井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

聖夜に神道を学ぶ 明治神宮荒谷卓館長

2014年12月25日 | 日記

結び   神道とその精神性

昨夜、明治神宮至誠館の、荒谷卓館長と会食の機会に恵まれた。

場を設けてくださったかたがいらっしゃる。

館長とお会いするときは、和服と決めていたので、アンティークで

手に入れた黒繻子の襟に、棒縞と江戸町人風で砕けすぎているが、

ずっと袖を通さぬままなので、この機会に着ておきたく、せめてと羽織を羽織って

黒足袋に紅い皮草履という出で立ちででかけた。

早めに行ってお持ちする形にしたのはいいのだが、室内にお入りになられ

取り急ぎの会釈をした私は、早々と掘りごたつ形式のテーブルの下に

足を突っ込み、しかしふと横を見ると荒谷館長は正座していらっしゃる。

おそらく、改めて畳に手をつかれご挨拶の構えだったかと思うのだが、

私はもう足を投げ出していて、パッと敏捷に足を掘りごたつから抜き

瞬時に正座するだけの運動員神経がもう失せている。贅肉で体も重い。

よっこらしょと、改めて正座し直すのもかえって不調法なので、そのまま失礼申し上げた。

礼儀作法は守るほうだとうぬぼれているのだが、館長のような丁寧なご挨拶を

なさる日本人にここ何十年、遭遇していないのですっかり油断していた。

憲法のこと、皇室のことさまざまご意見を賜り、ありがたい夜であった。

みいつ【御厳/御稜威】という言葉を数回使われたのが印象に残っている。

新年、至誠館における荒谷館長の剣さばきを拝見できそうだ。

ご招待頂いたので。

動画「結び」は荒谷館長が神道のエッセンスについて、平易に語られている。

お礼のメールを差し上げたら、ご返信を賜り、

「では、ご機嫌麗しく年の瀬をお過ごしください」

と結びにあった。

亡き大女優杉村春子さんが去り際に「ごきげん麗しゅう」と仰る方でいらした。

この言葉を聴かせて頂くお二人目が荒谷館長でいらした。

「ご機嫌麗しく」。失いたくない言葉だ。

 

以下は荒谷館長について書いた過去の駄文である。

 

ご縁http://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/b77299131cd19b302538843b4734ded4

憲法http://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/0476e78a04e03aa804f52b96739ff735

 


3 コメント

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Unknown (名無しのごんべ子)
2014-12-26 11:32:23
井沢先生のお着物姿、とても粋に着こなしていらっしゃると想像しています。

黒繻子の襟というと、こちらの歌を思い出します。

http://mojim.net/tw_video_u2_kl6agFUU4j4.html?h=115181x1x6

銀杏返しに黒繻子かけて…
昔の歌は、情景が目に浮かびます。

ということは、私が年を取ったのですね。
今の若い子には浮かばないでしょう…

荒谷様の動画、何度拝見しても、清く美しいです。
世界中に拡散したい動画です。
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名無しのごんべ子さん (井沢満)
2014-12-26 11:49:51
荒谷卓館長との会話中、この動画についても私が話題に挙げたのですが、お若いころかと思っていたのですが、つい最近の動画だとのこと。
場所はポーランドだそうで、動画を撮ったのはポーランド人で館長は撮られていることもご存知なかったとのこと。

ひげがお似合いなので、そう申し上げたら長旅のスケジュールの中、ひげを当たる時間がなかった、とそれだけの理由でした。ー笑ー

「花嫁の父」(小説版は「雪の、おと)という作品で隅田川河畔を舞台にした時は、私も「銀杏返しに黒繻子かけて」というこの歌を連想していました。
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ポルトガルだったかも (井沢満)
2014-12-28 18:46:52
動画の撮影場所はポーランドではなく、ポルトガルだったかもしれません・・・・・・
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