Fukumaru野鳥観察日記

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雁風呂

2012-04-19 22:52:00 | ノンジャンル
サントリー角瓶のCMで尺八をバックに雁風呂のナレーションが流れていたのは三十八年前、当時私には何の興味も無く、聞き流しておりましたが、ひょんな事から思い出し、ネットでこのCMを探してみると出てきました。野鳥に興味を持った今だから意味合いも理解出来ました。このナレーションの最後に「日本人て不思議だなー。」と締め括られています。

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月の夜、雁は木の枝を口に咥え北国から渡ってくる。
飛び疲れると波間に枝を浮かべ、その上に止まって休むという。
そうやって津軽の浜までたどり着くと、要らなくなった枝を浜に落として
さらに南の空へ飛んでいく。
日本で冬を過ごした雁たちは、早春の頃再び津軽に戻ってきて
自分の枝を拾って北国へ去っていく。

後には生きて帰れなかった雁の数だけ枝が残る。
浜の人達はその枝を集めて風呂を焚き不運な雁たちの供養をしたのだという。

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水に浮いて羽を休める事の出来る雁に枝は必要ありませんが、遥か昔の人達の思いが伝わるお話でした。

埼玉のシラコバトの由来も諸説有るようですが、大分や山口、大阪でも確認されています。香川で先日から見られるシラコバトも何処からどうやって香川に現れたのか?気になるところです。何時の日か雁風呂の話のように、経緯が分る日が来ればと思います。







追記 昨晩この記事をアップした時はシラコバト?としておりましたが、鳴き声等からシラコバトに改めました。ジュズカケバトの鳴き声は長音の時、巻き舌のような声で鳴きます。

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