~認知症の診断を受けるまでの話~
認知症からきていたものか、酷い耳鳴りのせいか、それ以外の理由か、
今となっては分からないが母は薬の管理ができていなかった。
母に母自身の血圧の薬を管理させるのは無理という、お医者さんの判断から
薬は私が預かり、服用時に母に手渡すことになった。
薬を私に預けることの説明は母も受けて納得したはず・・
母の要望で、耳鳴りの薬も私が預かることになった。
耳鳴りがひどくて、体調面にも影響が出ていたから
薬を私に預けるほうが楽だろう。
薬の服用時間がきたら、私が渡す薬を飲めばいいんだから・・
それから、しばらくの間は何事もなかった。
それが、ある晩に母が怒って私の部屋に入ってきた。
「あんた、血圧の薬持ってんのか」と。
すごい剣幕で、「飲んでないから薬を渡して」という。
血圧の薬は朝食後に1錠服用すればいいだけのもの。
その日の朝食後に、間違いなく母は薬を服用した。
そう話をしたのだが、母は納得してくれない。
「飲んでないから渡せ。」の一点張り。
「私から勝手に薬を取り上げて。そんなことされたら呆ける。」
「薬を返して。」
「返して。早く。」
あんな形相の母は見たことがなかった。
認知症からきていたものか、酷い耳鳴りのせいか、それ以外の理由か、
今となっては分からないが母は薬の管理ができていなかった。
母に母自身の血圧の薬を管理させるのは無理という、お医者さんの判断から
薬は私が預かり、服用時に母に手渡すことになった。
薬を私に預けることの説明は母も受けて納得したはず・・
母の要望で、耳鳴りの薬も私が預かることになった。
耳鳴りがひどくて、体調面にも影響が出ていたから
薬を私に預けるほうが楽だろう。
薬の服用時間がきたら、私が渡す薬を飲めばいいんだから・・
それから、しばらくの間は何事もなかった。
それが、ある晩に母が怒って私の部屋に入ってきた。
「あんた、血圧の薬持ってんのか」と。
すごい剣幕で、「飲んでないから薬を渡して」という。
血圧の薬は朝食後に1錠服用すればいいだけのもの。
その日の朝食後に、間違いなく母は薬を服用した。
そう話をしたのだが、母は納得してくれない。
「飲んでないから渡せ。」の一点張り。
「私から勝手に薬を取り上げて。そんなことされたら呆ける。」
「薬を返して。」
「返して。早く。」
あんな形相の母は見たことがなかった。