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酸素不足の金魚のように@

アルツハイマー型認知症と診断された母との二人暮らし。日記のような、備忘録のような、愚痴あり、怒りありの雑記帳のような、、

明るく楽しく過ごしましょう

2017-12-31 | 2017年
今日の母の関心は餅に集中していた。

お餅はすでに買ってあるのに、餅を買ったかどうかばかり尋ねてくる。


「あとは餅を買うだけか。」って、母よ、餅はここにあるでしょ。


餅を目に入るところに置いて、餅のことを言う度に見せるんだけど、また言いだす。


「餅を買わなあかんな。」って、母よ、この餅の袋が目に入らぬか。



スーパーも年末なもんで開店時間が早い。

母と一緒に年内で最後の買い物に行ってきた。


その道すがら、母は『餅が命』なのかと思うほど、

「お餅を買う」「お餅・・・」「お餅・・・」と言い続けてた。


「お餅を買う。」と母。

「もう買ってあるよ。」と私。

「今日はそんなに寒くないな。」と母。

「ほんとにね。」と私。

「お餅を買う。」と母。

「もう買ってあるよ、」と私。

「今日は寒くないな。」と母。

「うん。」と私。

「お餅買う」と母。

「・・・・・・」と私。


帰ってから、どこにお餅を置いたら母の目に入るのか考えて、

テーブルのど真ん中に置くことにした。


すると、母から「今年は楽だったわ。○○ちゃん(私のこと)が全部やってくれたから。」と褒められた。

「お餅、このくらいの大きさのが丁度いいなぁ。」

「○○ちゃん、ちゃんと買っててくれたんやな。良かった。」

母よ、褒めてくれてありがとう。恐縮です(笑)



