9月16日(金)より、東京都現代美術館にて「イサム・ノグチ展」が開催されている。
この彫刻家についてはこれまであまり興味が持てなかった。ひとつには、彼について語られる文脈が「大戦期に日米の狭間で苦悩する日系の芸術家」であるとか「世界に誇る『日本の』彫刻家」といった論調に偏りすぎ、門外漢としてはとっつきにくい印象があったことが挙げられる。ありていに言って、食わず嫌いになっていた。
もうひとつの理 . . . 本文を読む
一週間の夏休みが終わってしまう。来週月曜日からは通常通り。土日の混雑を避けて国立西洋美術館の「ドレスデン国立美術館展」へ。
展示はテーマ別に7つに区分されており、美術館の展示全体のダイジェストといった趣。
全体の印象としては、近世から近代にかけてのドレスデンはヨーロッパ全体からみるとやはり辺境であったのだな、ということ。
特にその感を強めたのは、フランス及びオスマン・トルコに関する展示。
フ . . . 本文を読む
8月13日以来三日ぶりに名古屋から帰京した。名古屋を出る前に地震の情報が入り、心配したのだが、名古屋―東京間には直接の影響はなかった。
出発前、愛知県立美術館で開催中のゴッホ展に行く。
この展覧会は以前国立近代美術館で開催されていたものが名古屋に巡回したものである。東京での開催時は、ゴッホの主要作品はほぼ一通り見ていることもあり、今回はパスするつもりであった。ところが展覧会を観た人達の評判が非 . . . 本文を読む
6月28日から上野の国立西洋美術館で「ドレスデン国立美術館展」が開催される。この美術館はいつか訪れてみたいとかねがね思っていたところなので、個人的には非常に喜ばしい。
今回の展覧会が興味深いのは単に所蔵品を並べただけでなく、ドレスデンの文化に影響を与えた各地の文化についても十分に言及されている点。こういうと、おそらくイタリアとあとはフランスについて1コーナー設けてある位だろう、と予測してしまいが . . . 本文を読む