風吹くままに

温泉県に暮らすマリの日常

天に星地に花読了

2023-02-23 09:35:08 | 
ネタバレしないように書いているつもりです。


久留米藩領井上村。
大庄屋高松家の次男として伸び伸びと育つ庄十郎ではあるが、過酷な百姓の生活を目の当たりにするようになる。
ひでり、長雨、虫、、、それでも容赦なく増税のお達し。
天地を揺るがすような一揆寸前、稲次因幡家老が百姓救済を申し出て、一揆は回避されるが――。
幼き庄十郎の心に深く残る出来事だった。

庄十郎は流行病にかかり、それをきっかけに後継である兄との溝も深くなる。
庄十郎は自分の病を治してくれた医師小林鎮水先生に弟子入りするべく故郷を後にする。
「二度と帰って来るな」兄の言葉を背に。

時を経て
又一揆前夜となる城下。

城主、大庄屋、庄屋、農民の組み立て。
板挟みの庄屋の存在を改めて知る。
一揆が起こると喧嘩両成敗で、、、

ヒーロー然とした人物がいないのも良かった。

タイトルは、天に星地に花だけだが、それに続く言葉がある
人に慈愛。

今の日本を牛耳っている輩に聞かせたい。
「だから?」で終わりか、、、(T_T)



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読み始めたばかりだけど

2023-02-14 00:19:00 | 



読み始めたばかりなのに書きたい!
300年前の話なのに、今の政府の事書いてるんじゃないの?
税が年貢なだけ。
繰り返す長雨、旱魃、台風、大風。
やっとこの2年災害がなく、立ちあがろうとしたら年貢を引き上げると言う。

ね、ね、ね、今、日本はこの状況よね。

ってことで、読み進めます。
どんな話?って思う方は、検索してみてね。

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星の子 今村夏子

2022-08-19 18:04:00 | 



新聞広告で気になって読んだ。

中学3年生のちひろの語りで物語は進む。
虚弱体質で生まれ皮膚炎も(アトピーと思われる)なかなかよくならない。
ところが父親が上司(宗教関係)から勧められた水で体を拭くとだんだん改善していった。
そこから両親は宗教にのめり込んで行く。
ちひろが物心つく前から両親は信徒。
そんな家庭で育つ少女の心情や暮らしを描いている。

今、13歳のちひろが、これからも親の宗教に違和感なく暮らしていくのか?

って、読者に思わせて終わる。

※今カルト宗教が騒がれているが(政治家との癒着が大問題)、物語はカルト宗教を描いているのでも攻撃しているのでもない。
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あんじゅう  三島屋シリーズ  宮部みゆき

2022-05-24 12:10:00 | 
宮部みゆきの三島屋シリーズ「おそろし」に続く「あんじゅう」泣けた泣けた。
ドラえもんの鉄人兵団を思い出す。

後先になったけれど「おそろし」は、訳あって叔父の家に身を寄せたおちかが、他人の訳あり話を聞くと言う物で、100物語となっている。
話す方と聞く身と、終わった時にある種の解放感と悟り。
時代物ホラー人情話はまだまだ続く。






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淡墨の桜  宇野千代

2022-05-20 09:01:00 | 

季節はとうに過ぎたのに、遅読なもので、まだ桜の物語読んでいました。
クリンさん(https://blog.goo.ne.jp/cforever1オススメの宇野千代さんの「淡墨の桜」です。
樹齢1200年の桜の木が枯死寸前だと聞き「助けたい」と思った着物デザイナーと、そこに立ちはだかる成り上がりの女傑女将(老婆)。

桜を再生せんがと東奔西走するのか?
そしてそれを阻む女将との凄まじいバトル?の想像は、かなり違った。


水上勉さんがちょこっと登場したりするので、どこまでが創作?と思いながら読んだら後書きに
物語は、作り話だけど、桜についての記録や助けるに当たって盡力した人の話は事実だと書いてあった。

