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酸素不足の金魚のように@

アルツハイマー型認知症と診断された母との二人暮らし。日記のような、備忘録のような、愚痴あり、怒りありの雑記帳のような、、

欲し陰のワルツは謳わない

2018-10-29 | 2018年
先週のこと、、

母、耳鳴りやら頭鳴りやらで「しんどい、しんどい。」を連発。

買い物には行きたいけど体は不調で心は乱れ模様。

「私が作るから、買い物にも行くから」と言っても、母は家に一人でいるのも嫌みたいで一緒に行くと言う。

母「すぐ食べられるものが良い。」

私「惣菜の天ぷらを買おうか。」

母「それでいい。」

ゆっくり歩いて、スーパーへと向かう。

スーパーにつくと、母は獲物を狙う鷹のような目で大根売り場に直行した。

で、大根を選びに選んでゲット、、

母「厚揚げと炊く。こんにゃくも買う。」と。

じゃがいもにも手を出したので、じゃがいもは家にあるよと教えてあげた。

煮込み竹輪とごぼう天までレジかごの中に入れた。

これじゃ、今夜はおでんだね、、

おやつがわりにコロッケを食べたいと言いだし、2個買おうとしたら4個だって。

帰ってきたら、しんどそうなので「おでん作ろうか。」と声かけると、

母「早くから煮込んでたら味が染みて美味しいなあ。」と。

だから鍋に具材を入れて煮込んでいたら、

母、急に「なんでこんな早くから作るんや(怒)」

母「量が多いやろ。二人やのに、そんなたくさんなんで作るねん(怒)」

母「誰かに持って行くんか(怒)

おでんはいつも多めに作って、次の日のおかずにもする。

私「いつもどおりの量やで。」と言うも、私が作ると気に入らないらしい。

母「コロッケまで買って(怒)」だって、、、

~母が食べたいっていったんでしょうが~


忘れられると腹立つが、仕方がないんだ認知症♪



ちょっとATMまで・・

2018-10-23 | 2018年
2カ月に1回振り込まれる年金支給日。

母はいつものようにATMに一緒に行ってくれと言う。

母「年金、入れなあかんからな。」と。

年金を入れる? 

通帳記入すれば年金が口座に入金されているか分かるが、年金を入れるってどういうこと?

