って粘土質と化した泥がスカブのタイヤを容赦なく飲み込みます。
この先はとても無理。







金峰山を諦めて違う山にしようと引き返すと、なんとこの道はダム管理用に使われているだけのもので
目指す「クリスタルライン」とは全く関係ないことが判明。


















終わってます。












いや~、ここまで続くと逆に笑えます。我ながら。
人間が笑える生き物で良かった。うん。







ようやく目的のクリスタルラインに入りましたが
想像していた道とは雲泥の差。



4,5箇所ほどの工事道路があるものの、立派な舗装道路です。
車でのすれ違いも全然不安はありません。
どうやら崩落による補修工事で以前よりも立派な道路になっているようです。







途中の眺めもすばらしく、富士山こそ望めないものの山も登らずにこんな景色が拝めるなら
登山客なんていなくなるよってぐらいの絶景です。



ここはバイクで走っても損の無い道路でしょう。特に朝は最高です。












am6:15

談合坂から数えること約3時間。
やっとのことで峠の駐車スペースに到着。
度重なる道間違えと悪路走行による緊張からバイク組はもうヘトヘト。
おまけに気温は9度。
寒さで体もガタガタ震えます。





バイクでの移動は車のそれに比べ何倍も疲れるためこれからの登山がちょっと心配です。
しかもまだ2000キロ程しか走っていないというkさんには相当つらいはず。
今回は大した急登もない片道2時間半の軽登山。時間はたっぷりあるのでゆっくり行くことを
心がけます。


各自しっかりと身支度をすませ、私は前回お世話になったチーズバーガーでカロリー補給。
今回は新規購入したザック、オスプレーの出陣式でもあります。
背負った時の軽やかさに満足すると共に、自然と気合が入ります。
いざ登山道へ。















登山口から登ること15分ほどで、「夢の庭園」に到着。


撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/800
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ 18-200mm
焦点距離 31.0 mm


早くも朝の澄み切った空に映える南アルプスの山々が展望できます。









ここまでの道のりは散々でしたが、山のコンディションは上々のようです。






「夢の庭園」は登山道から少し外れた場所にあります。
つかさんはもっと上から写真を撮るためさらに上の方へ上がっていきます。


kさんもサムタイムくんもそれに続いて登っていってしまいましたが、どうせ
後からいっくらでも撮れるので、私は3人が降りてくるのを待つことしました。







それにしても空の青いこと。


撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/800
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ 18-200mm
焦点距離 21.0 mm









目指す金峰山の頂上にある「五丈岩(ごじょういわ)」もはっきり見えています。

撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/800
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ 18-200mm
焦点距離 78.0 mm












ん?















五丈岩がこっちの方向に見えてて良いんだっけ?


撮影モード 絞り優先AE
Tv(シャッター速度) 1/800
Av(絞り数値) 7.1
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 100
レンズ 18-200mm
焦点距離 200.0 mm




なんで?



あれ?











そこはさすがのB・B。













登山口、間違えた?











そうなんです。
我々が入った登山道は奥秩父の主脈にある甲武信岳に伸びるものでした。
本日の目的である金峰山とは真逆に向かうもの。











確か前回一緒に登った丹沢でも…









まったく成長して無いじゃないか…orz













そして3人が一向に戻ってこないまま時間は過ぎてゆくのでした。





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4 コメント

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笑っていいんですかね? (しびすけ)
2008-09-27 07:53:19
面白いですね、B・B。
でも、景色は最高に良かったようですね、夢の庭園。

青が綺麗です。

返信する
管理人 (みちろう)
2008-09-27 11:04:25
>しびすけ様

どうぞ、笑ってやって下さい。
本人達もそれを望んでます(笑)。

とはいっても、このコンビはどんな状況でも陰気にな
いのが唯一の良いところです。「笑う門には福来る」
そんなコンビだと思ってます。同じ趣味を持つもの同
士の絆というのでしょうか。お互いの体力やな目的な
ど話さなくても通じてる部分では信頼関係がしっかりしていますので、今回ははぐれても何の心配もありませんでした。

さてさて、続編は超広角のオンパレードです(笑)。
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いや!爆笑!! (B・B(弟))
2008-09-27 11:48:30
ひとのレポってどうしてこんなに面白いんでしょうか。

PCに向かって笑いながら読ませてもらいました!

早く続きが読みたいよー!
返信する
管理人 (みちろう)
2008-09-27 16:49:47
>B・B(弟)
>ひとのレポってどうしてこんなに面白いんでしょうか。

残念だけどネタとしか思えない失敗ばかりです。
というか、どう書いても笑い話にしかなりません
(笑)。脚色無しの事実100%でこれだけ笑えるネタ
は無いでしょう。完全にドリフのコントの世界ですから。

B・Bマジックを舐めてました…(-_-;)
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