石臼玄麦自家製らーめん「丸竈」店長のブログ

県産玄麦を石臼で挽いた自家製麺専門店。人気は鶏白湯。
なると以外全て自家製で素材を大事にしたらーめん。

宮城県産 ゆきちからを選んだ理由

2015年03月13日 | らーめん

今回は、玄麦の「ゆきちから」をなぜ、採用したのかのかについて触れていきたいと思います。

この品種は、昭和51年に農林水産省東北農業試験場(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、岩手県盛岡市)において、「東北141号」に出願者所有の育成系統を交配。S54年に雑種第3代で系統選抜、以後、固定を図りながら特性の調査継続により、H14年にその特性が安定していることが確認され育成を完了ました。

近年、麦の栽培をしたいという農家さんは少なく、今までは米の減反政策の一環として行われてきました。

収穫した麦を農協に納品するにあたっては、少しの遺物の混入等規格があまりにも厳しいことから、「麦」を作りたいという農家さんがますます減少していくこととなりました。

東日本大震災で東北の農業に少しでも貢献貢献したいと思った私は、「丸竈」を始めるにあたり、国内産業を活性化し、完璧な保管のもとに安全な小麦でらーめんを製麺したいという、衝動に駆られました。

しかしながら、国内産の麦はタンパク質の量や水分量が一定していないという特徴があるため、その日の湿度などの変化に影響されやすく、毎日微調整が必要です。

宮城県産「ゆきちから」はこの品種は、「東北141号」に出願者所有の育成系統を交配し育成された固定品種。

育成地(岩手県盛岡市)における成熟期はやや早、稈長が中、製粉歩留がやや高め。

宮城での玄麦を入手するにあたり、大変苦労しました。

宮城のらーめん店で、宮城の「ゆきちから」の美味しさを感じていただきたければ、

嬉しいかぎりです。

尚、店内で提供しておりますお米は宮城県産の「ひとめぼれ1等米」にこだわっております。