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酸素不足の金魚のように@

アルツハイマー型認知症と診断された母との二人暮らし。日記のような、備忘録のような、愚痴あり、怒りありの雑記帳のような、、

私は誰?

2017-11-12 | 2017年
母が「★子(長女のこと)、★子探して~」と叫んでいる。

母の部屋に行き、「私は○○(私のこと)。どうしたの。」と問うと、

押し入れに入れたはずのものが見つからないと言う。

物がなくなると、ずっと犯人にされてきたので、母の探し物にはあまり付き合いたくはないが
それでは娘として冷たいかなと思いなおして探すのを手伝ってあげた。


どうして、長女の名前を呼んだのかな、、

私を警戒しているのかしら、、なんて思いもあるが、

このところ姉と私を間違えることが度々ある。

私の顔をじっと見つめて、「★子(長女のこと)か?」と言いだすこともある。


「○○(私のこと)だよ。」と言うと、

「顔が似てきた」だとか、「○○はもっと背が低いと思ってた」とか言っている。


何だかよく分からん。








ちいさなことか

2017-11-10 | 2017年
母が認知症の薬(レミニール)を拒否し始めてから8日たった。

耳鳴りが酷くなって、気持ちがスッキリしなくなり、体もしんどいという日が続いていた。

その原因がレミニールにあると決めつけてしまって服薬拒否。

朝だけどういうわけか、血圧の薬と一緒に渡すと服用してくれるけど、
夕食後の服用は断固拒否の姿勢。


朝と夕食後服用して効果が出てくる薬なんだけど、半分量しか服薬できていない。

なんとか服薬にこぎつけないかと頑張ったけど無理。

次の受診日までは、まだ日があるので電話で相談をすることにした。


「母が薬を飲んでくれません。」と話をすると、

「今の状況のままで、次の診察日まで様子をみましょう。」とのお返事をいただいた。


朝の薬もいつ拒否されるかもわからない。

薬を拒否されることが、私にとってけっこうな心理的負担になるとは思わなかったな。

だけど、母に「薬、嫌ならやめちゃおうか。」とは言えない。


姉は拒否しても次の日には忘れると言うけれど、次の日も拒否。
薬を見せただけで顔つきが変わるときもある。

そして、また拒否。次の日も拒否。険しい顔で拒否される。


姉に相談とも愚痴とも取れるメールをしても「医者に聞け。」の一言。

そりゃそうだよね。お姉ちゃんはお医者さまじゃないから、わからないよね。
仕事で忙しいのに、こんなメール面倒なだけだよね。


とっとと医者に電話して、「どうすりゃいいのさ、この母を。」って聞けばよかったんだ。


何年も認知症のご家族を介護されている方々のブログを拝読させていただく度に、
その大変さをしみじみと感じる。






母の憧れの生活

2017-11-08 | 2017年
最近の母の話題といえば、死期が近いとか老人ホームに入るだとか暗い話ばかり。

耳鳴りが続いているので、気が滅入ってしまい、そんな話にでもなるんだろうけど、

目の前で延々と聞かされると、こちらの気も滅入る。

老人ホームは私の身体が心配だから、世話をかけないために入ろうか考えたそうだ。

それと、上げ膳据え膳の生活を送ってみたいとも言う。


私も医者通いをしているので、私の体のことが気がかりになって、
家事のすべてを私に委ねることができない母。