桜の再生に絡んでいるのかないのかの恋物語。
事実にフィクションが折り込まれ、それがミステリーっぽくラストまで引っ張っていく。

人の気持ちってどんなに識者が弁立てても、本当の所はわからないよね。


とにかく、桜が再生して今日桜の時期は観光地となっているそうでめでたし!
で、いいよね。
多分。
ただキレイ!見事だわ!
ぐらいしかない私。
単純に愛でるだけでは、桜の持つ妖艶さなど永遠にわかりそうにない。
イヤこの本読んだから、もしかして老木の桜があればこれまでと違った感慨を持つかもしれない。
来年の春を楽しみにしておこう。
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暗鬼  乃南アサ

2022-05-01 19:32:00 | 




「生きるぼくら」「桜ほうさら」と、心温まる本を二冊続けたので、
私の心は春爛漫(もう5月ですけど(≧∀≦))。

なので、次イヤミス選定。
イヤミスと言えば乃南アサさん。
「暗鬼」にしました。
期待を(?)裏切らない、おぞましさ>_<
だけどね、少し前の日本社会って、これに近い感じなの多々あったと思う。
それを指さずに物語にした乃南さん凄いな、
何が?
そう思う方は読んでね。
読後の気持ちの悪さ補償します。

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桜ほうさら  宮部みゆき

2022-04-30 00:10:00 | 
北海道の桜は今が見ごろかしら?
ってことで、
クリンさん紹介の桜にまつわる本。
「桜ほうさら」読み終えました。

武士でありながら武道より文芸の方に興味を持ち優しく大人しめの古橋笙之介。そんな笙之介に母と兄は苛立ちを隠さないが父は自分と似ている彼の良き理解者であった。
その父が賄賂をとった汚名を着せられ切腹してしまう。
古橋家は廃絶となったが笙之介は、留守居役の坂崎の計らいで江戸に出る。
坂崎は「そなたの父は無実だ」と、言う。

首謀者は誰なのか?
無実を晴らせるのか?

本当ならすざましく後味悪くなりかねないのに楽しかった。
「笙さん」を取り巻く人々の優しさ温かさ。
ほんわかでした。

最後に、人って意志があれば生きな直せるのではないか?そうとしか生きられないのは哀れですな。
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生きるぼくら  原田マハ

2022-04-23 17:04:00 | 
イジメを受け引きこもりになった若者が祖母の住む田舎で暮らすようになり、、、、。
引きこもり、農業、認知症、介護を盛り込んでいる。
とにかく皆が優しい(イジメ問題は別)。
こんなに上手くいかないわ。
と、思わぬ事もなくはなかったが、
たまには、こんな暖かい物語も良いかなと。

度々登場するおむすびが重要な役割を担っていて、祖母のこだわりの米なのです。
こだわりの米作り、この本で初めて知りました。
その米作りに挑戦する主人公たち。

私は、米づくりや野菜作りは無理だけど普段のおかず、惣菜作りならやれる。
今より少しこだわれる所にこだわろうかな。
少しだけね。

インスタント物など上手に使っていく、それでも市販の物をただ並べるのとは違う何かがあると思っている。

この本のおばあちゃんのおむすびのように。
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葉桜と魔笛  太宰治

2022-04-08 21:33:00 | 
桜も葉桜に、、、
そんな時期だからこの作品。
実は、クリンの広場さんの紹介です。

厳しい父との3人暮らしの姉妹(10代)
妹は結核で余命幾ばくもない。
その妹に恋人が居た!
箪笥の奥に隠されていた手紙でそれを知った姉。
あろう事か、不治の病になった事で去っていったのだ。
妹を思う姉は恋人に成りすまして手紙を書くが、、、

クリンさんの広場でそこまで読んだら、先が気になってしょうがない、速攻図書館へGO!






コミック?
古めかしい本が出てくると思っていたら、美しい装丁で驚いた。
最近、乙女の本棚シリーズとして紗久楽さわさんの絵をつけ再出版されたようね。
ピッタリです。

さて内容に戻ると、途中で展開は想像がつくのだけど安っぽくならない。妹の最後の力を振り絞った本音、うんうん、そこがいい。
儚く美しく悲しいが、同時に人の力強さも感じた。
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彼女の名前は  チョ・ナムジュ

2022-02-03 22:45:00 | 
図書館でこの本が私に「借りてみない?」と声をかけてきた。
当たり!
この本を面白いと感じる人とは、絶対に友達になれる気がする。





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