母が軽度から中等度の間の認知症と診断されて、はじめての年越し。

薬を拒否される度、通院を嫌がる度にうろたえていた。

通帳がない、カバンがないと騒がれる度、心臓がどうにかなりそうだった。

夜中に母の足音が聞こえる度、胸が苦しくなった。



来年もこんな調子なんだろうね。










古くはないけど

2017-12-30 | 2017年
昨日、スーパーで母が金時にんじんを見たとき、手に持ったとき、買い物かごに入れたとき、

大丈夫かなとちらりと不安がよぎったけど、

制止して不機嫌になられるのもイヤだったので、そのまま母の好きなようにしてもらった。

お煮しめでも作る気でいたようだ。


今朝、母はお煮しめつくりに精を出していた。

それが途中から文句を垂れ始めた。

市販のもので済ませようとしてたのに、私がお煮しめの材料を買うから作らないといけなくなったと言う。


「二人だから出来合いのものを買えばいいのに。」と母。


昨日、二人で一緒に買い物に行ったよね、、、

なんて、そんなことを言ってもダメ。


買い物から帰って、母のお気に入りの座椅子に座ったとたん買い物に行ったことを忘れてるのかと思うほど。

あきれるほど忘れるのが早い。



ブツブツ文句を言いながらも出来上がったけど、

出来上がったのはお煮しめじゃなくて、おでん風煮物だった。


「お煮しめできたん?」と母に尋ねると、

「お煮しめなんか作ってない。」という返事。


冷蔵庫の中に眠っていた古い食材を使いきるために煮込んでいたそうだ。


前日買ったばかりのものだけど、、、

なんて言ってもダメ。

なんせ、きれいさっぱり忘れちゃっているんだから。



当然のことながら、母と私の意思の統一は難しい。

買い物に行く前に言ってたことが、買い物中にコロッと変わる。

母が今言ったことに合わせるが、家に帰ったらまた変わる。

そして買い物に行ったことさえ忘れる。


買い物から帰って、買ってきた食材を冷蔵庫に保管するけど、

母は冷蔵庫をあけて食材が古いから早く食べないといけないと言い出す。


買ってきたばかりの食材なのに、母には買い物に行った記憶がないから、

新しい食材だという認識がない。


古いものだから早く調理しなければならないと思うようで、冷蔵庫いっぱい食材があると落ち着かない。


落ち着かなくなると冷蔵庫を開けて食材を確かめ、

5分とたたないうちにまた冷蔵庫を開けて食材を確かめ、それを何度も繰り返す。


今は正月用の食材も入っているから、気になって気になって仕方がないらしい。


食材の買い置きもままならない。

廃止か存続か

2017-12-28 | 2017年
昨日、母と一緒にスーパーに正月用の食材を買いに出かけた。



父が亡くなってからはお節料理もたいして作らないで、

市販のものをほんの形だけ重箱に詰めるだけになってしまった。

二人だから量も少なくていいし、

正月だからといって訪ねてくる親戚もいないし、

ほんの少し重箱に詰めるだけ。


だから、私一人で買いに行ってもいいんだけど、

むしろ一人で行ったほうが気が楽なんだけど、

「一人で買いに行って来るよ。」と言うと母の機嫌が悪くなるから二人して買い物。


だけど、母は重箱に詰める食材を決められなかった。

何を詰めてたか忘れちゃったんだね。


母娘ふたりのお重だから何でもいい、食べたいもの入れようよ。

そう促しても買うのを躊躇している。

結局、買ったのは紅白のかまぼこと黒豆だけ。


帰ってから、冷蔵庫に正月用だと分かるようにして置いていたのに母は食べようとしていた。

新年は我が家から、形だけのお節料理がなくなっているかもしれない。














母との問答

2017-12-26 | 2017年
年内の通院は終了したのだけど、

母の頭の中では終わっていないらしい。


一日に何度も血圧の薬をもらったのか聞いてくる。

私がかかりつけの先生のところに一人で行って、

ちゃんと母の薬をもらってきたかというような聞き方で、、


母と二人で行ってご挨拶もかわしたのに忘れている。

血圧の薬は自分にとって大事な薬だといいうことは分かっている。

でも、一緒に行ったことは覚えていない。


「一緒に行ったでしょ。」なんてことは言わない。

ちょっと前まではそんな返答をしてたけどね。

忘れちゃう病気なんだから「一緒に行ったでしょ。」って言ったって仕方がない。

「薬ならあるよ。」って言う。


あぁ、言葉のどこかに「母も一緒に行ったのに。」って感情がこもってるかな、、


「早いなあ、一年ももう終わりか」と母。

「私は何歳になるんだ。」と言う母。

母の手帳に2018年の誕生日で○○歳になると書いてあげたのに、

それも忘れているんだ。



「私は何歳になるんだ?」と母。

「○○歳。」と私。


この問答も何度やったことか、、この問答には慣れたな

たぶん、問いが一つ、答えが一つだからだろうな。








年内の通院は終了

2017-12-23 | 2017年
昨日、かかりつけ内科での診察を受けに母とともに行ってきた。

前回の診察日に、母が血液検査の再検査を受けたので、その結果も聞いてきた。

肝臓の数値はまだ僅かだが高いけど、前回の血液検査の数値から下がっている。

このまま次回の血液検査まで様子を見ても大丈夫でしょうとのこと。

悪ければ大病院に行って検査を受けないといけなくなるところだから、

様子見でいいと言われてとりあえずホッとした。


母も一緒に結果を聞いていたけど、お医者さんの言うことに「ハイ、ハイ」と返事するだけ、、


わかっちゃいないだろう


母の最終兵器は「最近、耳が遠くなってきて。聞こえにくくて。」って・・


さっきまで待合室で顔見知りの人とペチャクチャ喋っていたじゃない。

診察が終わった後も、またペチャクチャ喋っていたじゃない。


顔見知りの人とお医者さん、声の大きさはたいして変わらないと思うんだけどなぁ、、

どうやらお医者さんの話が難しいと最終兵器が出てくるようだ。


脳神経内科でも最終兵器出してたね。


最終兵器出して、診察室を出た後、

「あの先生、声が小さいから聞こえないわ。」ってブツブツ文句垂れて、、


補聴器、持っているんだからすればいいのに鬱陶しがってつけない。

でも、ちゃんと聞こえたところで話の内容はすぐに忘れるから

どうでもいいか



なんにせよ、年内の通院はこれにて終了。

お医者さんの「よいお年を。」の言葉をいただき帰りの途についた。

























ふたたび夢の中へ

2017-12-21 | 2017年
またカバンがないと言い出した。

外出はしていないから家の中のどこかに母はカバンを置いたはずだ。

探してみるけど見つからない。


母の「あんたが盗ったんや。」攻撃が早く始まり心がすさんでしまった。


探してあげる気も失せる。


でも、母の口撃は激しさを増していく。


ますます、探してあげる気が失せる。


カバンが見つからないけど、母は探そうともしない。

「気が狂う」と騒いでいるだけ・・

娘を犯人だと決めつけて、わめいているだけ・・


ちょっと頭を冷やす時間をくださいな、、

同じところばかり探しているのは、探す気が失せたから、、



探すのをやめたとき見つかることはよくある話で、、夢の中へ




探し出してあげましたよ!

母から見れば、犯人が自首してきたという感じなんだろうか、、それってすごく腹が立つけど。


母の心にしっかりと、母自身の置き忘れの結果だと植え付けたいけど無理だろうな。















尾てい骨にヒビ入ってないよね

2017-12-18 | 2017年
洗濯機の排水をドジって、床に転倒して打った尾てい骨。


後ろ向きに転倒したんだけど、テーブルやらなんやら置いてあるのに

そんなもののないところに上手く転んで良かった


、、というのも可笑しな話だけど。


足が滑って、お尻から落ちるときスローモーションのようにゆっくり落ちていった。


そのあと頭も床に打ち付けた。


このお尻の痛いのがとれないから病院に行ってきた。

ヒビでもいってるんじゃないかと思うほど痛い。

浴槽をまたぐときと立ち上がるときが特に痛い。


で、整形外科でレントゲンを撮ってもらった結果は骨に異常なし。

ホッとしたけど、痛いのは痛い。


お医者さんから湿布を貼るのは場所的に難しいだろうからということで

塗り薬を出していただいた。


お尻の形状に合わせて塗ってねというわけですわ(キャッはずかし)



