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小さな幸せが嬉しいなぁ~*♪

わんちゃん大好きです。

今で良かったんだと思って。

2017年12月06日 | 日記

お線香をあげに来てくださった方からたくさんのお話が聞けた。

それは身内の人やお友達、知り合いの方の癌の末期の様子。

それはなんとなく想像はしていたことだったけれど改めて聞くと

それはそれは、大変なことだったという事が分かった

痛みとの闘い、食事は摂れなくなるので痩せ細ってしまう事、

そして寝たきりになってしまうことなど....

それを考えたとき.....

じいちゃんパパさんは、今で良かったんだと毎日の様に心に言い聞かせている。

まだ....そんなに痩せてはいなかったし寝たきりでもなかった。

痛みも抑えられていたし....

最期の時はふっくらもしていた位だったし(浮腫んでいたこともあった)

入院した時も最初は病院食も買ってきたハンバーグも食べられていた。

 

主治医の先生からは余命も聞いていた。....だからこの後、おそらく、大変な事に

なって行くんだろうなぁと想像はしていた。そんなことだったから...

密かに緩和病棟のある病院も探し始めていた時でもあった。

そのころのじいちゃんパパさんは痛みはあったにしても薬で治まってもいたし

食欲もあった。でも尿が出なくなる数日前頃からは少し食欲が落ちて来ていたのも

確かで.....だから....おかしいなぁ~とは思っていた。

体の予兆はあったんだと今になって思っている。

9月29日は薬をもらいに行く日でその日も先生から、痛みはどのくらいありますか?

我慢はしないで痛みが出たときは飲んで大丈夫ですからね。と言われ

その日もたくさんの薬を処方してもらった。

パパさんは知らないモルヒネ...

これは凄く効く薬だからね。処方してもらって本当に有難いね。

先生によってはあまり出さないこともあるらしいよ。

胸にも24時間の痛み止めは貼ってあった。だから今振り返ってみても

そんなに壮絶な癌との闘いではなかったと思う。

先生も、もう命の限りは分かっていた上での処方だったと思う。

 

パウチや尿カテーテルは付いていたけれど私も家にいる限りパパさんが

トイレに向かった時には必ず一緒に付き添った。

綺麗好きなパパさんはいつもパウチはきれいにしておきたかったから

ケアの最後にはお湯で洗っていた。

それを用意するのは私の役目、どうする?ペットボトルのお湯使う? 毎回こんな会話

だった。

処理の仕方が面白くて笑いながらやったこともあった。

パウチに話かけていたりもしていた。

愛おしくなったんだとか..。

それを知って息子は....お父さんって明るくっていいね。と笑っていた。

少しでも今の状況が辛い気持ちにならないように毎日のケアは

明るく付き合っていてた。

そんなこともあって....みいやんがいるから大丈夫。どんなことでも乗り越えられる

と言っていたのかも知れない。

膀胱ろうが付いてからは毎日の処置もあった。

だから、毎日夜は...一緒にお風呂場入って処置を手伝った。

カテーテルに毎回テープを貼って仕上げるのだが、

だんだん私も上手になって看護師さんからは....奥様の方が上手だから家に帰ってか

ら奥様にやり直してもらってね。と言われる様にまでなった。

そんな生活が今思えば毎日大変だったけれど貴重な二人の思いでの作業となったと思う。

 

その薬を貰いに行った29日の帰り....モールに寄った。

駐車場からは少し歩くことになった。

じいちゃんパパさんの足取りは弱々しかった。

そんな姿を見ると可哀想になって涙がこみ上げてきた。

二年前の、はつらつした姿はもう....そこには無かった。

パパさん....手を繫いであげる....

これが人生最初で最後のじいちゃんパパさんと手を繫いだことになる。

手を繫いでモールの中まで行き、買い物をした。

そしてコーヒーショップにも寄った。

美味しいコーヒーだね。寄って良かったね。又来ようね。

たった、いっぱいのコーヒーで幸せさえも感じでいた。

そんな幸せを感じていた時も涙が出そうでたまらなかった。

何故か胸がいっぱいになった。

この数日後にパパさんと別れになってしまうなど予想だにもしていなかった。

きっと.....天の神様は知っていての涙だったのかも知れない。

帰りにはじいちゃんパパさんの好きなタンメンを食べた。

お野菜たっぷりで美味しいね.....これが最後の最後の外食となった。

一生...忘れられない味....胸が詰まりながら涙を隠しながら食べたタンメン。

最後に好きなタンメンを食べさせてあげられて本当に良かった。

 

この三日後、腎臓のステント交換は失敗に終わりその直後から

尿が一滴も出ないことになった。