朔太郎の気楽な一日

ミニチュアダックスフンドの朔太郎です。よろぴく!

三浦先生の死

2010年07月02日 | 日常雑記
6月24日に亡くなられました。自分で勝手に師匠と呼んでいました。ごめんなさいです。
縁があって洛南高校に入れていただき、人生経験の少ない田舎の子供が出会った驚きの校長先生。

この校長先生は上手に話しをしはるなぁ。それになんでこんなに僕たちの気持ちをわからはるのやろう?でした。いつも御影供(弘法大師の命日にあたる21日)に校長先生の話を聞いて、感想文を書き、授業はないので喜んで帰ったものでした。

卒業してからもお会いしていましたが、いつも私の中では先生は怖い人、必ず怒られる人でした。
先生は真宗学をも勉強なさっており、時間外に安田先生の話を聞く会を開いてくださいました。私は残念ながら安田先生の講演は2回ほどしか聞きませんでした。
難しい話で正直私にはわかりませんでした。しかし、翌日には皆でああでもない、こうでもないと語りあうのが、今では懐かしいですが生きた時間でした。

講演のテープ起こしに参加もさせていただきましたが、ドイツ語が出てくる哲学の話でリーダー格のKOT先生がいなければとても選集にまでこぎつけない作業でした。出来上がった本も正直読む気がしないほどの難解なものでした。

安田先生亡きあとは仲野良俊先生の講義で「十地経」は語り口調が楽しくて、仲野先生の自坊でされていた「唯識の会」も聞かせていただきました。三重県の菰野の金蔵寺まで2泊3日の「聞法会」にも行きました。こうもしないと三浦先生の話についていけないから、どうすれば理解できるのかともがいていました。

時間外の会(真人会)で発表するのですが、「熱が伝わって来ない」とか皆は好きなように言うのですが、聞く方の熱が低いから伝わらないと言われた時、はじめて褒められた気がしたものでした。

そののちに東寺でお世話になるのですが、今思えば全て無駄ではなかったような・・・無駄ではなかったと言えるようにこれから歩いていかねばと先生の死に際して思ったひとこまです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