今日の母の関心は餅に集中していた。
お餅はすでに買ってあるのに、餅を買ったかどうかばかり尋ねてくる。
「あとは餅を買うだけか。」って、母よ、餅はここにあるでしょ。
餅を目に入るところに置いて、餅のことを言う度に見せるんだけど、また言いだす。
「餅を買わなあかんな。」って、母よ、この餅の袋が目に入らぬか。
スーパーも年末なもんで開店時間が早い。
母と一緒に年内で最後の買い物に行ってきた。
その道すがら、母は『餅が命』なのかと思うほど、
「お餅を買う」「お餅・・・」「お餅・・・」と言い続けてた。
「お餅を買う。」と母。
「もう買ってあるよ。」と私。
「今日はそんなに寒くないな。」と母。
「ほんとにね。」と私。
「お餅を買う。」と母。
「もう買ってあるよ、」と私。
「今日は寒くないな。」と母。
「うん。」と私。
「お餅買う」と母。
「・・・・・・」と私。
帰ってから、どこにお餅を置いたら母の目に入るのか考えて、
テーブルのど真ん中に置くことにした。
すると、母から「今年は楽だったわ。○○ちゃん(私のこと)が全部やってくれたから。」と褒められた。
「お餅、このくらいの大きさのが丁度いいなぁ。」
「○○ちゃん、ちゃんと買っててくれたんやな。良かった。」
母よ、褒めてくれてありがとう。恐縮です(笑)
母が軽度から中等度の間の認知症と診断されて、はじめての年越し。
薬を拒否される度、通院を嫌がる度にうろたえていた。
通帳がない、カバンがないと騒がれる度、心臓がどうにかなりそうだった。
夜中に母の足音が聞こえる度、胸が苦しくなった。
来年もこんな調子なんだろうね。
お餅はすでに買ってあるのに、餅を買ったかどうかばかり尋ねてくる。
「あとは餅を買うだけか。」って、母よ、餅はここにあるでしょ。
餅を目に入るところに置いて、餅のことを言う度に見せるんだけど、また言いだす。
「餅を買わなあかんな。」って、母よ、この餅の袋が目に入らぬか。
スーパーも年末なもんで開店時間が早い。
母と一緒に年内で最後の買い物に行ってきた。
その道すがら、母は『餅が命』なのかと思うほど、
「お餅を買う」「お餅・・・」「お餅・・・」と言い続けてた。
「お餅を買う。」と母。
「もう買ってあるよ。」と私。
「今日はそんなに寒くないな。」と母。
「ほんとにね。」と私。
「お餅を買う。」と母。
「もう買ってあるよ、」と私。
「今日は寒くないな。」と母。
「うん。」と私。
「お餅買う」と母。
「・・・・・・」と私。
帰ってから、どこにお餅を置いたら母の目に入るのか考えて、
テーブルのど真ん中に置くことにした。
すると、母から「今年は楽だったわ。○○ちゃん(私のこと)が全部やってくれたから。」と褒められた。
「お餅、このくらいの大きさのが丁度いいなぁ。」
「○○ちゃん、ちゃんと買っててくれたんやな。良かった。」
母よ、褒めてくれてありがとう。恐縮です(笑)
母が軽度から中等度の間の認知症と診断されて、はじめての年越し。
薬を拒否される度、通院を嫌がる度にうろたえていた。
通帳がない、カバンがないと騒がれる度、心臓がどうにかなりそうだった。
夜中に母の足音が聞こえる度、胸が苦しくなった。
来年もこんな調子なんだろうね。