と、こだわってもしょうがないからATMまで行くことにした。

母、ATMのことをポスト、ポストと呼ぶ。母、名前を忘れたか、、

道中、そのポストは母のために銀行が設置してくれたものだと言いだした。

母「お母ちゃんのために銀行がポスト作ってくれてん。」

私「へぇ~。」

母「なんか銀行にしたからやろな。」

私「なにしたん?」

母「紹介してん。」

私「なに紹介したん?」

母「なんか本店にしてあげてん。ほんでポスト、作ってくれてん。」

私「すごいな。」

母「ポストに行くの、はじめてやろ。」

いやいや、何度も何度も行ってるよ



ATMまでまっすぐ歩けば着くのに、その手前の道で母は曲がってしまい、早足でスタスタ歩いて行ってしまった。

慌てて追いかけて、ATMまで連れて行く。

と、ATMを通り越してまたスタスタ早足で歩いて行ってしまう。

私「母、どこ行くん?」

私「ATMはここやで。」

母「ここやない。」と怒ったように言う。

母「大金を出すんやで。ここはあかんやろ。」

私「大金を出すん?」

窓口のある支店に行きたいのかと聞くと、はっとした顔をして

「通帳記入だけやったな。」

帰り道で、

母「病院で長いこと待ってたから遅くなったな。」と言う。

私「そうやね。」とは言えない、、

私「病院に行ってないよ。」

母「ほんならなんでこんなに遅くなったんや。」と怒る。

私「たこ焼き屋さんで焼けるの待ってたから遅くなったんや。」

母「たこ焼きなんかすぐにできたやろ。」

母が病院で長く待ったと言った瞬間、それは母にとっての現実のものになる。

それは頭では分かっていても、母の現実に合わせることができるときと、できないときがある。

できないと母の怒りを買うのだけれど、、


脳神経内科、つらつらと・・

2018-10-18 | 2018年
先週の脳神経内科でのこと。

待合室に行くと、ご夫婦が先客でいた。

母、喋ってくれそうな人は嗅覚(?)で分かるのか、奥さんに話しかけていった。

とりとめもなく話をしていると、奥さんの方から「おいくつですか?」と年齢を聞かれた。

すると母、「60才。」だって、、

そりゃ、サバ読み過ぎだよ、おっかさん。

てか、自分の年齢言えなくなったのかい、、

最近は自分で自分の年齢のことを「90才前なんよ。」とか「もう90が近いのよ。」とか言ってたのに、

ここにきての「60才」とは・・・

母、年のことはおいといて、

昔、マラソンの選手だったという話にもっていった。

母の話についていけなかった奥さんは、私の方を見て困った顔で「あなたは50すぎかな、50後半かな。」

私、レディに年を聞かないでと思い、年齢のことはうやむやにしたが母の年齢は80代だと教えてあげた。

奥さん、そうだろうなという納得の顔。


ご夫婦が先に診察室に呼ばれ、入れ違いで母が呼ばれた。

もちろん私も同席した。

先生は、母にいくつか問診されたあと、私に「メマリーはどうでした?」と聞かれた。

私「初日からダメでした。まったく飲んでくれませんでした。」

すると先生、母の方を向いて「ジュースみたいなのは飲める?」「ポカ○スエットのような味がするけど。」と。

認知症が少し進んでいるからということで、前回の診察でメマリーが追加されたけど、いざ服用という段になって母の激しい拒絶にあってしまった。

それで今回、錠剤がダメなら粉末状の薬を水に溶かして飲むのならどうかということで勧めてくださったのだ。

母「飲めます。」という外交的お返事。

先生「お試しということで、お薬1週間分だけ出しますね。」

母娘「ありがとうございます。」


薬局に行くと、さっきのご夫婦がいた。

母を見かけると、奥さんのほうがさっと寄ってきて話し始めた。

奥さん「私、86才。ホンとよ。」

母「私、80前・・かな。」と言いつつ、同意を求めるように私の顔を見る。

でも、生まれた年は合ってた。


疲れたからと言ってスーパーにも寄らず、まっすぐ家路についた。

夕食後、メマリードライシロップ2%を少量の水で溶かして母に出してみた。

母「何の薬や。」

私「認知症の薬。頭がスッキリする薬って先生が言ってたやろ。」

私「母、飲んでみるって言ったから。」

母「お母ちゃんは認知症か。誰が言うたんや。」

母「誰が病院行けって言うたんや。」

この話、何回しただろう、またかい、、

それでも何とか飲んでくれたが、その次の日からは断固拒否。

貼り付け薬まで拒否されると困るので深追いはしない。










最晩年の憂い

2018-10-13 | 2018年
今週はかかりつけ内科(血圧)と脳神経内科(認知症)への通院があった。

母、かかりつけ内科に行く前から、「あそこは長いこと待たなあかんからイヤや~。」と愚図っていた。

が、先生を前にすると良い子ちゃんに変身するんだよね、、

まあ、いつものことだけど、、

でも待合室では「まだか、まだか。」の連発。

診察してもらったことは早ければ買い物から帰ったあと、ともすれば買い物に行ったことすら忘れるのに何故か待ち時間が長いということは忘れない。


待っている間に受付の人とお喋り。

母、腰が曲がってなくて背筋ピーンが自慢。

何度も受付の人の前で、その背筋を披露していた。

それから、自分がいかに娘のことを心配しているかの話になる。

病気したらこの子が大変になるから元気でいようと頑張っているんだという話をする。

ありがたい母です