母に「病院に行ってくるね。水漏れでお尻打ったとこが痛いから。」と言ったら、

あの日の惨状をすっかり忘れていた。


この忘れっぷり、ある種羨ましく思えたのはなぜだろう。


夢の中へ

2017-12-16 | 2017年
久しぶりにカバンがないと騒ぎ出した。

このところ、母のカバンには気にも留めてなかったから思わぬ不意打ち。

いつもの置き場所にないとわかったら、てきめんに情緒不安定になってしまった。


カバンを隠した犯人にならないように気をつけながら探してあげた。

母が「そんなところに隠さないわ。」と言えば、捜索は一旦中断。

母の記憶を蘇らせようと頑張ってみたが駄目だった。



探し物はなんですか?
見つけにくいものですか?
    (略)
探すのをやめたとき
見つかることもよくある話で
    (略)
『井上陽水・夢の中へ』


母の大事なものが入っているカバンを探しているときは、頭に血がのぼるのか、、

なかなか見つからないことがある。

そんなとき、この歌を口ずさんでいると心に余裕が生まれるのか、、見つけ出せたりする。


そして、無事に見つけ出したけど、、

母が見つけ出したようにしないと、私が犯人にされてしまう。


そこで、母が発見するように誘導したんだけど、、


母は自分はそんなところに隠した覚えはないと言いだし、

結局、カバンを隠した犯人にされてしまった、、


はぁ~・・ためいきが出るわ。


まぁ、でも、あったから良しとしようか






母は偉大だ

2017-12-13 | 2017年
洗濯していたら、洗面所と台所が水浸しになっていたので焦った。


うちの家は洗濯時の排水は風呂場にホースを伸ばして流しているのだけど、

排水ホースの伸ばし方が悪かった。

だから、風呂場に排水できなくて床に排水してしまった。


朝ご飯をのんびり母と食べながら、洗濯が終わるのを待っていたんだけど、

ふと気がつけば洗面所が水浸し、洗面所から直結の台所も水浸し、、


もう水浸しというより、池といったほうがいいくらいの水の量。

慌てて洗濯機は止めたけど、洗濯はほとんど終わっている状態だったから

洗い、脱水、すすぎ2回分の水が溢れかえったわけ。



下の階に漏れたら大騒ぎになる~

早く始末しないと、、



、、、と、『立っている者は親でも使え』と言うから

のんびりしている母を大声で呼んだ。

水を掻き出すのを手伝ってくれ~


母の動きは敏捷でシャカシャカ水をベランダに向かって掻き出しはじめた。

洗剤が混ざっている水なので、とっても滑りやすくて、

私は途中で転んで尾てい骨をしこたま打った。滅茶苦茶痛かったわ・・


母はというと、箒を手にして落ち着いて水をさばいていた。


母は偉大だ・・





血液検査の結果

2017-12-09 | 2017年
かかりつけ医のところで定期的に血液検査、心電図検査、尿検査を受けている。

先日の血液検査の結果で、母の肝臓に関わる数値に気がかりな点があると言われた。

かかりつけ医のところは開業医で、エコーはできるけど精密な検査までは無理。

精密検査を希望するなら大学病院に紹介状を書いていただけるとのこと。


お医者さんの口ぶりからは緊急性のある状態とは取れなかったし、数値も基準値より少々外れているだけ。

だからといって、何の心配もないと決めつけるのもなあと思い、血液検査の再検査をお願いすることにした。


以前もこんなことがあって、そのときも血液検査の再検査をした覚えがあった。

お医者さんもそうおっしゃっていて、再検査の数値はまったく問題ないものだった。



母は70代後半になって、胆石を患い、胆のうを摘出する手術を受けた。

人生ではじめての手術、さぞかし記憶に残っているかと思いきや、

手術後母の口から胆のう摘出体験談が出たことがない。


以前、かかりつけ医がエコーをしたとき胆のうがないので、

母に「胆のうを取りましたか?」と聞いたそうだが本人から明確な答えが返ってこなかったそうだ。

私に問い合わせがきたので「胆のうは摘出手術したのでありません。」と返答した。


恐怖体験は綺麗さっぱり頭の中から消え去るタイプの人なのか、母は、、

そのときの私はそう思ったほど、まったく手術のことを覚えていなかった。



「肝臓の数値が悪かったのは胆のうがないことも影響していますか。」とお医者さんに尋ねると、

「それはあると思います。」とのこと。

なので、今回も血液検査の再検査をし、その結果も悪ければ精密検査を受けることにした。


もちろん、母にもちゃんと説明してもらって、その時点での母の同意はもらっている。


家に帰るころにはすっかり忘れているだろうけどね。