買い物に行っても、重いものは自分のリュックに入れろという母。

自分の部屋で片付け物をしているだけなのに、しんどいから寝ていると思っている母。

私のことが「心配だ、心配だ。」だと顔見知りの人に言いまくる母。

家事もそこそこやり、娘の心配もする認知症の母。
上げ膳据膳の生活は憧れなんだろうか、、

配偶者なし、子どもなしの私。
姉はいても、母亡き後はおひとり様の老後生活が待っている。

「一人は淋しい、一人は淋しいよ。」とまるで暗示をかけるかのように言い続ける母。


「そんな人はいくらでもいるよ。大丈夫、心配しないで。」と母には言うが、
「親だから心配する。」と返される。

ごもっともです、ハイ。


母と一緒にいて精神的に煮詰まってくると、私は図書館に行くといって外出する。

家に帰ると母も散歩に出かけていた。

しばらくして母が帰ってきたので、どこを歩いてきたのか軽い気持ちで聞いてみた。

すると、「図書館に○○(私のこと)を迎えに行ってきた。」と言う。

私は「途中で会わなかったね。」と言いながら、母には悪いが内心ゾッとした。


ホントに大丈夫だよ!!





出せないものは出せない

2017-11-05 | 2017年
夕食後、片付けも終わり部屋でネットしているところに母が来た。

血圧の薬を出せと言う。

血圧の薬は1日に1回朝食後に服用する薬。

出さないと言うと興奮して怒りだした。

その怒りの凄まじいこと。誰かに見せてやりたい。

「薬を出さないなら家を出る」だの、「○○(私のこと)は出ていけ」だのと言いだした。


認知症には説得はできないと聞いてはいるが、
血圧の薬を飲み過ぎてしまうことの危険性も聞いている。


出せないものは出せない。


母の怒りのボルテージは上がってしまい、

「私を怒らせて追い出して、友達と住むつもりなんか。」と言いだす始末。

「なんで、今、血圧の薬が要るんだ」と激昂する母に向かって、
耳が聞こえづらいときもある母に向かって、叫ぶように聞いたら、、


また出た。諸悪の根源のような「耳鳴り」

突然始まった耳鳴りに恐怖を感じ、血圧の薬を飲めば収まると思ったようだ。


耳鳴りの薬を渡して、血圧の薬はダメな理由を話した。
(無駄だろうけど)


母の耳鳴りには、私も被害を被るわ。







ああ、耳鳴りが・・

2017-11-01 | 2017年
母は耳鳴りがするというので、朝食後に耳鳴りの薬を服用。
そのあと、血圧と認知症の薬を服用した。

しばらくすると、頭がジージー鳴っていると言いだした。
耳のすぐ上あたりで鳴っていると言う。

そして耳鳴りがするのは、「もの忘れの薬を飲んだからだ。」と言いだす。


脳神経内科の先生からは「耳鳴りがするのともの忘れの薬とは関係ない。」と聞いている。

母も聞いていたはずなのに、耳鳴りが気に障るほどになると、もの忘れの薬を飲んだからだと言って譲らない。
(認知症だから聞いてても忘れるよね。そのことを私はつい忘れる。)


「血圧の薬は飲むが、もの忘れの薬は飲まない。」
そして、何故か「耳鳴りの薬も飲まない。」と言いだした。


私には、わけわからん、母の胸のうち・・


母は薬のことが気になって気になって仕方がないそうだ。


私には、まったくわからん、母の気持ち・・


認知症の薬の副作用は全然ないし、
あんなに愛想よく先生とお話してたじゃないの・・

なのに何故?
(認知症だもの。)