そして母、この子に子どもでもいたら安心なのに。今さら言っても仕方ないけどと話は続く。

そのうち、「だから、この子を残して死ねないのよ。」と言い出した。

え~、そうなんですか


母、四捨五入して90才。私、ふふふ孫の一人や二人いてもおかしくない年齢。

だけど、子の無い私は母が亡くなった後、おひとり様の老後が待っている。

姉はいるが年上だし、姪っ子はいるがおひとり様には違いない。

孤独死、孤立死予備軍だわ、、、


認知症になっても母は母。娘の行く末が気になって仕方がないのだろう。

生憎、子どものいない私には、母親の子どもを想う気持ちがいかほどのものか分からない。

しかし、子どもが独りぼっちになるのが可哀想だからといって、子どもの葬式を出してから死にたいなんて思うものなのかい、、


娘としては憂いなく、最晩年を楽しく健やかにすごして欲しいと願うけど、、

おそらくは緩やかに呆けていくであろう母を横目に見ながら老いていく私。

母の憂いを晴らす手立てはない。








母に絡まれる

2018-10-10 | 2018年
昨日、スーパーまでの道すがら、母が因縁をつけてるのかと思えるように絡んできた。

母「お母ちゃんがいなくなったら、○○(私のこと)独りぼっちやな。」

私「そやな。」

母「淋しいで。」

私「独りぼっちの人と友だちになるわ。」

母「昼はええねんけど、夜がな、淋しいで。」

私「そうか。」

母「どうする?」

私「ええ男に家に来てもらおか。」

母「変な男に家に入りこまれたらかなわんで。」

母「○○(私のこと)、男にもてへんから大丈夫や。」

私「・・・・」

私「一人は淋しいて言うくせに、男作ろかて言うたら反対するねんな。」

母の誰か家に入ってきてる妄想が出ないか気になったが、話の流れでこんな会話になってしまった。


今朝、母のブツブツと大きな独り言で目が覚めた。

母「誰が入ってきてるんやろな。」

母「触らんといて欲しいわ。」

そして、あちこちの扉をバタンバタンと大きな音をたてて開け閉めする。

母「○○(私のこと)、起きてけえへんなあ。」

私、寝たふり、、、

部屋に来るんじゃないかと思ったけど来なかった。

母と私、何事もなかったように朝食を食べた。

昨日の会話が母の妄想を引き起こしたのかな、分からないけど、、




あるもんがない、ないもんがあるという母の現実

2018-10-08 | 2018年
10月に入ったというのに、まだ夏のような暑い日が続いている。

我が家のベランダから差し込む日差しも強くて、母にはそれが不満の元になる。

日差しを和らげようとして簾を使うのだが、その簾が少ないと言いだした。

母「簾、どこやった。」

母「3枚あったやろ。」

母「なんで、あれもこれもなくなるんや。」

母「○○(私のこと)はどこに持っていってるんや。」

久しぶりやな、、

この簾がないフレーズ、、

私「簾は2枚しかないよ。」

私「台所の前にするのと母の部屋の前にするのとで2枚やで。」

母は自分の部屋に日差しが入りこむのを遮るために2枚とも使っていた。

だから台所に差し込む日差し除けの簾がなくなったのに、、

母、3枚あったと言い続ける。

ベランダで、「2枚や。」、「3枚あった。」と母娘でバトル、、


ご近所の人、もしも聞いてたらなんて思うだろうな、この母娘喧嘩。

ご近所の人「しょうもなー。どっちもどっちのバカ母娘。」とか、、笑



その後、「掃除機がない。」と言いだした母。

母は掃除機が重いと言って、自動車の車内を掃除する小型の掃除機を長らく使っていた。

普通の紙パック式の掃除機は私が使っていたが数年前に壊れた。

今、私は縦型のステッククリーナー(コードレスじゃないが・・)を使っている。

母、認知症になってから調理はするが掃除はほとんどしなくなった。

だから掃除機のことを言うなんて、何時ぶり(驚き)

私「物入れに母の掃除機入ってるよ。」

母、自動車用の小型掃除機を見て「こんなんと違う(怒)。コロコロ引っ張っていくやつや。」

私「そんなん、何年も前に壊れたから捨てたよ。」

今、使っている掃除機を見せようかと思ったけど、母の関心が薄れたからやめた。











なんじゃいな

2018-10-04 | 2018年
またまた台風のニュースが流れる。

テレビで台風のニュースを見るたび、今日にでも台風が来ると思う母は物干しざおを下ろしてしまう。

そして、「風が弱くなったな。ホントに台風が来るんか。」と言う。

「台風はまだ来ないよ。」「台風は週末に来るよ。」とその度に答えるのも疲れる。

耳が遠く遠くなってきたらしく、私の話す声が聞こえにくいとか言うので近くで大きな声で喋るけど疲れる。

スーパーやら銀行やらに行く途中では、べらぼうな大声は出せないよ。

病院の待合室でも同じ、、

おうちの居間じゃないんだから、今晩のおかずは何にするなんて、母が聞こえる音量では話せない。

そばにしんどそうにソファの背もたれに体を預けている人がいるんだから、、

「◆◆料理にしようか」周りに気を使いながら母に言うと「聞こえへん。」と怒りモードで言う。

勘弁してくれよ~(´;ω;`)

「聞こえにくいなら補聴器を直してもらおうか。」と言うと、「もう少し様子を見てからにする。」と答える。

様子ってなんだ、、

ご近所の人との会話では、聞こえにくくても相手の唇の動きで何を喋っているのか解るんだとか・・

ほんまかいな、、

そうかいな、、