前回、初めて、宿題を出しておきましたが、いかがだったでしょうか？お分かりになりましたか？
今回初めてこのブログをご覧になった方は、・・・・なんじゃこのブログは？分からんこと言うておるわ、じゃあサヨナラ と せっかく見に来てくれたのに、途中で退場 となってはいけませんから 前回の写真、逆さまに歩いている人々の写真をどうやって撮影したのか、そのたねあかしをしましょう。
実はある街角にて、ビルの一角、上の方にミラーがはめ込まれておりまして、それに写りこんでいる通行人や自転車で通る人を、撮ったのです。あくまで実像ではなく、ミラーに映りこんだ人々をネ。ですから、都会の思わぬ視角を見つけたときは、一瞬喜びましたが、さて、絵的に面白いものが撮れますように、じっくり気長に待って撮った1枚なんです。
都会を撮るということは、このようないいポイントを見つけることも大事なことなのですね。
やったあ、と喜んだのも束の間、しばらくその面白ミラーポイントもなんとなく素通りして、写真を撮らないまま、ある日、そのビルが突然、何か鉄板で覆われて、工事中になってしまったのです。聞くとビルを建て替えるのだそうで、・・・・・。数か月後出来上がったビルを見て、実にガッカリ致しましたよ。ごく普通のより高層のビルディングになっておりました。
ですから、マジックのような写真はこれが最後の1カットなんですね。つねに、人も物も街の風景までも永遠なるものはございません。
気分直しに、ニューヨークのカフェで撮った散歩の合間のお茶のひと時、フォトをアップいたしましょう。まあ、くつろいでくださいな。
写真・文 石郷岡まさを