母が「薬は血圧だけにしてくれ。」と必死でいうので、認知症の薬はとりあえず休止することに決めた。

先生に相談せずに勝手に休止することに不安はあるけど、母の懇願に負けてしまった。


母よ、飲み続けないと薬の効果がないよ。















愚図ってたのが嘘みたい

2017-10-29 | 2017年
~2017年6月~

カレンダーを母の目につくところに置いて、病院に行く日の予定を書きこんである。
母は日付の感覚が薄れているようで、予定を書いていても関心を示さないけれど。

何日も前から、受診日のことを言って嫌がられても困るので、
母が聞いてくるときだけ答えるようにしている。


ただし、前日には「明日は○○内科に行く日だよ。」という風に声かけはする。

脳神経内科受診日の前日。
「明日は脳神経内科に行くよ。」と母に言うと、
「何しに行くのか。」と尋ねてきた。


だから、「もの忘れの薬をもらいに行く」と言うと、とたんに機嫌が悪くなってしまった。

それから情緒不安定気味になってしまって、
布団の中で、「嫌だぁ。嫌だぁ。」って言って転がっていた。


これは困ったことになったなぁ・・
駄々っ子以上で手に負えない。
どうしようか・・

考えあぐねて、愚図っている母をほっといて自分の部屋に退散することにした。


次の日。脳神経内科受診日。
タクシーは予約済。

まだ行くのを嫌がっていたけど、「脳神経内科の先生とこには行くって予約してあるから。」
「行くのが嫌だったら、先生の顔を見て、通院をお断りしますって言わなきゃ。」って、

自分でも何言っているの分からないけど、母を説得するのに必死。


どうにかこうにか行く気にはなってくれたけど、タクシーは拒否。
家から歩いて行くと言うので、タクシーはキャンセル。

歩けば30分はかかるが、健脚の母なら歩けない距離ではない。

だけど、「年取るのにいつまでも歩けない。」だとか、「お天気が悪かったらどうする気だ。」とか
ブツブツ、ネチネチ文句を垂れまくり。

「タクシーを使えばいい。」と言うと、「そんな贅沢はできない。」と答える。

「それじゃ、バスで行こう。」と言うと返事がなく、完全に無視された。


診察室では愛想よく先生に挨拶し、どこにも異常がないことをアピールしていた。




くすり

2017-10-27 | 2017年
さんざん、もの忘れの薬は飲まないと言っていたのに、
夕食後に「薬はないのか」と言いだしたので驚いた。

どういう心境の変化があったのかなかったのか分からないけど、
飲んでくれるなら、そんなことはどうでもいい。


しばらくすると、血圧の薬を飲んでいないと言いだしたので、
薬は朝食後に服用していると話した。

私は薬を母に手渡しをして、薬を飲むのを見届ける。

そして、母が薬を飲んだことを忘れるのでノートに記録するようにしている。

大学ノートにカレンダーのように日付を書いて、
薬を飲んだらすぐに印をつけるようにしている。

印は少しでも記憶につながればいいなと思って、
母自身につけてもらっているが印をつけたことを忘れる。

そのノートの存在も忘れる。


薬を飲んだことも、飲んだ証の印をつけたことも、
その証をつけたノートのことも忘れる。

そして、薬を飲んでいないと言いだす。

私はそのノートを見せて、母にちゃんと飲んでいると話す。
母は半信半疑な顔で、「わかった。」と言う。


母から「きょう血圧の薬、飲んだかな?」はしょっちゅう聞かれること。

その度に、証拠のノートを広げて飲んだことを伝える。


母よ、もの忘れの薬も大事なんだぞ。

母のこだわり

2017-10-25 | 2017年
母に対して処方されている認知症の薬はレミニールというもの。

朝、夕、1日2回服用するようになっている。

朝は血圧の薬と一緒に渡すんだけど、わりとすんなり飲んでくれる。

だけど、夕食後のレミニールは拒否されることが度々。

レミニールに対して出た嫌悪感が収まらない。

レミニールを服用することが、母にはとても大きなストレスになっているようだ。

耳鳴りの原因がレミニールを飲み始めたからだと言うのは間違い。
母の耳鳴りは、ずっと前から始まっていたもの。

そう言っても、嫌悪感は変わらない。

レミニールは認知症の進行をゆっくりにしてくれるもの。
それを母には「もの忘れの薬」という風に説明して飲んでもらっている。

脳神経内科に行き、問診、認知症テスト、CT検査を受けたうえで処方されたもの。

母には、その経緯がどうにも納得できないらしい。

力づくで、無理やり脳神経内科に連れて行ったわけじゃない。

血圧の薬でお世話になっている内科の先生から説明を受けたはず。
認知症の検査とは言わずに、脳梗塞の検査とは言ったけれど・・

脳神経内科の先生からは検査結果の説明を受けたはず。

はっきり「認知症です。」という告知は控えてくださりながら、
必要なことは説明をしてくださった。

「ボーっとしてて・・。ボーっとしてて。」
母はよくそういうふうに言う。

ボーっとしてて聞き逃したのか?

