gooブログはじめました!散歩写真の達人 石ちゃんのフォトエッセイ ーーー30年の私写真散歩 少しずつお見せしましょう。

「東京原色図鑑」散歩とスナップ写真1万点。
80年代の東京も。大好きな写真家に、濱谷浩、石元泰博、森山大道氏等。

カメ漫だらだら石ちゃん散歩 気分は、カツにソースドバドバ、大好き

2019年12月27日 | グルメ
今日、出先のある食堂でお昼を摂った。
ぼくは最近、かつ丼が妙に好きになって、迷った時のカツ丼、ということもこの頃は多いのですよ。
で、その食堂では、今日のランチはカツレツセットらしかった。
さっそく、それを頼んだ。

ううむ、揚げたばかりのカツレツがあったかい。キャベツ山盛りの皿がついていたので、何も考えずにそのキャベツ山盛りの中に、カツレツを入れて、ソースをドバドバとかけてから、しまったと思ったが、もう遅い。専用の作り置きのソースの小皿がついていたのですね。
醤油なら絶対にこんなことはしないが、ソースならつい塩分摂り過ぎにもなるまいと油断したりして、ついついやっちゃうんですねこんなこと。
でも美味かった。( 如何に、このごろぼくはカツ丼やカツを好んで食べるかがお分かりいただけたでしょうか。)

ところで、
「気分はだぼだぼソース」
という本をご存知でしょうか?

手元に本があると思って探してみたんですが見つかりません、もちろん最初に出版された、「情報センター出版局」の本です、「さらば国分寺書店のオババ」に続く、ご存知、椎名誠のエッセイ本です。ああ、あなたもファンですか、うれしいな・・・ええっ、ご存じないかたも?

ぼくはこの人の本を、9割とは言わないが、6割くらいは読んできたのではなかろうか。
めちゃくちゃ面白い本を書く作家ですよね、大好きでした、よく読みました。それでも、刊行された本をすべて読んできたとは思いません、でもかなり読んできた方だとと思いますよ。5、6割は読んできたと思うなあ。

今の若い20代や30代の人々に、ぜひこの作家の本を勧めたいですね、面白いこと限りなし、それでいて妙に納得いくというのか、本を読むってこんな愉しいことなのかということを体験してほしいからそう思い願うのですね。( ごめんなさいね、勝手に決めつけちゃったりして )

ある批評家曰く、自殺を禁じられた太宰治、だったかなあ、かなり評価の高い作家だと思いましたが・・・。でも吉本隆明が何を言おうと、面白いと思ったから読んだ、面白かった、ただそれだけなんです。

実は、これは内緒にしておきたかったのですが、こんな些細なブログでも書いちゃったなら内緒も何もないか、この作家の才能を見出し、この作家に声をかけ、本を出版し、何百万部、きっと相当の部数を売ったのでしょう、その編集者を実はぼくは知っているのですね。

凄いですねえ、
実は作家の方だけ売れちゃうと有名になりますけれども、その才能を見出し、本を書かせる人、いわゆる編集者がいなければ、多くの場合本は世に出ないこと、知ってました?

名は書きませんが、椎名誠氏はのちに大手の出版社各社からもどんどん本をだし、どれも実によく売れたのだと思います。そのもとはたった一人のある編集者が声をかけ、本を出し、実際に本が天文学的にきっと売れたのでしょう、その初めの人が、名は書きませんがぼくも幸いにして多少のご縁がありましたある編集者なのですね。

今は文庫本でも読めますし、事実今も多くのファンを抱えているのだと思いますが、ぼくは最初の
センチュリープレスシリーズの、「さらば国分寺書店のオババ」から、今日書いた、「気分はだぼだぼソース」から、ほとんど出た直後にリアルタイムに読んでいたので、我らの文学だと思って好んで読んでいたのですね。で、「気分はだぼだぼソース」のカバーのイラストがこれまた凄いのでしたということも書きたかったのですね。

みなさん、漫画も面白いでしょうし、まあ電子書籍でもいいのでしょうが、本を読んでください、本を読むときっと愉しい暇つぶしの時間がもてますよ。スマフォを何時間も見ている人々を見るとぼくは、大丈夫かなあとつい余計なことを思ったりするんですね。紙の本は結構高くつくし、本によっては重いし、・・・でも青春のある時期を良い本に巡り合えてぼくは感謝しているのですね。最近特に。70代の爺ぃが・・・特にそう思うのですよ、このごろ特に。

良い本ってそれぞれの好みでよいと思いますけれども、ぼくは面白い本を結構読めて来たなあと思います。1980年代の日本の出版界が最高に元気だった頃、面白い本にたくさん巡り会えてそんな30代を過ごせてよかったなあと、しみじみと感謝しているのですね、この頃特にそう思うのですねぇ。
そういえば、椎名誠さんの名言に、「人生は、めしだ。」という言葉もあったような気がします。

ぼくなら、こうも言いたいですね、「人生は面白い本、面白い音楽、面白い写真、面白い人々に如何に巡り合えたか・・・だろうな。」

文・フォト 石郷岡まさを