母のこだわりが取れればいいんだけどなあ。

こだわりじゃなくて、聞いては忘れて、聞いては忘れてを繰り返してるのかなあ。



母と血圧と耳鳴りと

2017-10-23 | 2017年
耳鼻科で耳鳴りと血圧の薬について先生に聞いてみた。

母は耳鳴りが気に障るほどになると、血圧の薬を飲んでいないと言いだす。
なぜ薬を取り上げるのか、激しく怒ってくることもある。

そうかと思うと、血圧の薬をやめるとか、一日おきにするとか言いだすので、
耳鼻科の先生に耳鳴りと血圧には関係性があるのか聞いてみた。

先生は「関係はない」と答えられた。
「血圧の薬は飲み続けること。」耳鼻科の先生もおっしゃった。


耳鳴りは高血圧の症状として、または血圧降下剤が効きすぎた時に現れる場合があるとか。

母の血圧は薬を服用して適正な範囲におさまっている。


なのに、どうして耳鳴りが酷くなると血圧の薬のことを言いだすのか分からない。


『血圧は高いと頭が痛くなる。血圧が低い(低血圧)と耳鳴りがする。』
こういう情報が、母の頭の中でごちゃ混ぜになっているのかしら。


翌日、耳鳴りを引き起こす犯人は『もの忘れの薬』になっていた。

認知症の薬を飲まない、病院にも行かないと言い始めたのだ。

母の耳

2017-10-21 | 2017年
母が耳鼻科に行くので付き添い、認知症と診断されたことを先生にお話した。

脳神経内科でいただいた薬の名前も伝えた。

耳鼻科の先生も母の受診時の様子から、認知症じゃないかと思ってらっしゃたようで、
はっきり認知症と診断されたことをお伝えしたとき「ああ、やっぱりな。」と。

母は耳鼻科も一人で通院していたので、受診時の様子を私は知ることはなかったのだけれど、
そう驚かれることがなかったので、いったい母はどんな状態だったんだろうか。

聴力の検査をするというので待っていようと思っていたら、
先生から検査に付き添って欲しいと言われた。

検査室に入ると、先生は看護師さんに「音が聴こえたら、手を上げるように言って。」とおっしゃっておられた。

聴力検査はふつうは音が聴こえたらボタンを押すことになっているけど、
先生は手を上げるようにするほうがいいと判断されたようだ。


看護師さんが「音が聴こえたら、手をあげてください。」と母に説明された。

母の後ろの席で、看護師さんが検査の準備をしていた。
私は母の前に立って、その様子を見ていた。

看護師さんの手元は私からは見えないけれど、
検査の機械を動かして、音をだしている風にはまだ見えなかった。

なのに、母は恐る恐る手をあげはじめた。

私は看護師さんを見た。看護師さんには困惑した感じがあった。

母は自信なげに、何度か手をあげたり下げたりしていた。

聴こえているのか、いないのか。
半ば、あてずっぽうで手をあげているのか。

聴力検査は終了し、結果、母の聴力は正常な人の半分くらいだとか。
先生も母の検査の様子はご存知のことだろう。

私にその様子を見せたかったのかな。


家でも聞こえたり、聞こえなかったり・・
私の声は聞こえにくいようで、
機嫌が悪いときは「聞こえない。聞こえない。もっと大きな声で喋れ。」と言われる。

ご近所の人や通りすがりの人との会話では澱みなく受け答えをするのに、
内科や脳神経内科のお医者さんの前だと、「耳が遠いから聞こえにくくて。」なんて言ってる。


なんて、気ままな耳なの。